ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)のレビュー・感想・評価
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リメイク版を見てみるとこのアオリジナル版の凄さはより一層引き立つ事になる。
どっちを先に見るべきかは悩ましいところだが、オリジナル(中国版)⇒リメイク版(韓国版)の順が両方の良さが際立つ見方であろう。兎に角主役のチョウ・ドンユィの存在感が凄い。泣いてよし、笑ってヨシ、怒ってよし・・これほどパーフェクトの女優は初めてかもしれない。シナリオも演出も設定も主役のチョウ以外の俳優陣も凄くしっかりしており、実際の尺より倍くらいの長さに感じた。それはつまらないからではない。密度の高い一分一秒たりとも無駄にしない編集の妙である。これ以上でもこれ以下でもあってはいけない。重層構造のシナリオも一見複雑の様だが、全てが予定調和に収斂されている。見事な監督の力量を感じた。
「少年の君」の監督のデビュー作、というだけで観たはずが、ブッ飛んだ。
周冬雨はそこいらの女優が
百人まとめてかかっても敵わない。
と、自分では勝手にそう思っている。
「少年の君」の陳念まで含めると
千人でもいい勝負かも。
「サンザシ」はまだ観てません。
あらゆる意味でコワくてなかなか手を出せません。
という事で、この映画の事を
考えるとどうしても「少年の君」と
セットになってしまいます。
でもコレ単体でも、
「スゴイスゴイマジスゴイ」とが
「マジ泣いた号泣した」とかしか出ないです。
デレク・ツァン、2本しか観てないですが
平均点300点あげたいくらいです。
(三体やるそうじゃないですか!
まるっきり予想つかんわ!
周冬雨ナシなのが想像つかんて!
で、「七月と安生」のハナシ
感情的ツボもビンビン何箇所もあるし
そういうところを突かれるとホントに
パニくってかバグってか「スゴいビックリした」
という感想になってない感想しか言えない。
叙述トリック(で合ってるかな?)で翻弄されたし。
舌を巻いたとはこの事か!
という経験をさせて頂きました。
自分のあまりの文章力の無さに
ビックリして、幸せを感じた。
エリック・ツァンって自分的には
この世のカッコイイオトコ( あの世も含めだな )
かなり上位にいたんだけど、こんな息子育ててたなんて
ベスト10入り確実となりました。
ジミヘン?
韓国リメイク版を先に観たおかげでストーリー展開が分かりやすかった。安定した生活と自由奔放な一人旅。このコントラストはこちらのオリジナル作品に軍配が上がると思うけどど、伏線が強力に効いているのは韓国リメイク作品だったかな。鉛筆画の素晴らしさも伝わってきたし。
それでも一人の男性を好きになるという純愛感情はオリジナルが素晴らしい。そして小説をテーマにしてあることによって、ある程度の嘘が隠されている気がする。衝撃的な出産と大量出血による死亡は同じなのですが、最終章である七月の一人旅がどうしても安生の想像でしかないような気がする・・・リメイク版ではむしろ本当にバイカル湖に行ってる気がするのに、こちらのオリジナルでは七月が旅立つ夢を見ながら死んでしまい、安生が脚色を加えたかのよう。
どちらの作品が好きかと尋ねられたら、韓国リメイク作品が好きだと言ってしまいそうな俺。色んな違いはあるけど、映画としての美しさを感じられたからかもしれません。2人が好きになった蘇家明も秘密めいていたので、男目線として感情移入できなかったのも原因の一つ。
ジャニス・ジョプリンという名前が出てこなかったので、もしかしたら27歳で死んだ有名人はジミ・ヘンドリックスかもしれない!安生の最初の彼氏がギタリストだったもんなぁ・・・
これは良い百合
自由に生かす
ネット小説「七月と安生」を映像化したい、と制作会社が安生(アンシェン)を訪ねてきて、七月(チーユエ)の居所を聞く。しかし、安生は七月を知らないという。実は、二人は13歳のときからの親友だった。七月は蘇家明に恋をし、安生は手助けするが。
それぞれ離れたり、再会したり、という内容の小説を映像化した展開。しかし終盤判明する真相は、劇的な友情に感動する悲しいものでした。かわりに安生が、七月を自由に生かしていたんだな。
「魂でつながる二人」
110分の上映時間が濃密で映画に引き込まれる自分がいた。13歳から親友となった七月と安生の27歳までの物語が描写される。二人の間にちょっとした溝ができる、それは七月が好きになった家明の存在だ。いつのまにか安生の三角関係になる手前で安生は、一人旅にでる。
自由に奔放に生きる安生、地元に残り優等生タイプの七月。二人は文通で連絡をかかさない。しかし、やはり家明が原因で二人は別れる。そしてあることをきっかけに二人はまた一緒になる。この二人の心の揺らぎが繊細に描写され二人の運命を感じる。
この映画の最大のポイントは、安生が小説を書いていることだ。それも七月名で。映像に映っているものは。現実世界のことなのか安生が書いている小説世界のことなのか、判別がつかなくなる。まさに現実世界と小説世界が交差されながら描写され、観ていて心地よい想像力の喚起をうながしてくれる。まるで息が詰まるほどに。
親友二人の14年におよぶ物語は、安生役のチョウ・ドンユイ、七月役のマー・スーチュン、家明役のトビー・リーの役柄にぴったりとフィットしている演技、それを引き出したデレク・ツァン監督の演出の見事さ、そしてスタッフ・キャストの総合力がいかんなく発揮された魅力的な映画であった。
複雑な女心と友情
作品はよかったけど、後味はよくない。
改めて素敵な作品
採点4.2
ユーチエとアンション、二人の数奇な友情の物語。
リメイク版を最近観たので、今一度鑑賞してみました。
これが実に素晴らしい青春映画です。
デレク・ツァンの単独監督デビュー作でもあるんですね。
全篇を通し絵がものすごくきれいで、色々なシーンに目が奪われるようでした。
何といっても三人で祈祷に行った時の帰り。
自転車の故障から別々に帰るシーンがやはり素晴らしい。
二人を置いていく安生、それを追い抜いて置いていく七月達。
ここで小さくて深い溝ができるのが視覚で分かる、すごいシーンでした。
また後半では逆転していく二人の生き方にもリンクしており、本当見事な仕込みです。
脚本も見事でラストまで駆け抜けるような面白さ。
チョウ・ドンユィとマー・スーチュンの二人も本当に素晴らしいですね。
改めて素敵な作品でした。
すごく面白かった
いいものです
嫌いじゃないけど難しかった
二人はソウルメイト
二人は親友
二人は友達
心の奥底の本音よりももっと底
生まれる前からと言っていい
ソウルメイトってそうなのかと思ってた
ソウルメイトかと知れない、と言われたことがあります
それまでその言葉を知りませんでした
ただ、特別な思いはあったのです
懐かしいような当たり前のような会話は自然に進み黙っていても気にならない
何処にでも行けるし何処までも行ける
会わなくても連絡がなくても安心できる
そんな感覚
その人1人しか経験がないです
家族でも幼馴染みでもない
でも赤の他人とはどうしても思えない
そんな気持ち
来世があるなら多分会うんだろうな
そう思えるのです
だからこの映画をどうしても観てみたかった
暖かい春の日差しのような日々を思い出すために観たかったのです
リメイクを観てオリジナル版があると知って鑑賞。 比較して見る面白み...
リメイクを観てオリジナル版があると知って鑑賞。
比較して見る面白みがあった。こちらの方が言葉で明確に示されていて分かりやすい。「太陽と月」ではなく「影を踏む」とあることで正反対であること以上に離れられない関係ということがより強く感じられたし、「隠れ家」ではなく「家」に招くことで安生が過去の家庭環境への憎悪を払拭しようとしていることが伝わった。
大切だから嫉妬するし、想いすぎて話せない。
感情は複雑なものだなと。
題材、冒頭の文字、図書館のカメラワーク、雪の中空を仰ぐショット、岩井監督みあると思ったらクレジットに岩井監督の名前あって納得。リメイクの試写のトークショーでもアジア圏への岩井さんの影響は強いとのお話があったがまさに。
影踏み
ふたりはひとり/ふたりでひとり
必見の傑作!
【“貴女を愛したのは、私だけ。そして自分の影を踏んでくれる人。”女性2人の愛と憎しみをはらんだ半生を一人の男性を絡めて描いた青春映画。チョウ・ドンユィさんの魅力が弾ける作品でもある。】
■ある日、安生(チョウ・ドンユィ)のもとに映画会社から連絡が届く。
人気ネット小説『七月と安生』を映像化したいという彼らは、作者である七月(マー・スーチェン)を捜しており、主人公のモデルの1人である安生に七月の行方を尋ねてくる。
しかし、安生は七月のことは知らないと嘘を付く。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・13歳から親友になった七月と安生の姿をバックボーンに、大人になる二人の生き方の違いを鮮やかに描いている。
ー 自由な安生と、保守的な七月が成長していく姿。ー
・そこに絡んで来る七月と安生が、夫々想いを寄せる蘇家明の、三角関係の描き方。
■男としては、蘇家明のハッキリしない態度(二人の全く性格の違う魅力的な女性の想いを知って・・。そりゃ、そーだろう、とは思うが・・。)少し苛苛する。
■七月が、蘇家明の子を産んだ後に、息を引き取るシーン及びそこに現れる安生が”自分の子として”引き取るシーンは可なり沁みる。
<今作を鑑賞したのは、チョウ・ドンユィというそれまで全く知らなかった中国女優さんの『少年の君』での姿に吃驚した事が理由である。
今作のチョウ・ドンユィさんは『少年の君』とデビュー作である『サンザシの樹の下で』と外見上は違うが、その魅力は変わり無かった作品である。
何となく、岩井俊二監督の風合を感じさせる素敵な作品でもある。>
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