元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件のレビュー・感想・評価
全77件中、21~40件目を表示
コミカルなタイトルだが、手に汗握る展開だった。 小型飛行機に乗って...
タイトルが『水平線』だったら大体スルーされていた件
期待値を上げ過ぎない方がいい…
予告編や雑誌の紹介で知った限りでは、かなり面白そうな印象だったので、期待していた作品。だったのですが…
まぁ、予想してたのとは違ってた、というのが正直なトコw
コメディっぽいタイトルとか、宣材写真カットから、もっと陽気なものを想像していたんですが、なんとも地味なシリアス一辺倒で笑い要素ゼロ&定石通りで薄っぺら~いキャラ(メインで3~4人しか人物は出てこないというのに!)、設定とか乗り越えるべき困難・トラブルも、実際に遭遇するならば命がけの深刻さなのは分かりつつも、
「ありきたりやな~」
としか思えない展開。
要するに、まぁ… ドキュメントだかシミュレーションのような教材(プロペラ式小型機の操縦免許試験で強制的に見させられるような)に単調なラブストーリーをくっつけただけの代物で、映画というにはちょっと、というw
「今を生きる」
危機一髪
スリル、スリル、スリル!!!夏にピッタリ!
愛しあっているけれど、お互いの暮らしている環境で暮らすのは絶対にごめんだという男女。ロンドンという都会に生きる野心家の女性と、モーリシャスという田舎の観光地での暮らしを好むモラトリアムな男性の、恋とアドベンチャーな話。
男女の対比が今っぽいね。かってなら男女逆だろうと決めつけいていた位置関係は、こうして逆になることも当たり前になっていく。実際、観ててまったく違和感ないしね。もはや男女という対比で一方的に語れる状況なんて、ほとんどないんじゃないかな。再開し、一晩の逢瀬を楽しんだ後に、一言もかけずに去るのは女性の方だし。
都会は青と黒っぽいトーンで、いっぽう田舎はオレンジっぽいトーンでの描き分けもお見事でした。
あれ、「CBって、そういうの(愛だの恋だのって映画)得意でないって言ってなかったっけ?」と言われそうだが、本作は、一度別れた二人が偶然相乗りしたセスナで、パイロットも自動操縦もGPSもない状態で、ふたりだけでなんとか島までたどり着かなければならなくなるという、いわばパニック映画なので、自分も楽しめました!! 楽しめましたというか、ドキドキしました。ただドキドキする映画ともいえる。
操縦するのも女性。翼の上に這い出ていかなければならなくなるのも女性。そうなる背景はちゃんと理屈が通っていて、たまたま女性だったというだけ、ということはすんなり観ているこちらに入ってくる。
いやあ、雲の中、怖え~~。そこも含め、操縦中の、とにかく効果音が怖い。俺なんか、効果音だけでびくびくさせられちゃう。顔のアップ、アップ、アップという撮り方も迫力あったなあ。涼しくなれるよお~。
次から次へと続く試練。油断はならないので、観ている方も油断しないでね。最後の最後まで、めっちゃドキドキさせてくれること、請け合いです!!
邦題で損している秀作
呑んでみな!飛ぶぞ!!
友人の結婚式に遅れそうになった女性がセスナに乗り込むが、そこには元カレが乗っており・・・更にパイロットは心臓発作で死亡。残された2人の絶体絶命のピンチを描いた作品。
タイトルとはうってかわってコメディ要素は粗ゼロ。終始スリリングで手に汗握る展開!!まぁタイトル通り、日本語訳もちょくちょくワードセンスが古かったりはしますがw
絶望的な状況になっても、そこそこサバイバル術に長けているのか、知恵を出しあって冷静に対処する前半は感心するし、いよいよ本気でヤバイ場面になったときのスリルも中々。
海に墜落するときはこういう景色になるのか・・・美しく、怖い!
別に言うほど気まずい感じでもなくないか??なんてツッコミつつ、粗ワンシチュエーションでありながら退屈な場面はないし、飛んでも降りても絶望な感じや、なんなら意外にもウルっとこさせられるシーンもあり、とても面白かった。
ラム酒5本一気飲み強要は酷ですね。
終わり方も、まさにB級映画!という感じで、ワタクシは大好きです♪
・・・ワタクシだったら多分、最初の時点で「いっそひと思いに・・・」って急降下してるだろうな。。
この絶望の連続の2人を観ていたら、明日からも頑張ろうと思える作品だった(笑)
「セスナ」はセスナ社製飛行機の総称です
コメディー映画だと勘違い
題名からコメディーだと勘違い。原題は「水平線」だった。邦題を付けた担当者はなんでこんな題名にしたのだろう。確かに「水平線」では客は呼べないわ。しかし、どう考えてもコメディでしょうが、こんな題名の映画は。最近楽しいことがなく個人的に笑いに飢えてるから、勘違いして観てしまったじゃないか。でも、昼3時の120人キャパの劇場で一人だけの鑑賞。題名で頑張ったがダメだったねぇ。
観終わっての感想は悪くない。手に汗握るとまでは言わないけれど、軽いパニック映画でスリルは満点。面白い。で、ラム酒はそうなるだろうと想像したとおり。ラム酒の前フリが長かったもんね。意外、それは思いつかなかったと観客を驚かせるなら、あんなに前フリを長くしちゃだめだと思う。あと、思わせぶりだけで何も起こらないサメの場面は完全に不要。サメは友情出演だったのか?んで、ツイラクだけは避けたいって、墜落はしないのかと思ってたらそのとおりじゃないか、浅瀬とはいえ。なにかあれ以外のエンディングはなかったのかしらん。ああっ、ツイラクを避けたいというのは邦題だけだった、ウハハ。
ところで、最初の部分と最後の最後の場面を除くと出演者は2人だけ。しかし、クレジットロールというのかエンドロールというのかが非常に長いのに驚き。デジタルCG作画要員や出演者の数が圧倒的に多いハリウッド大作とロールの長さは変わらない。ま、出演者だけで制作したのではないのはわかるけど。あまりにも長いので途中から注意して読んでみたが、撮影現場でのケータリング、誰がそのメインシェフか、名前を出さなきゃならん?ケータリング配膳料理人全員の氏名も要るか?煮たり焼いたり食材を刻んだり、撮影現場で行列した映画スタッフの皿におたまで料理をバンって次々乗せていくだけじゃないか。解読できたのはケータリングだけだったが、あんなに長いんじゃ、撮影の後片付けで箒やハタキで掃除したスタッフまでクレジットされてたのに違いない。
あいまい tension
アメリカ映画って素晴らしい
邦題を巡るトラブルも何のその、ミニマルなワンシチュエーションのサスペンスを見事な撮影と音響で具現化して退けた痛快極まりないB級パニック映画
ロンドン在住のキャリアウーマン、サラはモーリシャスでの長いバカンスで知り合ったダイビングインストラクターのジャクソンと楽しい毎日を過ごしていたが、最後の夜ジャクソンに別れを告げるのが嫌だったサラは別れを惜しむジャクソンに内緒で帰国してしまう。1年後友人パスカルの結婚式にブライドメイドとして参加するためモーリシャスを訪れたサラはジャクソンと再会する。最初はギクシャクしていた二人は結局一緒に夜を過ごすが翌朝サラはまたジャクソンを置いて挙式を行うロドリゲス島へ向かおうとするが1日1便しかないフェリーに乗り遅れてしまう。しょうがなく挙式に出席する友人ワイマンの小型機に同乗させてもらうことにするが飛行場にはジャクソンの姿が。険悪なムードの二人を乗せた小型機は離陸するがさっきまで陽気だったワイマンが突然心臓発作を起こして計器に頭をぶつけて昏倒してしまう。自動操縦システムがしなくなった機体は真っ逆さまに海に向かって落ちていく・・・。
原題は“水平線“というシンプルなものですが、これではパンチが足りないと判断したギャガが当初発表した邦題は『元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話』。これを知った時にはなかなか斬新なタイトルだと感心したんですが、すぐさま“あの機体はセスナ”じゃないだろ!“とツッコミが着弾。一体どうするんだ、ギャガ?と思っていたら、繰り出してきたのがさらに斜め上を行くこの邦題。ギャガの宣伝スタッフの柔軟性に驚嘆しました。同じような話で思い出したのは、“Hidden Figures”というなかなか訳しづらい原題を『ドリーム 私たちのアポロ計画』とした20世紀フォックスの件、“あれはアポロ計画じゃなくてマーキュリー計画”と鳩尾にボディブローを食らった20世紀フォックスは結局『ドリーム』と改題、邦題だけではどんな映画か想像もつかないことになってしまいました。あと、ニュアンスは違いますが、アルフォンソ・キュアロン監督の“Gravity”に『ゼロ・グラビティ』という真逆の邦題を付けてしまうという珍事もありました。
しかしそんなトラブルは当然ながら本作のクオリティには何の影響もなく、この邦題がこれ以上ないくらいに鮮明に明示した、ほぼイドリス・エルバとケイト・ウィンスレットの共演作『ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間』と同じワンシチュエーションをハイテンションで活写。『ザ・マウンテン〜』は墜落してからのサバイバルでしたが、こちらはとにかく粘る、粘る。正直パイロット急死後に起こるトラブルなんて片手で足りるくらいのバリエーションしかないわけで全部観客の想定内のイベントなのに、その一つ一つをきっちり手に汗握る見せ場に昇華させたのはパインウッドスタジオで丁寧に作り込まれたセット撮影と、実写との境目が判らない見事なCG。引きの映像をほとんど使っていないので実際に同乗しているかのような臨場感がクライマックスまで漲っているし、ドラマの緩急にぴったり寄り添うサントラのオーケストレーションも見事。ミニマルな映像と対照的に過剰なくらいにゴージャスな音の壁がなければ映像はもっとチープに見えたかも知れません。そういう意味では本作はスクリーンでこそ真価が発揮される作品、この一見フザケた邦題で敬遠した人は大損だと思います。
全77件中、21~40件目を表示