ノイズのレビュー・感想・評価
全99件中、41~60件目を表示
殺した!埋めた!バレたら終わり!!
スターの主演級が3人。
(藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介)
その割にはっきり言わせて貰えば面白くない映画でした。
元受刑者役の渡辺大知の演技(死体含めて)が一番の見所、私的には。
イチジク農家として過疎の島の再生のホープ圭太(藤原竜也)と、
幼馴染のハンターの純(松山ケンイチ)。
その島にある日現れた元受刑者(渡辺大知)。
圭太は誤って彼を殺してしまう(実際は傷害致死?では?)
その場に居合わせた純と新米警官の真一郎(神木隆之介)とともに、
死体を隠す決意をすることに・・・
なぜなら圭太の「黒イチジク」は過疎の島に国から5億円の交付金が
下りることが内定してたから??
そんなこんなで隠し事は、島に死体の山を築いちゃいます!!
この辺りはブラックでハラハラ、うーんどうなるんかい?と
盛り上がったのだけど・・・
その後がタラタラでしかも暗い!!
そしてこの映画って疑問だらけなんです。
渡辺大知の元受刑者って、とても凶悪な殺人事件を犯した人、なんですよ!!
(そんなに早く刑務所を出られたのも不思議?)
保護司が就職先の農家にアポイントも取らずに、船に乗って
わざわざ島まで来ますかね?
新米警官が故郷の島に駐在する・・・そんな例があったら教えてください!
死体が雪だるま式に増えるところは、ちょっと笑えたけれど、
(死体役の渡辺大知もひっくり返されたり、ジーッとアホヅラで固まってたり、)
(ホント怪演!ファーストシーンから目が行っちゃってます)
ラストがダメダメです。
笑わせるか?
泣かせるか?
怒らせるか?
なんかドカーンと、驚かしてくださいよ!!
エンディング怖すぎそして、悲しすぎ
留置所のエンディングはなんなの?どういう事なの?えりなちゃんの生死は大丈夫なの?それでも信じろって言うのはありえるの?
えりなちゃんの日記覚えてる?そして号泣とジュンの猟銃…。怖すぎ、そして悲しすぎ…。
こんな事に…てのはなんなんだろう。貶められた事だけなんだろうか?
深読みしすぎなんだろうか…。
原作が漫画というので納得なストーリー
藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、この3人なら間違いないかと思いきや、映画の評判はそれほど良くなかった。観てみるとなるほど、面白いストーリーだった。
まず前半は笑ってしまうほど無理のあるストーリーが展開される。ところが、ここが漫画的なのだが、どんどん協力者が増えていく。もちろん理由ははみんなそれぞれの思惑だ。そんな中、本当にみんなのためを思った唯一の人間が自殺してしまう。
神木くんの演技は秀逸だった。
物語は一気に転がり始める。
故郷を、友達を、家族を思う気持ちにウソはないけれど、少しずつ我慢してきた気持ちが歪みをうみ、思わぬことをしでかしてしまうのだ。
私は結構面白かった。
何故ここまでの犯罪者が島で見受けされるのか?
冒頭から不審人物臭全開の男が出て来て、ゾワゾワする。
案の定の下衆っぷりは観ていて腹立たしいほど(笑)
その辺はお見事と思う。
子どもこそ殺さなかったものの、容易に保護司を殺してしまう輩を見て、正当防衛で何とかならんかな?と思う。
だが実際に正当防衛で無罪放免になるのは難しい。殺されかける位から逆転して加害者を殺してしまった位でなきゃならないらしい。
そんな状態から逆転する前に殺されてしまうのが普通だから…。
そして島の逆転の一手…イチジクに付いてくる五億円の補助金。
手だてのない島でこの金額、そりゃあ理解できる。
町長の言い分も、他の島民の言い分も。
この時点では気持ちと利害が一致してる。
でも後々まで、その関係が持つだろうか?
それを心配しても始まらないけど。
殺人はいけない。
許されない。
死んでくれた方が世のためと言う気持ちも理解できる。
奴が来なければこんな事にはならなかった…。
仲の良かった幼なじみ…のラストは切ない。
面白かったけど……?
もう少しなんか欲しい…と思っちゃいました。
島vs外(島に裏切り者あり)だと思ってたので最初は島民全員で藤原竜也の犯行を守るものなのかな?と鑑賞を始めましたがちょっと人数増えただけでそうでもない。
町長の「このノイズを排除しないと!」っていうセリフはもうちょっとうまいセリフがあったのでは、と思います。
急に題名の伏線回収が来て笑ってしまいました。
オチも急すぎて、うーんイマイチ…。
島を守るか友情を守るか
いやぁ〜前科者の後に見てよかったのかな〜っと思いつつ見た作品でしたが、面白い作品でありました。劇場版デスノートのキラとエルのコンビと子役からの実力派俳優神木隆之介の幼なじみ3人が島にやって来た受刑者に人生狂わされるサスペンスお笑い映画だった感じでした笑まず、猪狩島にやって来た受刑者保護観察員の鈴木さんのベルト絞め〇しは驚きました。この小御坂のサイコっぷりに驚きました。えりなに対してのエロ行為やハウスの中で動画流してはぁはぁ言うシーンは親と見ていて気持ちが悪かったです笑まぁ刑務所から出たら性欲求爆発しちゃうよねって思うわ笑
そして抵抗して〇してしまった圭太、純、真一郎は、その死体を隠そうと言う考えに…え?後半で真一郎が言ってた気するけど、最初に死体をもう報告すりゃ後々こんな事にならんかったやーん思いましたが、まぁそうしたら映画として終わるよねって感じでしたwwwそいで話は戻りますが、さぁこの死体どうするって感じで話題の大怪獣のあとしまつみたいな感じの題名に変わりまして笑島の警察官の真一郎は真っ当な生き方をし、やっと事でなれた警察官ですぐにこんな事が起きてしまい、自分の中の天使と悪魔が葛藤し最終的に自分に罪を被り自〇辛かっただろうな〜嘘をつき続けるの、多分自分もそうしてしまうだろうな〜って感じました。そして純と圭太とかなの関係性、これってやっぱりそうだよね〜って感じでしたね。島で育った同じ同級生が三角関係にならんわけ無いし島の英雄になった圭太を憎みたくもなるでしょあれは…黒いちじくちょっと食べてみたい(*´﹃`*)さぁさぁ幼なじみはこれまでにしておいて評価を下げるな〜って思ったのは、県警の皆々様方ですよね〜ほんと馬鹿というか腹立つというか厄介だな思いましたね、簡単に人を犯人扱いすんなし、すぐ近くのハウスに圭太と純いるのに気づかんの笑って思いましたね笑永瀬さんの刑事役ハマりすぎでした。
まぁ長くはなりましたが、他の評価みたいにクソ映画ほどクソでは無かったので鑑賞出来て良かったです。結論 島民の団結力はおっかねーぞ〜ですね笑
役者さん、皆さん素晴らしかったです
が、それだけにあのラストでよかったんだろうか。
と、思ってしまっています。
結局いちじく農園はどうなってしまったのでしょうか?
ラスト近くで松山ケンイチが農園を手伝っている時に
「私はずっと圭太を待っているから」という場の空気感に
そぐわない言葉じり強めの妻の言葉。
それがあったからか松山ケンイチは農園ではなく狩猟に。
藤原竜也はその発砲音を耳にして状況をおもう感じ。
本映画がそこらの人間関係だけなら
役者さんは最高に素晴らしい演技をして素晴らしいラスト
になっていたと思います。
が、そこの人間関係に観ている人は
それほど惹き込まれていたのでしょうか?
それより永瀬が「お前ら一体なんなんだよ」と一喝した
町人のいちじくにすがるのしかかるきみ悪い村意識。
いちじくで大成するという町の使命感が町人ひとりひとりに
感染しているというか。どちらかというとそっちに
観ている人は意識していたんじゃないかな?
タイトルのノイズ。松山ケンイチ自体にノイズあります?
いちじくで町を大成させるのに
殺人だったり死体だったりがノイズとなって邪魔になる。
でもいちじくいちじく。
無実の町人が殺人の隠蔽に協力したり、
柄本さんとか町長殺そうとしてるし殺されてるし。
神木君も自殺ですよ?
それでもノイズ押し潰して
推進力太めにずんずん進んでいくチカラ。
この異様さをラストでどこかにストンとおとして欲しかったです。
制御不能だからNoise
ちょっと色々と考えてみたんです。「嫉妬と裏切り」に比重を置いて描写を進めてみたら、もっと面白かったんじゃないかと思ったりしました。
が、いかんせん。
県警刑事、クールを装うも無能過ぎ。遺体の隠し方、雑過ぎ。隠蔽工作、稚拙すぎ。ダークさ、足りなさすぎ。冒頭のショッキングな絞殺シーンは、結構なインパクトだったんで、そのノリでグイグイ行けば、どんな映画になってたんだろう。って思いました。
若しくは。次々に村人にバレて行き、隠蔽に関わる人も増えて死体も増えて行く、なんて言うおバカ感漂うサスペンス風喜劇にするとか。村長がヤラレタ時点で、そういう展開にも期待した自分がいました。
こう言っちゃアレですが、藤原竜也の出演映画って、微妙過ぎるの多くないですか?吹っ切れてるカイジが一番良いくらいで...
藤原竜也と松山ケンイチの共演に神木隆之介と言う事で期待値上がってたんですが、期待値の半分くらいな感じ今一つ入り込めませんでした。
サスペンスとして良くできてる
何故か評価は低いけれど、
3名の個性的な役者それぞれキャラが立っていて、
画面に惹きつけられた。
いかんせん、ラストが暗くて救いがあまり無いので、
見て楽しい映画では無いけれど。
永瀬の人は平気で嘘を付けるようになるんだよって台詞がキーでしたね。
シリアルキラーが来なかったとしても、事件は起きていたかもしれない。
町長の秘書?も鬱憤が溜まっていたし、
閉ざされた狭い場所だからこそ
平和に見えて隣人を憎むエネルギーは凄まじいのかも。
ラストの松山の個室はゾッとした。
シュールなギャグ映画
原作知りません。
小御坂が唐突にオッサンを殺したのがサイコパスアピールってのは分かる。その後圭介の家の庭に侵入して娘を見ながらシコッて、更にビニールハウスまで移動して今度はエロ動画観ながらシコッてたのは何だったの?オッサンは殺しておいて娘が無事なのが不思議。中途半端なサイコパスだね、サイコパスに憧れてるただの知遅れという印象。
そしてそれを目の当たりにした圭介。ビニールハウスで揉み合いになり小御坂を殺しちゃう圭介。純も正当防衛だろって言ってたし普通に正当防衛で良くない?何で拒んだの?そして真ちゃんも瘡蓋とか言い出しちゃうし、神様視点ならその真意は分かるけどたったその一言で純と圭介はよく意味がわかったね。てか真ちゃんは警官のくせに小御坂が暴れ出した時もたもたしすぎ。都会じゃ使えねえなと思われて地方(地元)に飛ばされたの?
小御坂より純より圭介が真性のサイコパスだよ。純の前で二人の世界を作っていちゃつき出す圭介夫婦。ムショで圭介夫婦が会話してる内容からして圭介夫婦(少なくとも圭介)は純の気持ちを察していたと思われるのだが、それでよくあんないちゃいちゃできたね。純の気持ち以前に幼馴染の前でいちゃいちゃするモラルのなさに辟易する。とにかくあれだけ純の目を憚らずにいちゃついておいて最後の「純を思いやる心優しい幼馴染」アピールが恐ろしい。
そんな中で時々純がふたりにねっとりとした視線を送っててこいつも気持ち悪いなと思ったけど、この演出はそれが狙いだろうから演出自体は気に入った。でも自分の部屋に黒木華の写真貼りすぎじゃない?あれはギャグ?黒木華のブロマイドはやりすぎ。
家で突っ込みながら観るにはいい映画。
誰かわかることがあったら教えていただきたい....
①まず小御坂(元受刑者)がなんであの島にやってきたのか。泉圭太の所へやってきた理由が恨みなどかと思っていたけど、ただ就職したかっただけなの?なんであの島?じゃあなんでおじさん殺して女の子また狙っちゃったの?なんなの?と疑問すぎる。(お金入れるところに履歴書入れてたから最初はやる気だった?元から働く気はなくてオジサンが勝手に就職させようとした、の?けど女の子見て感情抑えきれなくなったの?、、、あ、でもおじさんその前に殺してる。と意味がわからない🤷♀️)
② 泉圭太の娘が小御坂に話しかけられて(?)逃げて長靴か脱げて、その後「〜〜のお家にいた」的なことを言っていたような(❔)なんで家にいるお母さんに助けを求め無かったのかも謎だし、話しかけられたのならお母さんにそれ言わなかったのかな?とか細かいことが気になってしまった💦
③おじさんおばさんの殺し合いみたいなんはまじで柄本さんがおばさんヤッたの謎すぎ、、、
④泉圭太が捕まって妻が面会に来た時に、「ヒマワリ🌻がなんたら〜」的なところで、妻は島にあるはずない遊園地のことを言っているから島を出たいことのあらわれ?カナ〜とか思っていたけど、その後の「アイスを食べました」の絵がうつされなくて、なにか意味があるのか、最後に出てくるかな〜と思ったら出てこないし、どういう意味なのかさっぱり🤷♀️
他にも、正当防衛でいいじゃんとか思ったり(笑)、最初は村のためとかいってたけど結局食いもんの下の土に埋めるんかい!とか、刑事やりたい放題すぎて見ていて不快に思ったり、もっとこの雰囲気に会う刑事さん役の人いるのでは、でもそこで目立ちすぎてもダメか、はぁ、こんなにも考察が気になって全部はっきりさせたいと思う映画久しぶり見ました....👀
面白かったから、とかではなくただ気になってしまう性格だからだと思われる、、、俳優さんたちは演技も上手くて好きだったから内容が思っていたものと違くてびっくりしました。
コンフィデンスマンJP・シシカリ篇
やってることはコンフィデンスマンと同じく騙し合いです。幼なじみ3人VS刑事。主要キャラクターがほとんど主人公と繋がってるのもいっしょ。
永瀬正敏刑事は凄みはあるけど、あまり仕事してない。タレ込みで事件解決しちゃつてるし。携帯ひったくって叩き付ける件は小物っぽかったし。もう少し見せ場があったほうが良かったと思う。
エンドロールで原作が漫画だと知った。成る程、連載漫画だと、より面白いだろうなと思う。
みんな辛口評価なのでつまらないのかな?と思って観たけど楽しめました。高評価のコンフィデンスマンJPよりも面白かったです。…。あんまし、ここの総合点は参考にならないかと。
最後のアイスクリームを食べましたの絵は別に見えなくてもいいと思うよ。 とくに絵自体に意味があるわけではなく、『妻と娘で貴方の帰りを待ってます』くらいの意味で、主人公が復唱したのも、それを糧に刑に服すという意味で、私はわりとジーンとした。
“島のために”がノイズのよう
内容が面白くて俳優さんの演技が素晴らしいからこそ、もっとこうだったらなーと思った映画でした。
どなたかが言っていたように、島感が薄いかな。
もっと閉鎖的で保守的で余所者を徹底的に排斥するような。仲間意識よりも、火の粉が飛んでこないように見張りあってるような。共犯のような。ひたひた感じわじわ感が足りないと思った。
ケイタとジュンはそんな島の呪いに雁字搦めになってるっていうのをもっと感じたかったな。なんか島民たちみんな小綺麗?なかんじで、刑事さんの“お前は何を守りたいんだ?”って本当同感。
俳優さんとっても豪華で贅沢。主役から脇役までみんないいってある意味すごい。ただ、演技がちょっと戸惑ってるように感じたのは、私が穿った見方をしてたからかな。
鶴田真由さん本当よかった。泣きました。余貴美子さんは島より都会が合ってると思いました(某知事さんのようだった。。)
もう少し島側に感情移入できたらもっと楽しかっただろーなー。
映画鑑賞後原作漫画1巻を読みました。
いや勿体ない、ハナから構成が全然違うじゃないよ。
映画の方の感想だけど、私の山場は町長とボケた爺さんのバトルだった。
もう爺さんがナタ振り上げて町長に襲いかかった場面で吹き出してしまって、我慢するのが大変でした。
そのインパクトが強すぎて、もう後半どうでも良くなっちゃった。
それでもね、どう決着つけるのか?って所はハラハラしたけど、警察官が自殺_ちゃってから、あーもーなーにーこれー?ってなって興味失せてしまった。
いい役者さんたくさん使っても、こんなこんな構成じゃあ、駄作になっちゃうよ。
全てをぶち壊す刑事達…
何か漫画みたいな話だなぁ…。折角コッチが荒唐無稽な話に乗ってやろうと思っているのに、それをことごとく永瀬正敏と伊藤歩の漫画みたいな刑事が潰してくる…。永瀬演じる刑事が捜査の為に作業場に不法侵入するのを伊藤が咎めて来るかと思いきや、自分も躊躇なく入った上におもむろに白い手袋出してやんの。令状持ってこいよ!あそこは特に何かが見付かる訳でも無かったんだから、「ちょっと、マズいですよ…」とか言わせとけば良かったんじゃないかね?
遂には、現場に落ちていたスマホを取ろうとした一般人の主人公に拳銃突き付けて「手を離しなさい!」って、完全に狂人だよ。
しかもあそこは見せ方が超下手で、もっとあそこにスマホが落ちている事を観客に知らせなきゃじゃないの?ていうかその前に神木君が重圧に潰されそうで、ビデオメッセージなりで真相を喋っちゃうかも知れない、ビデオメッセージを録画した形跡が有るっていう風に描いとかないと、なぜ先にスマホを入手したがったのか、刑事があんなに(拳銃抜いちゃうくらい)マジになってしまったのかが伝わらないよな。つまりサスペンスが全く盛り上がって来ない…。
そういうトコで白けちゃって全然話に乗れなかったなぁ〜。
あっという間の2時間超
特に誰かのファンで見たと言うわけではなかったが、みんな演技が上手くて、退屈せずに2時間を超える時間を過ごせた。
神木隆之介、松山ケンイチ、藤原竜也、黒木華などなど
この映画にはアイドルや中途半端な演技のタレントが居なかったのが本当に良くて、白ける事もなかった。
刑務所から出てきたやつが圭太の娘を殺してたのかと思ったら、娘は近所で遊んでたり
純が町長の携帯を持ってるのも、警察がGPSを辿ればわかるのになー。など引っかかるとこもあったが、総じて楽しめた。
もうちょっとコメディ寄りにしてくれればサイコー
先に『前科者』を観て置いた方が良かったかな~と思いつつ、保護司の諏訪太郎さんが真っ先に殺されちゃいます。保護司はね、みんなボランティアでやってるんですよ。あまりにも酷い話、ショッキングでした・・・(ドラマ版「前科者」は視聴済み)。
俳優陣の名演技と、かなりしっかりしたストーリー展開というのが第一印象。脚本がブログ友達migさんの弟さんじゃないですか!映画で観るのは『町田くんの世界』以来です。原作漫画は知らないので特にストーリーを中心に注目したのですが、やはり演技に押されて脚本までわからなかった(汗)
過疎化、高齢化、閉鎖的・・・若者が本土に行ってしまい、いずみ農園の黒イチジクが猪狩島復興のメインとなっていた。未来は明るい。町内放送だって「田園」とかかかってるし、平和そのもの。しかし、ノイズとなる元サイコキラーが就職先を求めて来島。保護司が行方不明になったことと、殺人が発覚したことで本土から大挙して警察がやってくる。マークXに乗っている刑事の畠山(永瀬正敏)と青木(伊藤歩)がエラそうで嫌い!お前こそノイズだ!と、島民はみんな思ってるはず。なんだよ、「へ」ナンバーの車なんて無いぞ!もう一台の覆面パトカーは「わ」ナンバーだからレンタカーだし・・・と、つまらないところまでチェック済み。
特別交付金5億円の支給内定に浮かれているパワハラ町長(余貴美子)やその部下。さらに柄本明演ずる老人など、個性豊かだが裏では何を考えてるかわからない設定が秀逸。基本的には島民一丸となって島を盛り上げたいのだ。各々除去したいノイズはあるのだろうけど、口には出さない。そんなとき、新米駐在員の守屋真一郎(神木隆之介)が“かさぶた”となることで覆い隠そうとするのだった。
黒イチジクという特産品も意味深だ。欲望の象徴ともされ、実は不毛、枯れた木は死を意味するといった解釈がキリスト教にあったりする。畠山やアナウンサーが「気味悪い、グロテスク」といった台詞を口にするのも、過疎化や辺鄙な島を意図したものだろう。圭太の娘が描いた“ひまわり”とは対照的だ。また、育て方として、“剪定”が重要だったりするので、これもノイズを除去することに通ずるし、“定植”も必要だったりするのは圭太の妻(黒木華)の言う本土への引っ越しに通ずるものがあった。う~む、案外深い。
もう、裏切り者は誰だとか、どうでも良くなってくる小規模などんでん返し。この終盤はインパクトに欠けるし、もっと大袈裟に表現しても良かった気がする。普通に考えても、正当防衛や過剰防衛の過失致死罪、それに死体遺棄罪だけ。刑期だって短そうだ。しかし、娘の描いた絵に家族が4人いたことがショッキング。かまってやれなかったと嘆くシーンには、純(松山ケンイチ)の姿も浮かんだに違いない。圭太は純によってまんまとノイズとして除去されてしまったのですね。
コーエン作品のようにもうちょっとブラックコメディとして描くとか、笑いを取れるシーンがあれば良かったとも思う。笑えるのが余貴美子だけだったからなぁ。圭太が「計画通り」とか、純が「私は・・・間違ってなかった」とか、新世界の神にならなくてもいいから『デスノート』ネタを入れてみたり・・・そう色々想像してみると、やっぱり映画って面白っ!!
島民みんながサイコ❗️完全ネタバレ‼️
前科者を観たばかりです。保護司になるには覚悟が必要だ。作品の冒頭、出所したばかりの元凶悪犯があっという間に保護司を殺す。雑でしたね。あれだけ危ない奴は、まず娑婆に出る許可は出ないでしょう。原作がそうなのだから仕方ないけど。そして、その凶悪犯がまさに最初のノイズとなって閉鎖された島の平穏を壊していくお話。それに関わってしまった3人の男。圭太(藤原竜也)。純(松山ケンイチ)。真一郎(神木隆之介)。この3人の一流の演技がこの作品を引っ張っていく。隠したいもの、守りたいものが複雑に絡みながら、どんどん死者が増えていくカオスな展開。その度に増えていくノイズ。圭太が島民の多数を関わらせて、口止めしていく。土下座であっさり。ここら辺が、閉鎖的な島の人間関係を表している。しかし、結末はどうなるのかラストまで分からなかった。まさか、首謀者が純(松山ケンイチ)だったとは。彼が、幼い頃から圭太のことをノイズと感じながら生きてきたのでしょう。部屋の壁一面に圭太の妻の加奈の大量の写真が貼られているシーンを見て「アンダー・ユア・ベッド」という作品を思い出した。しかし、幼い頃からの嫉妬からの復讐にしては時間がかかりすぎているし、今回の凶悪犯を島に呼び寄せたのが純(松山ケンイチ)だったら、この作品は東野圭吾作品に通じるサスミス作品になっていただろう。ノイズ(雑音)は耳栓では防げない。
全99件中、41~60件目を表示