「映画の意図するものを掴みきれず。。。」ONODA 一万夜を越えて Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の意図するものを掴みきれず。。。
小野田さんや横井さんの帰国は、
戦争を忘れかけていた国民にとって衝撃だった。
連日、テレビや新聞はこれらの話で賑わい、
他にも取り残された軍人がいる、という
まるでツチノコや雪男を扱うように
捜索隊が組織されたりもしていた、そんな時代だった。
ニュースや新聞が伝える小野田少尉の印象は
精悍で眼光鋭く、野武士とはこういう人だっただろう、
という風貌だった。
主役の津田寛治は、
実物の小野田少尉がまとっていた殺気を見事に再現。
圧倒的な演技だった。
それをかき消すほどに疑問なのは、
映画に挿入されたいくつかの虚構の存在だ。
個人的に、最も引っかかったものに触れておきたい。
小塚兵士が現地警察との銃撃戦で死亡したことは
当時、日本国内で大々的に報道され
(遺体写真が掲載されたりもした)
小野田少尉が生存している証明となった。
映画では、漁民に惨殺されていた。
なぜ、そのように書き換える必要があったのか?
また、実物の谷口少佐は映画でイッセー尾形が
演じたようなだらしない感じの人物ではなかった。
もちろん、「映画」なので
デフォルメや創作は許されるのだが、
製作者の意図や狙いが見えず
大きめのモヤモヤが残ったままになった。
コメントそして共感ありがとうございます。
励ましの言葉もありがとうございます。
小野田寛郎さんに批判的な表現が少なくて、
それで観やすいのがしれませんね。
実際に帰国の際には、村民をたくさん殺したので、
2億円もの賠償金を日本政府が支払ったとありました。
そうですか!小塚さんは警察に殺されたですか?
マイルドに仕上げてありますね。
それで後味とかが、良かったですね。
フランスの若い監督がこの題材を170分かけて描き世界中に公開した。
そのことにとても驚きました。