「何故、今ごろフランス人監督が小野田少尉の映画を撮るのだろう。」ONODA 一万夜を越えて いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)
何故、今ごろフランス人監督が小野田少尉の映画を撮るのだろう。
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高評価のレビューが多いが、私には普通の出来の映画にしか思えなかった。私はリアルタイムで小野田少尉の帰国を知っているが、何故フランス人監督がこの映画を制作した意図がわからない。
陸軍中野学校でスパイ教育を受けた軍人のことは当時よく報道された。それが敗戦後28年も戦争終結を知らず、戦闘活動を続けていたように描かれているが、それは嘘だろう。グアム島で同じような境遇の横井さんがいるからである。
それよりも小さい頃から受けていた軍国主義教育が下地にあったから、このような悲劇が起こったと私は考える。思想教育の恐ろしさは、現代のイスラムテロ主義に通じる。裁かれるは思想教育だと思う。
映画で投降の呼び掛けは、一度しか描かれていないが、実際は何度も行われたと記憶している。
上映時間が3時間と知り、慌ててトイレに駆けつけた。ダラダラと長い映画と心配したが、緊張感があり最後まで観れた。それでも長い。トイレ休憩が必要だ。
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