劇場公開日 2021年11月12日

  • 予告編を見る

「面白くて、あったかくて、ちょっと切ない」梅切らぬバカ ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白くて、あったかくて、ちょっと切ない

2021年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

自閉症の息子”忠さん”(塚地武雅)と暮らす珠子さん(加賀まりこ)。息子はもう50歳。このままではいずれ親子共倒れ。ついに忠さんをグループホーム「さくら」(さくら園だったかも)に入居させる決意をするが・・・

”桜切るバカ”・・・「さくら」に闇雲に反対して退去を迫る人たち。でも、社会的な意義より自分の安心を優先したい気持ち、分からなくはないです。

”梅切らぬバカ”・・・忠さんの為にも、早く社会に慣れさせるべき。忠さんが大好きな梅の木も、枝が隣家にはみ出ているんだから、枝は切るべき。
でも、理屈では分かっていても、気持ちがなかなか付いて行かない事ってあるのよねえ。
ゆっくり、時間がかかってもいいから、少しずつ解決していきましょう。

加賀まりこさんは、歳を重ねてもとっても素敵。元祖小悪魔と呼ばれたらしいですから。(若い頃の出演作は観てません)
塚地さんはじめグループホームの人達も良い味出してました。
隣家の主人(渡辺いっけい)もなんだかんだ言って悪い人じゃないです。
あったかい気持ちになれます。

ゆり。