「間違いなくガンダムシリーズ最高傑作!」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 大鴉さんの映画レビュー(感想・評価)
間違いなくガンダムシリーズ最高傑作!
ガンダムファンの人生でもあった作品、
機動戦士ガンダムSEEDシリーズ最新作
約20年越しでのようやくの公開となったわけだが、
まず時間がかかったとは言え頓挫することなく
カタチになったことを褒め称えたい
本作のテーマは愛される資格と価値であり
2時間の中でそのテーマ性が見事に昇華されている。
ガンダムというロボットモノと偏見を持たれる
ジャンルではあるが、本作はSEEDシリーズ通しての主人公キラ・ヤマトとヒロイン ラクス・クラインの
二人を主演に据えた珠玉のラブロマンスの
側面も合わせ持っており一般層に対する
訴求力も抜群であり、ガンダムに詳しくなくとも
またロボットモノが苦手であろうと
十分に感動し楽しめるものとなっている。
愛し愛される資格と価値という本筋のテーマを描ききった上で、ファンそれぞれが思い入れのある
これまでの全てのキャラを大活躍されている点も素晴らしく、またグッダグダだった前作にあたるSEED DESTINYにおける消化不良点もを回収し、
筋が、通るようにした点も素晴らしい。
作画面ではとにかく若いスタッフの愛が画面から
滲み出ておりSEEDに影響されたアニメファン世代が
20年の時を経て業界人となり、あの憧れの作品に
参加しているという、そういう愛に溢れている。
「愛される価値があるから愛される」
妖艶にして美麗、美しい金髪の長髪に碧眼
まさに人類の頂点に君臨するために
調整し生まれてきたとばかりの王子様ルック
究極の理想の男性像をもって、
その少年、オルフェは叫ぶ
「故に俺を選べと!」
しかし、ヒロイン ラクスから返される答えは否定
価値を愛しているわけではないと。
またキラも応える「愛されることに資格なんて必要ないと」
そう美しい容姿、優れた才能だけが、
愛される価値ではないのだ。
美しい容姿、優れた才能だからこそ愛される
資格があるわけではないのだ。
本作には、
2002年放送のガンダムSEEDのテーマであった。
コーディネイターとナチュナルという
異なる人種からなる
容姿に身体能力、才能の明確な格差からなる
人種間の嫉妬と憎悪、嫌悪それらからなる
その中での相互理解自助努力というテーマ
続く2004年放映のSEED DESTIYでの人は最大限に
自身の能力を活かし評価され生きることこそが真に幸福、思い悩み考え抜く必要はない
というテーマも継承しこれらへの答えも出しています。
とにかく、凄い傑作です!
幼少期からずっーーとガンダムが好きで
ガンダムがずっーーと人生の傍らにありましたが、
こんな素敵な作品と出逢え
それだけでも自分の人生には価値があったと思います。
それほどに影響力のある作品です。