「思い入れが強過ぎました。辛いです」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM あさんの映画レビュー(感想・評価)
思い入れが強過ぎました。辛いです
鑑賞後呆然としてしまいました
小学生の頃にガンダムSEEDシリーズを一気観しノベライズまで読了、すっかり魅力に引き込まれました。
続編であるデスティニーでは、議長が提示したデスティニープランをキラたちが否定しましたが、その先までは描かれず、戦争は終わらない可能性が示唆されたままシリーズが終わりました。本編で仲間や友人、愛する人を亡くし、苦しみ、悩みながら、それでも和解し戦う道を選んだキラやアスラン、シンがどういった結末を迎えるのか本当に楽しみに初日朝一番に映画館へ観に行きました。
今回の劇場版を見た感想としては、本当にこれがガンダムSEEDシリーズの描きたかった結末なのかという、だとしたら残念だな、悔しいな、という気持ちです
「愛」をテーマにするということは予めインタビューでも度々話題にされていたり、キラとラクスが大きくポスターに起用されていたため分かっていましたし、今まで深掘りされなかった部分なので楽しみにしていました。
序盤はガンダムseed特有の戦争の悲惨さを訴えるシーンがあり、キラの苦悩も存分に描かれ、ああガンダムseedだ…と嬉しく思いました。しかし中盤〜終盤はただただ愛のゴリ押し、キラやラクス以外の登場人物たちもひたすらに恋愛脳でした。ガンダムseedってこんな話だったか…?目を疑ってしまいました。
最後のオルフェたちとの戦いも「愛が、愛が」とくり返すばかりで何の説得力もメッセージ性もなくひたすらに陳腐で、なんでこんなことになってしまったのかと悲しみしかないです。ラクスにそんな力があるなら、今までは何だったの?今までの戦いは無駄だったの?今までのseedシリーズだって様々な愛の表現がありました。ただこんな風にカップル間の愛だけをゴリ押ししてくるキャラはいなかったです。色々な愛の形があって、それに助けられてきた主人公たちだったのに。ショック過ぎました。
また、最終決戦でステラを妖怪のように描いたり、アスランが脳内で妄想…など、小学生が考えたのかな?と感じてしまうようなギャグ表現で、シリアスな映画の中に息抜きとして笑えるシーンはもちろんあっていいと思うんですが、わざわざロボットアクションが魅せ場シーンでやる必要があるのか意味不明でした今までのseedでそんなことありましたか?ガンダムseedシリーズの完結編を名乗るなら今までの表現を踏襲して欲しかったです。ギャグのせいで敵の死も軽く感じてしまい、オルフェたちにも全く感情移入ができなかったです。ラクスの男性向け表現も、今までありましたか?本当に無理でした。いままでの大好きだったガンダムseedが汚された感じがしました。
脚本に携わっていた両澤さんが亡くなってしまったため、キャラクター表現が変わったのは仕方ないと言われたらそうなのかもしれません。ただ、今まで丁寧に描いてきたキャラクターたちやストーリーが陳腐な扱いになってしまい、あまりにも両澤さんが報われないじゃないか、と勝手に感じてしまいます。続編が決まったのは嬉しかったですが、本当に悔しくて残念でした。思い入れが強く期待値を上げ過ぎた私が悪かったのですが、snsで前向きな意見で盛り上がるポストを見るたび複雑な気持ちになり、そんな自分がいやになっています。
ムビチケを何枚か買ってしまっていますので、また観たらもっとポジティブになれたらいいなと思います。
2024/02/05追記
2回目、娯楽映画だと思ってバカになって笑う準備と覚悟をして行ったら、まあまあ楽しめました(別に納得もできませんが…)恐らくネタバレを見てから行くのがいいのではないかと思いました😭ディアッカが大好きなので、手のかかった二次創作、ファンディスクだと思ってまた観にいきたいと思います
ホント!
TVで深夜の再放送を全部録画して満足感でした。
まさかこんな展開にされるとは。
自慢のプラモデルを見ながら悲しんでます。
この映画、無かった事にしてくれませんかね?
劇場版機動戦士ガンダムSEED ラブパワー炸裂!キラ&ラクス 新型フリーダムで大暴れ?!カガリのポロリもあるよ!
みたいなタイトルだったら何も期待せずに見れたんですけどね…
全く同じ状況で泣けてきました。私は公開3日目に見に行き同じように本編とは別物の陳腐なお祭り映画にがっかりして怒りと悲しみでいっぱいになりながら今の今まで引きずってます。多分この先もこの映画を続編・完結編と認めることも許せることもないと思います。大満足で楽しめた人たちが沢山いる一方でこのような感情に苛まれてお互い辛いですね…。