ドリーム・ホースのレビュー・感想・評価
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良作ですが、奇跡に至る「必然」が、あとひとつ、ふたつくらい欲しい
片田舎の主婦が夢のない日常からの脱却するために一念発起し競走馬の馬主(そこの村人と共同経営)になって、それに関わる人々、それぞれがワクワクする様な人生の活気を取り戻そうとするサクセスストーリーです。
見せ場のレースシーンを忠実に再現しつつ、手に汗握るような演出は大変魅力的でした。日本の競馬と違い基本路線が長距離の障害レースなのでしょうか?ゲートもなくて想像とギャップがあって大変興味深いです。
実話ベースということで、最終的には奇跡的な結果をもたらすのですが、脚本上、もう少しその過程に「既存の考え方から脱却した新たな試み」などを付加し、この結果が偶然の産物ではない・・・っていうとこをアピールすべきかな、と感じました。共同馬主組合?だけじゃちょっと弱いかなと。
例えば、飼葉(競走馬の餌)に村の特産品の〇〇を混ぜてスタミナアップを図った、特殊な訓練をしてライバルを出し抜いた、などの「勝つにいたる必然」です。ぶっちゃけ、ここはフィクションで良い(笑)。
「目利き鋭く一発山張って強く念じたら大当たり。皆んな幸せになりました」・・・って話じゃ宝くじと同じ。むしろ夢がなくなってしまいますので。
非常にオーソドックスな作りの作品です。感じ方は人それぞれでしょうね
希望を生み出すのは誰かの強い意志
騎手視点が無い。
見応えあり
今年の初泣きかな?
文句なし!競馬ファンでも競馬に興味がない人も楽しめる作品。
今年最初に観た洋画作品だが、文句なし。競馬もそうだし、何事もそうだがワクワクするようなモノがほしい、人生が変わると思わせてくれるようなモノを。今回のテーマである競馬を題材にした作品はまさにコレ。馬主組合を作るために儲けよりも胸の高鳴り。このジャンの呼びかけに村民が集まり馬主組合を結成するとはなるほどなと思わせた。その後調教からレースへの過程は作品本編のとおりだが。セカンド・チャンスもこの作品のテーマ。見事なテーマ設定だった。エンデイングの後味も良い。最後にウエールズのヒット曲で締めるのも◎。映画で観たいのはまさにこれだなと内容が盛りだくさん。上映時間も問題なくおすすめ。競馬の関心有無にしても楽しめる作品。
競馬はギャンブルです
ウェールズの谷間の村の住人達で共同馬主となり育てた馬が、ウェールズ最高峰のレースに出走する様になる話。
今まで様々な動物を育てて賞を貰った経験のある主人公が、昼間はコープで働き、夜はパブで働き、ダンナはまともに働かず晩飯の心配ばかりという日々の中で、パブの客の会話に感化されて馬を育てる決意をし巻き起こっていく。
当然こんなウマく行く話しなんて極々稀な訳だけれど、毎週10ポンドで退屈な毎日に変化を与える夢への出資って、そりゃあワクワクですよね。
ウェールズの競馬事情なんてこれっぽっちも知らずスタートの方式にすらびっくりするレベルだったけれど、ストーリー自体はとても解りやすいしドラマチックだし、ギャンブルというよりも正に夢をみている大人達という感じでとても面白かった。
後は出走した各レースの優勝賞金とかを字幕でも良いから教えてくれたらもうちょっと規模が解り易かったかな。
お金より夢を選んだ人達の実話ベースのイギリスの感動作! 本年度ベスト!!
単純で解りやすいストーリー。
ストレスフリーな作品でとても良かった!
ウェールズに住む主婦のジャン。
昼間はスーパー、夜はパブで働く単調な毎日。
ふとした事から競走馬を育てレースに出場させる事を決意するストーリー。
ジャンが競走馬を育てる理由も納得。
子供の頃からの勝負師魂が感じられる幾つかのシーン(写真)が印象的。
牝馬を購入して生んだ馬を競走馬にして行く為に高額な費用が必要。
町の中から出資者(組合)を募り資金を調達して行く感じ。
鑑賞前は数々の困難を乗り越えて行く感じを予想してたけどそれ程でもない(笑)
出資者達の人間ドラマもあって見所満載。
ドリームアライアンスと名付けられた馬がとても美しい。
透き通った瞳に吸い込まれそう(笑)
競馬のシーンも迫力満点!
ドリームアライアンスのあるハプニングから涙腺が開放(笑)
もうドリームアライアンスが他人の馬とは思えない!
こんなにもストレスの無い作品だったとは思わず大満足!
お金より夢を選んだ結果、お金持ちになる事もあるんですね( ´∀`)
生きる活力がわいてくるウソのようなホントの話
このストーリー展開には、やられるね。順調に進んだところでやってくるアクシデント。このタイミングはホントに実話なの? そんな気持ちを忘れさせるジャンの思いのこもったセリフ。この言葉に心動かされない人いる?
ウエールズのValley(谷)と呼ばれる小さな町で、競走馬を育てるという夢みたいなことを思いつき、実行に移してしまうジャン。競走馬だから、ハイセーコーのように一攫千金を稼ぐことは可能性としてはある。だけど、ジャンが欲しかったのは、生きる活力であり、自分の存在を誇ることができる何か。
『ヘレディタリー/継承』で、ムンク以上に歪んだ顔で、観客を恐怖のどん底に突き落としたトニ・コレット。『ドリーム・ホース』では、はじけた笑顔で生きる活力を与えてくれます。
意外性と普遍性のコンビネーションムービー
これからの先の人生、終わりまで変りばえのないことがうっすら透けて見える…
そんな味気ない人生嫌だよね。
これはそんな状況の主婦が田舎で共同馬主になり、夢に心駆け躍らせる映画。
トップガン・マーヴェリック以降、こういう胸熱映画に目がない
経済とかパンデミックによって先行きが見通せず、少しでも夢を追うような物語に惹かれるのかもしれない。
競馬ときくと「ギャンブル?」と思う人もいるかもしれないけど、
賭け事そっちのけで小学校の運動会に親戚一同全員で応援に行く感があふれ出てるから好き
この映画のもう1つの切り口としては、ジェンダー役割からの脱却を描いた女性の典型的なエンパワーメントムービーの側面もある。
馬主として愛馬と相対しているときジャンは娘でも、妻でも、母でもない「私」になれる。ジャンにとって、馬主となることは、性別によって与えられた役割ではなく、
彼女が選んだ役割で、ジャンのアイデンティティの確立に繋がっている。
田舎の主婦が共同馬主になるという意外性のある題材と女性のエンパワーメントという普遍的な題材がミックスされてオリジナリティ豊かな作品になっている。
よかった!
内容ももちろん、映画館で観られたこともよかった。
年明け早々、いいもの観たなぁ、と。
夫婦、親子、職場、田舎のコミュニティの人間関係、いろんなことを考えさせられた。
地域で集まるとみんなが歌える歌が飛び出す。
童謡などではなく、歌詞は男女の悲喜交々(笑)
こういうのは日本にはなかなかない、ね。
景色も素晴らしい。
街並みもいい。
ウェールズ最高!
狭いバスで楽しそうに遠足する彼らが心底羨ましかった。
多数決でルールを決める一口?馬主達。
金持ちどころか、年金のみのカツカツの生活のおじいさんも。
それでも競馬場の馬主ルームでは堂々と飲み食い(笑)
日本は地方競馬場は減っているらしいが、海外事情はどうなのか。
馬主になろうと思いつく主婦もすごいけど、成り立ったのはギリギリでもやはりそれなりのバックグラウンドや支える人が少なからずいたからだろうな。
競馬のことはわからないが、無理矢理ゲートに入れないでロープを張るだけのスタートラインにホッとする。
障害物を飛び越えるシーンはいちいちハラハラさせられたが。
泣いて笑って楽しめる作品。
ひとつだけ。
お産のシーンはカット。
感動間違い無しだが、長いだろうし、これは仕方がないかな。
ただ、詳しくはわからないけれど、産気に旦那さんも気づかないものかなぁ…と。
ここだけ残念だったので、マイナス0.5。
怖い顔芸(失礼)のイメージのトニ。
ウェールズ訛り(よくわからないくせに好きなんだよね、アイリッシュ訛りとか)で、出身がこちらかと思いきや、オーストラリアなんだね。
いろんな表情を見せるトニさん。よかった!
想像とは違うストーリー
サラブレッドの映画と言う事で鑑賞
自分も一口馬主だけど一応馬主なので
我が子の運動会みたいな感覚で
愛馬のレースは観ています。
映画はイギリスの田舎が舞台
サラブレッドとは無縁の夫婦が
母馬を購入するところから始まり
村人達に共同出資を持ち掛け
種付けに母馬の世話をするが…。
母馬は出産時に亡くなるが、
仔馬はスクスクと成長し
調教師に預ける際に
チェックを受け何とか合格
無事にデビュー戦を迎えて
出資者で現地へ
デビュー戦では出遅れながらも、
怒涛の差しで4着
その後は善戦するが勝ち星なくも
出遅れ癖が解消して待望の優勝
重賞レース?に出走し
レース途中で故障発生(屈腱炎?)
安楽死か手術かの選択から
立ち直り奇跡の回復
再びレース復帰がG1?レース
ここで激走し見事に優勝
感想としては、
思いの外、馬自体の扱いは少なく
レースシーンが殆どで
調教シーンなどはなかったです。
サラブレッドの物語と言うか、
村人達のサクセスストーリー的な感じか?
あと、日本競馬界とは違い
ヨーロッパらしく障害レースでした。
今年公開された映画で1本目に観るのにピッタリ
何か新しいことを始めたくなる
美術館に展示している絵に添えられている解説を読んでいると、40歳代から絵を描き始めたという画家が意外といて驚く。なんなら50歳代からという人もいるくらい。何かを始めるのに遅すぎるということはないってこと。
ウェールズの田舎町で生活するジャンが競走馬のオーナーになろうと思い立つところから始まる本作。それこそこれから?と周囲に驚かれるのも無理はない。
話としては予想通りの展開だし、発生するトラブルも驚くようなものではない。でも、胸を熱くする映画だった。人生には心の高揚って大事だよなと改めて思ってしまう。ドリームアライアンスが育つにつれオーナーたちの表情にハリが出て生き生きしてくるのがとても印象的だ。実際のジャンたちが登場して歌うエンドローンもいい。人生を謳歌している感じ。
ウェールズが舞台ということもあり、町中でラグビーボールのパス回しをしていたりする。かかる(みんなで詠う)曲もウェールズっぽい。当然マニックスがかかっていて微笑ましかった。
人生後半にさしかかる世代が観るとより心に響く映画だと思う。自分も何か始めたくなった(始めないけど)。
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