ドリーム・ホースのレビュー・感想・評価
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大迫力の疾走、興奮しました!
日々の調教とかには触れずに馬主たちの人生のきらめきが冴えておりました。
大きな事故での決断と勇気、大きな挫折を乗り越えて疾走する逆転劇はとても良かったです。
馬が走るために奮闘した馬主たちの夢・希望、はたまた野望がひしめいていました。
賞金目当てで無く人生の活路をこの映画で見た様です。
爽やかな感動をありがとうです!
一直線!
私が感じた「違和感」の正体は、、、
圧巻は3回のレースシーン。結果は予想されながらも手に汗握った。本物の馬の走りっぷりにはCGもアニメもかなわないのでは? どれくらいの時間と苦労を通じて完成された映像なんだろう、と。
レビューも知人の評判も上々だったので期待して見た。ところが途中から居心地の悪さを感じた。その訳は「この話、誰の主観で見ていいの?」と、わからなくなってしまったのだ。
多少のギクシャクした人間関係を抱えながらも真の悪役はいないコミュニティ。ハートフルな展開は良しとしよう。でも、馬はどうなの?せっかくのんびり余生を送っていたのに、人間の夢とやらのために急に妊娠させられて、文字通り命がけで出産して、そもそも仔馬の生命誕生は優生思想に裏打ちされた設計。「見返りを求めないお楽しみ」で始めたはずの寄り合い的同盟だったのに、結局は人間はどんどん欲深くなっていき、行き着くところに「金の問題」。
何度も何度も馬主と心の交信をしているかのような無垢な馬の瞳がアップになっていたけど、「それってあなたの主観ですよね」と、人間の方に突っ込みたくなった。私はひねくれているのでしょうか(笑)
まあ実際にあった話なので、映画化せずにはいられない条件が揃い、役者も制作者たちも真っ当に取り組んで完成させましたということに敬意を表したい。
けれども、競馬場での安楽死の可能性含め、「競馬」って、例えば「闘牛」・「サーカス」みたいにアニマルウエルフェア的視点から「オワコン」になる可能性ってないのだろうか。そんなことを考えさてくれる意味でも、やっぱりいい映画だったのかな。
Com'on Dream!!
ウェールズの田舎にて、働かない夫の世話や親の介護、パートの日々でくすぶっていた女性が、元馬主の男と出逢ったことから競走馬に興味を持ち…。町の皆でお金を出し合い馬主になり、レースに出場する物語。
幸せムードのドラマ作品。
レース出場までの資金を集めるために町の組合を設立。
誰も来ないと思った所から仲間が集まっていく感じはコミカルに描かれつつも心が暖まりますね♪
途中、数々のトラブルは生じるものの、シリアスになる前にポンポン解決。
もうちょっと深刻になる展開が欲しくはあるものの、テンポが良いのはグッド。
そして迎えたレースシーン。まぁ、こういう作品ですから結果の予想はつくものの、始まればやっぱり手に汗握っちゃいますね。頑張れドリーム‼
賭け事と一蹴してしまえば聞こえは良くないけど、本当に皆の夢を乗せて走る…といった姿はとても美しくアツかったですね‼でも、ひとつだけよくわからなかったのは、「撃つなんて…」って、そんなことあったんですか??
とにかく、ケガのトラブルや共同馬主である以上、意思決定の難しさなどの問題は発生するものの、全然尾を引かずに進んで行くので、シリアスになる作品が苦手な人にはおススメ。ワタクシ個人的にはその点だけ見ればちょっと物足りなかったかも。
とは言え、何もない人生を送っていた者達がまた夢を思い出し、希望に燃え身近な人との関係も改善されていく様や、ちょっとコミカルな描写もあったりで、非常に楽しめた。
月並みな感想にはなってしまいますが、夢を乗せ走るドリームの姿にアツくなれたし、皆の生活に潤いを与え、彼らを一つにし、自らを思い出させたローカルヒーローにグググっと来させられた作品だった。
そしてどうでも良いけど、EDで皆で歌っている歌・・・楽し気に歌っているけど、ハッピーエンドには似つかわしくない恐ろしい歌詞でしたね(笑)警察が来る前に・・・ってw
そんなところに笑わされつつ、たくさんの幸せムードをもらえて大満足でした♪
【みんなの夢を乗せて馬が走る】
新年を幸せな気分で迎えられます。
こんなドラマティックな実話があるなんて
歌い!喜び!走れ!!
胸の高まり
タイトルなし(ネタバレ)
きちんと起承転結があって、山場も、ハラハラする場面もあって、良い映画でした。ラストは当然ハッピーエンド。村中大興奮の中でエンディング。みんな大喜びでよかったよかった。
映画の中で、国歌斉唱の場面が出てくるのですが、てっきり大英帝国の「God Save the King」が流れるのかと思ったら、ウェールズ国歌だった。なかなか聞く機会の少ない国歌を聞けるのも良い。
みんなが大好きな下剋上ストーリー
「ライド・ライク・ア・ガール」以来の競馬ものです。あちらは騎手が主役。こちらは馬主ですが、何れも女性。んでもって「燃える要素」満載の下剋上(Ascendance)ストーリーです。
競馬・自動車レース・ボクシングものって、無条件に燃えてしまいます。リアルでは大好きなサッカーもの、逆に気分下がったりするんですけど。不思議ですよねw
「朝起きた時にワクワクする何かが欲しい」
そっかー、それだよなぁ。動物レースで「勝負」することに生きがいを見出して来たジャンが、再び生きがいを取り戻す物語り。ワクワクは地方のパブを中心とした仲間たちに拡がって行きますが、彩を加えるキャラクターも多彩で、楽しかった。
貴族と金持ちの社交界としての競馬場に、田舎者が集団で殴りこむ下剋上と言う建付けが、庶民の心をくすぐりますし、なんと言っても、この役どころがトニ・コレットにピッタリと言う。マダムから、田舎のおばちゃんまで、何をやってもハマるってすごいw
楽しかった。結構。
お馬様
馬が好きなので良い映画。
さすが人とともに走ることに特化した生き物。
馬は美しい。
映像から伝わる肌の質感、体温、鼓動。
眼福、眼福。
以下つらつらと。
めっちゃ歌う。
日本映画みたいにタイアップした曲を流すのではなく、登場人物が楽しそうに歌う。
それがとてもオシャレ。
特にエンドロール前のは作品自体が伏線となっていて素晴らしい。
主人公の動物愛を視聴者に伝えるためのギミックだった冒頭の飼い犬や飼い鴨が再登場しなかったのが残念。
馬以外の動物も大切にしているシーンが欲しかった。
共同馬主のレース前のワクワク感や怪我後の虚無感の演出が楽しい。
チョコばばあの気合いの入った服装。
靴下おやじのカラフルな新靴下。
旅費を馬券に突っ込む呑んだくれ。
クスッと笑えて観ていて幸せな気持ちになれる。
親父がアッサリ死んだ後にドリームアライアンスの新聞の切り抜きや幼い頃の写真が出てきて主人公は涙を流すけれど、だからって父親の対応が許される訳では無いと思う。
30年も会う度に、嫌味や悪罵を垂れ続けた事の免罪符にはならない。
不器用な人だったなんてのは言われた本人には関係無い事だよ。
売り物の雑誌を破って持って帰るのはどうかと。
海外の映画でまあまあ見掛けるシチュエーションなんだが、向こうでは日常的な事なのかな?
買えよ。
復帰後のレースでは手に汗握る興奮。
結果は解っているけれどゴール後には詰めていた息を大きく吐き出した。
馬主達との一体感を味わえる。
総評:
日本の競馬でも栗毛で会場から見えない所で怪我をした馬がいた。
彼はそのまま安楽死させられたけど。
あれ以来、競馬は辞めた。
見ることも知ることも。
日常的にちらほら馬名は耳に入るけど…。
そんな身に、この映画はある意味救いに感じた。
長生きしてねドリームアライアンス。
悲しき我が夢、最速の機能美。
熱狂とロマンに飲み込まれた
鑑賞動機:あらすじ7割、ポスターの『ヘレディタリー』とは大違いのコレットの満面の笑み3割。
ダミアン・ルイスは税理士のハワード役。
競馬はほぼ興味ないが、疾駆する競走馬は美しいと思う。
正直実話かどうかとかどうでもよくって、ざっとあらすじとか予告とか見ただけで、おおむねどういう流れでどういう終わりか大体予想はつく。そしてまあその通りのストーリーであるんだけど、これはこれでいい。家族や夫婦や仲間とのわだかまりも、ドリーム号の疾走が吹き飛ばしてくれるのだもの。
馬にかなり接近して撮ってるシーンも多いので、つぶらな瞳や美しい筋肉、躍動感のあるレース場面など、撮影班はいい仕事してるね。
そしてエンドロール前半。前言撤回で実話であることを最大限に利用したこの素敵エンドロールはズルすぎ。さらにモブ寄りと思ってた役者さんの美声も相まって、実に爽やかな仕上がりだった。
50ポンドを500ポンドに変えるところ好き。
新しい年の始まりには、胸が高鳴り、元気をもらえる作品がふさわしいと思います。
思索にふけったり、息をのんだり。そんな映画が好きですが、新しい年の始まりには、胸が高鳴り、元気をもらえる作品がふさわしいと思います。
その点で、自信をもっておすすめできるのが本作です。
タイトルを見た瞬間、一獲千金を狙う人たちの物語に違いないと思った自分を恥じたくなる、夢のような物語です。でも実話というから驚かされます。実在の馬「ドリームアライアンス」を題材にしています。
舞台は英国・ウェールズの小さな村。無気力な夫と暮らし、単調な日々にうんざりしていた主婦のジャネット・ヴォークス(通称ジャン=トニ・コレット)はバーテンダーとして働いていましたが、それだけでは十分に稼ぐことができず、空き時間にスーパーでレジ打ちもしていました。
そんな生活にうんざりしていたある日、馬主経験があるという税理士のハワード(ダミアン・ルイス)の話を聞いて思いついたのが、競走馬を育てて大会で優勝するということ。それを実行に移すだけの資金もノウハウもなかったジャンでしたが、夫のブライアン(オーウェン・ティール)や地元の人たち20人から少額の出資を募り、馬主組合を作ることで解決します。ハワードの協力を得て、ジャンはレースでは未勝利だが血統は良い牝馬を安価で入手することに成功。その馬を種付けして生まれた子馬に「ドリームアライアンス(夢の同盟)」と名付けたのです。
出資してくれた人でさえも「これでエリート競走馬に太刀打ちできるのか」と不安視していていましたが、有名な調教師に預け、地道なトレーニングの末、ドリームアライアンスは大方の予想を覆してレースで快走。組合員は愛馬の雄姿を追うことに喜びと生きがいを感じていくのでした。
ある大きなレースに出場したドリームアライアンスは、首位を独走するものの、途中の障害物を越える時に、足を骨折。ジャンたちは、安楽死か高額の治療費か、選択を迫られます。果たして、みんなの夢はここで潰えるのか、それともドリームアライアンスは復活するのか、感動のラストに向かって、ストーリーにもラストスパートのムチが入ります。
レースの場面では勝利よりケガを心配する思いが痛いほど伝わり、感動はより大きなものとなりました。
実在の競馬場で撮られたレースシーンの迫力がすさまじいのです。近距離から密着撮影し、アップで捉えることで、馬の息遺いやコースを駆け抜ける足音が耳にも残りました。都合の良いレース展開にするためのごまかしは一切ありません。ドリームアライアンスが懸命に障害を乗り越える姿に、きっと感動を覚えるはずです。一途に走る馬の愛らしさも、この映画の魅力を支えています。
もちろん、ただの美談ではありません。愛馬の売却を他の馬主から高額で持ちかけられたとき、その是非を巡り組合員のいさかいがおこるさまや、各家庭のごたごたも描かれます。そんな登場人物たちの感情を丁寧にすくい取っているからこそ、組合の一員になったような気分になり、挫折の後に到来する終盤の感動が大きくなるわけです。
村の人たちと高揚感を共有しながら最後にはじんわりと心が温かくなる、夢と愛にあふれた作品です。
本作はウェールズ産というローカル色の豊かさも魅力です。美しさとわびしさが入り交じる自然や街並み、登場人物の愛すべき人間くささに魅了され、同地における競馬の伝統やステータスの高さも伝わってきます。村全体がドリームアライアンスでお祭り状態に盛り上がるさまは、ジャンが単なる金儲けのために競馬に手を出したのではなく、閉塞感漂う村全体に希望をもたらしたいという意図を雄弁に物語っていました。
タイトルなし(ネタバレ)
英国西部ウェールズの谷間の小さな村に暮らす主婦ジャン(トニ・コレット)。
年老いた両親の家にほど近いところに夫と暮らしている。
かつては、レース鳩や犬を飼育して賞を得たこともあるが、いまはスーパーマーケットの清掃とレジ打ち、夜はパブでのパート暮らしで、張り合いがない。
ある日、パブで元馬主の会計の話を耳にし、競走馬を育ててみたい、レースに出したいという夢を抱く。
とはいえ、競走馬については何ひとつしらない。
一から勉強し、浜辺で引き馬乗馬をやっている元競走馬の牝馬を手に入れ、米国種牡馬を値切って種付け。
一頭の牡馬が生まれるが、母馬は死亡・・・
といったところから始まる物語で、残された牡馬を競走馬にすべく、村人から資金を募って組合馬主となるというハナシ。
ほほぉ、そういうハナシなのね。
で、これが実話。
ならば、最後は大レースで勝つのだろうね、ということはおおよそ察しが付く。
でないと、映画にならないからね。
でまぁ、物語はおおよそそのとおりに進みます。
競走馬デビューは通常より遅く、4~6歳の障害競走馬向けの平地レースでそこでは4着。
バリヤー方式(ゴム状のものをスタートラインに張って、スタートの際に外すというもの)のスタートが珍しく、主役の馬ドリームアライアンスはあさっての方向を向いていたりする。
日本の競馬ではゲート式なのだが、英国の障害レースではバリヤー方式が多く、英国障害レースの最高峰グランドナショナルもバリヤー式だったように思います。
その後、勝ち星を挙げることは出来ないまでも2着3着と好走のドリームアライアンスは重賞レースに出走するのだが、そこで落馬事故を起こし、腱不全断裂を起こしてしまいます。
通常ならば廃馬(その場で安楽死処分)となるところだが、ジャンの説得で治療へと・・・
と、そこからは予想どおりの復活劇です。
映画はオーソドックスな勝利劇で心地よい感動を与えてくれます。
が、競馬ファンとしては、もう少しレースの舞台裏も観たかったなぁというのが正直なところ。
初戦後の矯正調教とか、手術後の予後調教とか、もっというとそもそもの障害練習とか、ね。
なので、ちょっと物足りなさが残りました。
<追記>
最近では、ギャンブルとしての競馬よりもスポーツとしての競馬が映画で取り上げることが多くなっており、喜ばしい限りです。
参考作品として同じ障害競走を描いた『チャンピオンズ』(こちらは騎手主体)、『シービスケット』『夢駆ける馬ドリーマー』『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』を挙げておきます。
妻の夢のために闘った夫
予告編で、馬主になることで夢の無くなった人生に希望と楽しみを取り戻してゆく話なのはわかっていましたが、
勿論懸命に走ったドリームアライアンス号も怪我から復帰して大活躍だし、
この子の母馬を見出しドリーム号を産ませて育ててきたジャンも、馬主への夢を成し遂げた行動力も彼女が勿論素晴らしいけれど、
さらに驚いたのは、既に色々諦めたり何でも受け入れてばかりでテレビを見てるだけの
「何にも闘わなくなったブライアン」は、
「妻の求める夢にだけは闘いぬいた夫」だったということ。
ドリーム号が大怪我で、治療するか否かで競馬場で馬主達が言い争っていた時、
「皆ジャンの話を聴け!!」
とその場を一喝して妻ジャンの気持ちを守り抜いたところ、
「ブライアンって人生において妻のためにだけは闘う漢なんだ!!!」
と、ブライアンに感動しました。
親の介護に苦労したり子どもの自立で子ども部屋空いてる中高年世代には刺さる話だと思います。
そして亡くなった父が、娘のことをぜーーんぶ写真も新聞も取って残しておいてくれたこと、ジャンのお父さんの愛情も嬉しかったです。
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