場所はいつも旅先だったのレビュー・感想・評価
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意外と退屈なドキュメント
配信(Unext)で視聴。
Unext配信はお試し期間終了で
今回がラスト。
旅はいいなと改めて痛感した作品。
ただ、某国営衛星放送の旅番組かと
思ってしまう。
以外と退屈感もあるドキュメント。
画家がその絵を描くように
松浦弥太郎は松浦弥太郎の映画を撮ってると思った。
一般的に言われそうな批判的は思いつく(内容が薄い?雰囲気ドキュメンタリー?)が、そこがいいと感じる。
こんなドキュメンタリーは他にないと思うし、僕は感じるところがたくさんあった。
松浦弥太郎の本みたいな語り口だなと思ったら松浦弥太郎の映画だった ...
松浦弥太郎の本みたいな語り口だなと思ったら松浦弥太郎の映画だった
アメリカのどこかのダイナーで、深夜もすぎた時間帯にかれこれ2時間は居眠りしているおじさん(しかも到底寝るためのものではない背もたれのないバーチェアに座っている)の背中を映すシーンがあったんだけど、帰るところないのかなと正直寄る辺無さを感じたけど、「きっと楽しい夢を見ているのだろう」というやや能天気なナレーションがついてたのになんかうわぁ…と思ってしまった
台南の担仔麺は美味しい
私の個人的な意見で『旅を語る』なら、旅先は常に一人でいたいと感じる。
無愛想でいたいと言う訳では無いが『郷に入っては郷に従え』が私は苦手。
まぁ、旅慣れていないからなのだろうが。また、英語は全く話せないので、こちらから会話を挑みたいとも想えない。一期一会の方が良いと感じる。勿論、旅先で女性と知り合いたいとも思わない。
海外に限らず、夜の酒場へ行って酒場で戯れるなら、一人で家で映画を見て、次に行きたい所を探す。つまり、旅をしたくば、成田空港と羽田空港の間に住んで、面白い映画がやっていない時に出掛けるが一番だと思う。私は葛飾区区民。どちらも一時間でアプローチ出来る。葛飾区は『PLAN75』が無くば世界一住みやすい場所だと断言できる。
さて、
台南の担仔麺は美味しい。でも、東京でも同等の担仔麺を探す事が出来るし、東京にはナポリピッツァもある。ナショナリズムで申す訳では無いが、食の世界一は東京か大阪だろう。
私個人が海外経験が少ない事もあるが。
『びんらん』と『担仔麺』と『カラスミ』と『北京ダック』と『烏龍茶』は日本でも適価で味わえないだろうが。
追記
とは申しましても、
一人で行けないので、カワイイ身内の者に、連れて行って貰ってます。
【美しい人の営みを見るために、知らない街を独りで歩く幸せ。】
ー 松浦弥太郎氏のエッセイは、その少しスノッブな文章が時折鼻に付くも、文庫が出ると読んでいた。
そして、「暮しの手帖」の編集長になったと聞いた時に”この人は、人間や人間の生活が好きなんだ。”と勝手に思ったモノである。-
◆感想
・小林賢太郎の天鵞絨の様な声に誘われるように、サンフランシスコ、スリランカのシギリア(ここは、行った事がない。)、仏蘭西のマルセイユ、台北の台南と場所は移って行く。
・このドキュメンタリーで映されるのは、その町で生きる人々の姿である。そして、その姿を見ながら、小林賢太郎のナレーションが流れる。
心地よい時が流れていく。
<今作は、心地よい旅のドキュメンタリーである。それと共に、コロナ渦前まで春、夏、冬の大型連休に一週間ほど、京都に旅していた自分のスタイルとやや似ているな、と思った作品である。
劇中でも述べられるが、旅は独りが良い。
そして、出来るだけ予定を組まずに、行き当たりばったりで、旅をしたいモノである。
(但し、京都で酒を呑みながら美味い物を食べようと思ったら、予約は必須である。)
コロナ禍が”完全に”終息したら、京都以外のミニシアターを訪れる旅を考えている。>
上質なBSのぶらり旅のような雰囲気。
ただ、ぶらり旅は昼間の有名観光地のようなところを巡るが、この作品は深夜と朝が舞台となり、その時間を過ごす人間模様をゆったり紹介してくれる。
サンフランシスコ、シギリア、マルセイユ、台北と台南、メルボルン。
行ったことある都市は台北くらいだが、どの都市も何気ない空間、人があまり活動しないだろう時間であっても、都市は息づいているし、動いているし、新しい発見がある。
深夜なのに、ギラギラした18禁のような感じではなく、さわやかさすら感じる映像は見ていてホッとする。
レインボーフラッグからの「パートナーなの?」とか、
「自分でも漁師になれる?」のあとの指の切断あととか、
想像を促すアングルとはいい撮り方だなーと思った。
物足りぬ
うーん…もっと、いろんな国や食事や、いろいろと疑似体験したかったかも。
個人の主観のポエム的なナレーションが、私には苦手でした。
この方のファンは、良いのでしょうね…。
「世界の車窓から」の方が楽しいかな。
何も残らないしっとり良い映画
【注意】空腹で観ない事をオススメします。
空腹の時は食べ物を持って入ってください。
NHKBSプレミアムを観ているような、でもスクリーンで観る価値のある不思議な映画。
コロナ禍で旅が不自由な時には良い映画。
行ける人は是非、実際に旅に出てみてください。
映画では普通の旅行ではホテルにいる時間帯の光景も多く別の楽しみが味わえます。
ヒリヒリする様な深夜から朝方にかけてのダイナー、その夜のいかがわし...
ヒリヒリする様な深夜から朝方にかけてのダイナー、その夜のいかがわしさを知らない早朝のカフェ。
知らない町のそんな風景を旅してるみたいに身近に感じ、登場する町の人々全員が主人公で、濃厚な人生があるかの如く魅力的に見える。
積極的に旅に出ない質だが、旅の空気を感じ満足感に満たされた。
朝から胸焼けがしそうな量のカフェの朝食だが、まぶしい黄色の目玉焼きはとても美味しそうだった。
【旅は楽しいもの】
バックパッカーをやってたこともあって、これまでに40カ国弱の国を旅したり、訪れたりした。
とは言え、アフリカは北アフリカだけだし、中東や中南米の国々には行ったことはない。
世界は広いし、多様だ。
この作品は、配信で十分な気はするが、僕は良い作品だと思う。
旅行者があまり見ることがない、夜から明け方の様子を収めて、市井の人々の何気ない姿をよく見せていると思うからだ。
旅行者は、大抵、日中に活動しないと多くの場所に行けないから当たり前だ。ある国に一年ほど滞在したことがあるが、夜徘徊したのは、その時ぐらいだ。
旅行者が深夜徘徊すると結構危険な目に遭うことは多い。
もし、コロナ禍から世界が立ち直り、往来が活発になって、外国を訪れるようなことがあれば、ちょっとした冒険心をくすぐるこの作品は良いと思う。
この映画の中でも言われているように、旅行のおおきな楽しみの一つは食べることだ。
日本にいると、特に東京は世界中の食べ物に出会うこと出来る。
でも、現地で、現地の人々が作った食事は、たとえ、口に合うのが日本で食べるものほうだったとしても、ものすごく思い出に残る気がする。
昔、気仙沼の中華料理店で食べた佛跳牆(フォーティャオチァン)は確かに洗練されてて美味しかったが、台北でサラリーマングループにご馳走になった佛跳牆(フォーティャオチァン)は、素朴だけど、なんとも言えない深みのある美味しさだった。気仙沼のお店は津波で無くなって、こちらも思い出になってしまったが、いつか、また、どこかで食べて、気仙沼も台北のお店も思い出したい。
あと、たくさんの国を旅して思うのは、中華料理は偉大だということだ。
ちょっと長く滞在して、現地の食事に飽きても、中華料理でリセット出来る。中華料理店ほど、世界中にあるレストランはないし、そして、味も安定している。
日本食も多くなっているが、味がかなり違うことがある。
だから、尚更、中華料理は偉大だと思う。
口に合わない料理もあるかもしれない。
でも、旅に出たら、現地の料理を屋台や、場末の様なお店で食べてみて下さい。
今は、情報が溢れているので、ネットで美味い店が割と簡単に見つけられるかもしれないし…。
エスプレッソ飲む漁師の太い指とか、何でもないものが心に残る
松浦弥太郎さんのエッセイを映像で読んでいるような感覚になる。臨場感がありながらリアリティより情緒が勝ってる、他にあんまり見た覚えがない映像で、面白かった。小林賢太郎さんの、上手いんだろうけど、上手い感じに聞こえない語りも気持ちいい。
本当に自分が旅したときみたいに、街の人が言ったこと、取ったそぶりが不思議と記憶に残っていく。「わたしたちは生では食べないわ」と笑われたり、もう話すことはないというように窓に視線を戻されたり、自分がしたかのように。
説明が細かいところとないところがあって、そのランダム感も好ましく感じる。わざとなところも多々あるんだろう。例えばレインボーフラッグを映して、店内の描写があって、年配男性と若い男性の2人客に「2人はパートナー?」と聞いたという語りが入っていて、そういう界隈かそういう店かなんだろうなあと分かって、もうしばらくその店を見る。
舞台挨拶があって、松浦さんは何回も「ありがとうございました」と言って深々と頭を下げておられた。足をくじいたそうで心配だ。プロデューサーの名前はもう忘れないであげてほしい。編集などで何度もこの映画を見ていてラストシーンで感極まるとおっしゃっていて、私でもちょっとそんな感じはあった。
隣の人は舞台挨拶中も上映中も寝ていて、寝息と小さないびきが聞こえており、起きたと思ったらマスクの中にハンカチを入れていた。よだれかな。金曜の夜なので、今日この映画まで働いて、やっとパルコの8階に来たんだったら、そこで思わず休息を取ってもそれはしょうがないのかも。人生や日々が旅だというなら、そういう旅もまたありなのだ。という程度には優しい気持ちになった。嫌味っぽく書き記す程度に優しくないけど。だって、いびきはさ。
朝ごはんがどの町のも美味しそうだった。バーの赤っぽいピンクのお酒も美味しそうで帰りにピーチネクターを買って一気飲みした。缶がそんな色だったので。
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