DAHUFA 守護者と謎の豆人間のレビュー・感想・評価
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異色なテイスト、消えてしまう優しさ
【DAHUFA 守護者と謎の豆人間】
アクションはもちろん、こちら見る側も主人公といっしょに異世界に入り込むような感覚は実にたまらない。
(以下ネタバレ有り)
また全篇に通じて「皇太子」の心境の変化も大変興味深い。
最初はけっこう心は優しい、例え敵相手に対しても殺戮が嫌いな性格だけど、終盤○○が殺された際、やっと優しさだけだと大事な人を守ることができないことがわかった。
涙を流しながら「あいつらを殺して」っと言った瞬間、彼の心の中の優しさはもうなにもかも残ってないだろう。
将来、皇帝になれるものだから。
続編の予定はあるらしいが、いつになるだろう。
キノコ狩り
はぐれてしまったイーウェイ国の皇太子を捜して守護者のダルマが辿り着いた謎の村で、人間の様で得意な見た目の生物「豆人間」と戦うことになる話。
行きなり銃撃で襲いかかってくる豆人間と不思議な電撃弾?の様な特殊能力で戦いながら、皇太子を捜すダルマことDAHUFA。
国がどうとか興味のなさそうなお気楽皇太子と再会したら、ん?喋る豆人間?
ヴァイオレンスとは言うけれど、一撃で四肢や頭が吹っ飛んで体液が流れるだけで、最初こそ「おっ!」っとなったけど、グロいのはラス前の1人ぐらい。
なんならモブとの戦いが若干クドく感じる程。
様々なキャラは良いし、流れも良いし、ストーリーも面白そうなのに…最初は豆人間の血というか体液の色が青紫っぽかったのに途中かる黄緑にかわったのはなぜ?
そして神仙達の欲するヤツの色の違いも?
いやいや、そもそもキモの部分でwhat's?な部分が多過ぎて腹に落ちてこず。
しかも続編作りたそうな終わり方。
なんか勿体ない感じかな。
ところで、日本語訳では豆人間だけど、エンドロールをみると「花生人」?なんかこっちの方が字面的には合っている様な…。
新鮮な感覚のアニメ
2017年作で、少し前の作品のようだ。
監督にとって、劇場公開は“意外なこと”だったという。
バイオレンスシーンや戦闘シーンが、最初から最後まで続く。
そのため「大人向け」で、中国アニメにおける「“前代未聞”の挑戦」ということだが、日本人が観れば、別にそれほどのものではない。あくまで中国での話だ。
むしろ、単純すぎるバイオレンスが中心で、それ以外の要素にきわめて乏しいために、退屈してしまうことの方が問題だ。
「階級社会への皮肉」を込めているというが、ストーリーは必ずしもよく分からない。
住民の頭にできる豆、宙に浮かぶ“ひょうたん”(これが「黒魔石」なのか?)、主人公“ダルマ”の最強の刺客である覆面の男(?)など、その意味内容が明かされないことが多すぎる。
住民に高度な知性があるのか、会話できるのかなども、曖昧なままだ。
アニメーションのクオリティはそれほど高くないと思うが、世界観に合った良い感じを出している。
ラフなタッチの背景画はアートな香りがするし、アクションゲーム的な展開である。
ガンファイトばかりで、剣術が乏しいのは残念だが、目にもとまらぬスピードで殺されるので、うかうかしていると何が起きたのか分からなくなる。
そのスピード感が、本作の“売り”なのかもしれない。
登場するキャラは、みな立っていて、バリエーション豊かだ。
皇室の守護者“ダルマ”、住民ジャン、覆面の刺客、皇太子、その皇太子に巧みに取り入ろうとする怪しい少年ミン、村の支配者・吉安、宙に浮く丸い“モフモフ”、赤い花になって脳に入り込む変な昆虫。
特に、住民をただのブタだと思って切り刻んできた“肉屋”が、そうではないと知って吐くシーンは面白い。
よく分からないし、単純なガンファイトばかりで、話そのものは決して面白くなかったが、新鮮な息吹を感じさせる作品だ。
自分は、映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」よりも、ずっと楽しめた。
アクションで語る
極力説明を排したハードボイルドな展開
登場人物の物語上の立ち位置がそれぞれの動作で表現されている
もしかしたら台詞無しで観ても成立するかも知れない
そこまで完成されたアニメーションに「喋る」という事がある大きな意味を持ってくる展開、憎いなと思います
基本的に逃げる場面が続くのでドラマを求める人には退屈かも知れないが、デザインや動き方ははちゃめちゃに気持ちいい
ジャンクヘッドが好きな人にはお勧めだと思う
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