「いい加減このタイトルの呪縛から解き放たれるべき」スパイラル ソウ オールリセット どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
いい加減このタイトルの呪縛から解き放たれるべき
これまでのシリーズの流れ的に、もうみんな大好きジグソウ先生の信念も哲学も跡形もなく消え去ってるんだろうなっていうことはわかりきっていたのです。それを承知の上で、タイトルパクったソウシリーズとは関係ない映画として観ました。そしたらめちゃくちゃおもしろかった(笑)観る側の姿勢を試される映画なのか?これは…。
もちろん、ソウシリーズとして観たらゲーム内容やゲームの目的に不満はあります。しかし、観る側としても、もういい加減「1」「2」の頃の輝かしいソウを期待するのは無駄であることに気づかないといけない。「6」「ファイナル」辺りから、あぁ、いつの間にか別のシリーズが始まってたんだなぁ。くらいの気持ちでいないと、本作を観るにあたって勿体ない時間の過ごし方をすることになってしまいます。だってこれ、サスペンス・スリラーとしてかなり面白い作品だと思うんですよ。
猟奇殺人犯を追う警察官の過去や現在の人間関係を中心に進むストーリーはすごく分かりやすく、特に後半はテンポも良くスリリングな展開を楽しめました。各ゲーム内容もシンプルでグロくて良かったです。あとラストの犯人のジェスチャー!最高に痺れました。
これだけの脚本が書けるのに、タイトルのせいで観客に余計な先入観を持たせてしまっている気がします。あと、ゲームをクリアした場合、その後のフォローはあったのかが気になった(ゲーム内容が殺す気満々だったので…)のと、犯人が割と分かりやすかったところが残念。
次は「ソウX」ですか。せっかく新シリーズ開幕!したと思ったら……「1」「2」の間の話ですか。「スパイラル」カワイソすぎん?
共感、コメントありがとうございます。
そうなんです。「ソウ」シリーズと分けて考えれば、この作品それなりに面白いんですよね。自分も大看板に縛られちゃってました。
吹雪まんじゅうさんも「ソウ」の全作品、見ていられるようで、レビューから愛を感じました。(なんてね)
ぜひ「ソウX」を見ていただいて、楽しいレビューを読ませてください。
以前の作品でありながら、アマンダが老けている(仕方ないことですが)点を大目に見れば、自分は楽しませてもらったジグソウの映画です。