「アメリカの自然の猛威に人が直面した時を描くテイラー・シェリダン監督の手腕」モンタナの目撃者 mdsch23さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの自然の猛威に人が直面した時を描くテイラー・シェリダン監督の手腕
多重構造のパーソン・ハントであり、その中で登場人物達はそれぞれ自然の猛威の前に何かを悟らされるところは監督の前作「ウインドリバー」に通じるものがある。
主人公は元スモークジャンバー隊の指揮官。スモークジャンバーは連邦森林局の即応消防隊ですがその手法は草木の除去などによる防火帯設定や場合によっては先に燃やしてしまうという対応になる。この辺りは実在の森林消火隊ホットショットを描いた「オンリー・ザ・ブレイブ」を先に見ておくと分かりやすい。
モンタナ州は面積の多くが連邦所有地(全米州別で12位)、連邦のテリトリーが多い。そういう土地の連邦職員だった主人公が災害対応時の出来事からリタイアして防火塔の監視員をやっているというのが選定としてある。
本作は大変意外な人が凄まじい活躍をされるのですが、そのおかげで副保安官の方が守られる側の人に見えたところが今の時代を表していると思います。
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