「散漫で不可解なシナリオ」モンタナの目撃者 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
散漫で不可解なシナリオ
アンジェリーナ・ジョリー
2000年代からハリウッドを中心に活躍し始め
トゥーム・レイダーのララ役で知名度を一気に高め
社会貢献活動も含め活躍し続けているトップスター
個人的には2000年「60セカンズ」のスウェイ役で
知りました
今作はそんなアンジーを
かつて自身の判断ミス(と本人は思っている)
子供を救えなかったトラウマを抱えた
モンタナの山岳消防士に配し
ふと森に迷い込んだ暗殺者に追われる子供を
今度こそと助けるストーリー
で感想としては
山火事パートと暗殺者との対峙パートが
あんまりかみ合っておらず
無理やりくっつけた感じでテンポが悪く
ちょっと理解に苦しむ展開が多かったです
暗殺者から必死に逃げる少年コナーと
トラウマを抱えたモンタナの山岳消防士ハンナを
平行して描く冒頭
コナーの父はモンタナの親戚の元を
頼りますが暗殺者に先回りされ
父は殺され証拠を持って逃げる際中
ハンナと遭遇します
ここでようやく一緒になるのですが
なんか絡め方がおかしくなってきます
暗殺者二人はその親戚宅に先回りして
妊婦の妻を脅すのですが逆にやり返され
大やけどを負わされ逃げられます
暗号で呼び出した旦那の警官イーサンは
全く無警戒にパトカーを降りてきて
あっさり丸腰にされコナーを探せと
脅されます
なんだこれ?
この世のどこに6か月の妊婦に
アクションさせろと言う人がいるのでしょうか
また武装した2人の殺し屋を撃退できる腕前
完全に主人公級の無敵さを発揮され
唖然とします
その理由も特に説明なし
ネットで「サバイバル教官だからだろ」
と言われましたがそれはアウトドアの
ライフハックなど中心の技術であって
殺し屋も撃退できる能力ととらえるのは
無理があります
じゃあボーイスカウトでも強いんか
これらは主人公補正ならわかりますが
主人公のハンナはロープで手がこすれて
手をすりむいたり
落雷を避けて走るようコナーに指示して
落雷を受けてまた負傷など全然関係ない
とこでケガしていきます
なんだこれ?
殺し屋二人も容赦なく殺しまわって
おきながら妊婦になると急に躊躇し
丸腰にしたイーサンに父親になれなく
なるぞとコナーをあてもなく捜索させます
これがまたマヌケにしか見えません
イーサンは殺し屋に加担したくないから
自分を殺せとまくしたてますがそれもしません
今更なんだこいつらって感じです
この殺し屋たちも応援を呼んでもらえず
不満があるような描写もあるのですが
色々くっつけすぎてこういうシーンが
全部時間の無駄になって後半の
バタバタ展開にみんな響いています
妊婦が殺し屋相手にそれぞれ弾が切れた
ボルトアクションライフルと自動小銃の
リロード合戦で勝ってしまうなど
ポカーンでした
かたやイーサンは丸腰のまま撃たれて
最後はありゃたぶん死んでいるでしょう
警官と言うキャラクターが
全く活きてません
あんまりポリコレだどうだ
言いたくないですがこうした不可解な
展開が平気で起こっている最近の洋画
だんだん興味が失せてきます