「アンジーの恥じらいがいい」モンタナの目撃者 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
アンジーの恥じらいがいい
アンジー、相変わらずのカッコよさですね。
父親を殺されてしまったコナーと山火事の救出作業で子供たちを助けることができずに心の傷を負ったハンナ。この2人の決死の逃避行物語を想像していたが、コナーがのおじさんである保安官とその奥さんの立ち回りがストーリー上のいい味付けになっていて、ずっとタイトな展開が続く。
この保安官夫婦は、2人とも痺れるくらいの見せ場があるんだけど、奥さんのアリソンがめちゃめちゃいい。オフロードバイクにするか馬にするか迷うシーンでの表情と間が最高。選んだのはやはりあれ。
エイダン・ギレンの悪役ぶりは、文句なしだね。この人、観客の憎しみを一身に浴びることを楽しみにしているんじゃないかと思うくらいの徹底ぶり。あの薄笑いを見るたびに、どんなくたばり方するのか楽しみでしょうがない。
カーリーヘアーのコナーを演じるフィン・リトル君。ハリウッドってどうしてこんなにすごい子役が出てくるんだろうね。心の機微が手にとるようにわかる。
悪役の徹底ぶりもあって、殺し屋2人組への憎悪が爆発しそうになる。当然、いいカタルシスをもらいましたよ。
アンジーの恥じらいもいい。
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