「観どころ満載の映画」宇宙の法 エローヒム編 Red Shirtさんの映画レビュー(感想・評価)
観どころ満載の映画
私は信者だが、この映画は2度目でやっと理解できた。
確かに1度観ただけでは理解しがたい設定が多く、戸惑いが躓きとなってしまうことがあったかもしれない。しかし、2度目からは多くの観どころを発見できた。
まず1つ目は、ヤイザエル役C.V.の千眼美子さんの芝居だ。
他の声優陣に一歩も引かない存在感を示していたと思う。例えば、銀河さん、置鮎さん、大原さん、伊藤美紀さんなどの大御所や新井里美さん、村瀬さんのような若手トップ声優と互角以上に渡り合えるってどういうこと?と感じた。
2つ目は、説教臭くない自然なストーリー展開だ。
宗教映画というのは難しく、中身に「教え」が含まれていないと全く意味がない。しかしその「教え」を強調すればエンターテイメント性は失われ面白みのない内容になってしまう。しかし。今回は流れの中で「教え」が自然と理解できるような脚本になっている。
3つ目は、地球会議での議論だ。
ここはこの映画の中でも極めて重要だ。この地球を邪神の使いダハールから守るため各惑星から義勇軍を招聘し、地球人と共に戦うという壮大な場面。しかし、実際の地球軍は傭兵の寄せ集め的な部分がありまとまりに欠けていた。そこでなぜ戦うのかのそもそも論を展開するのだ。
ダハール軍が今にも攻撃してくるのにそもそも論を展開する、ここがこの映画の肝だということ。
4つ目は、この映画はフィクションではないということだ。
確かにヤイザエルは千眼さん用の架空キャラであることは仕方がないが、他の殆どの設定が事実であるということ。(もちろん、信じるか信じないかはあなた次第だが)
中でも注目に値するのはベガ星の三種の神器だ。宝刀、鏡、鉱石。
これは日本の神話である古事記にもあり、現在の皇室まで引き継がれている神器と酷似している。というより日本神道のそれと全く同じだ。
これは何をいいたいのかだが、この真実が明かされるのは3年後の「宇宙の法 何とか編」に期待したいと思う。
まだまだ観どころは沢山あるが別の機会としたい。