「なんでもないことが楽しかったあの頃」郊外の鳥たち iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
なんでもないことが楽しかったあの頃
不思議な物語だった。
同じ名前を持つ時代も年齢も違う二人の人物の日々を交差しながら描いた作品。
子ども時代の瑞々しい思春期の感性がとても上手に表現されていて、なんでもないことが楽しかったあの頃が思い出された。
監督と立田さんのお話では、カメラのズームアップは70年代のビジュアルスタイルを意識していているとのこと。とても気になった部分だったけど、ちゃんと意味があったんだなあ。
海辺のカフカに影響を受けた話では、同じ名前の違う人物である子どもと大人の話を交錯して作り上げた理由を、子ども時代と大人時代は地続きではないからという話に、なんか妙に納得してしまった。
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