郊外の鳥たち
劇場公開日:2023年3月18日
解説
中国の気鋭監督チウ・ションの長編デビュー作。
地盤沈下が進んだため「鬼城」(ゴーストタウン)と化してしまった地方都市。地質調査にやって来た測量技師の青年ハオは、廃校になった小学校の机の中から、自分と同じ名前の男の子の日記を発見する。そこには、開発が進む都市で日常を謳歌する子どもたちの姿がつづられていた。やがてその子どもたちは、1人また1人と姿を消していく。
パラレルに進行する2つの物語の時制のズレを、同じ地平線を歩いているかのような感覚で描き出す。映画監督アン・リーの実子で「目撃者 闇の中の瞳」などで知られる俳優メイソン・リー、「台北セブンラブ」のホアン・ルーが出演。子役には演技経験のない素人俳優たちを起用した。
2018年製作/114分/PG12/中国
原題:郊区的鳥 Suburban Birds
配給:リアリーライクフィルムズ、ムービー・アクト・プロジェクト
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2023年5月1日
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鑑賞方法:映画館
目的地に辿り着けない子供達の行進や一向に捗らない仕事の描写や親不知を通じて閉塞感や無力感はいやという程伝わってくるが、婉曲過ぎて少なくとも評者には解りにくいシーンも散見された。
終始ゆったり、見ようによってはちんたらした展開であるが、これが本来の中国ペースだとすれぼ、近年かの国はかなり無理してるのでは、と余計な心配をしてしまった。
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この映画から観て感じる事は、主人公の過去と現在を交差する形で、デジタル化、高速化等便利さを追求するした慣れの果てに世界中が失った生活感、本当のゆとり、豊かさ、幸せ等とは何かを考える作品です。
是非おすすめします。
2023年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
近年の中国映画においては破格の傑作と言える『象は静かに座っている』を撮ったフー・ボー監督などと共に中国第8世代の一人というチウ・ション監督の長編デビュー作。
そしてこれもまた傑作。
郊外に建ち並ぶ高層マンション群。
黙々と測量/調査を行う4人の男たち。
建物は地盤沈下により傾きゴーストタウンと化していた。
開発地区に指定された郊外に住む子供たち。
取り壊しが決まった家々。
そこには日常を謳歌する子どもたちの姿があった。
経済的な繁栄とずさんな開発、その前後の二つの時間が行き来して交錯した。
そう、観る我々はそこで失われたものを知る。
抗しがたい無常感に切なくなった。
2023年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
地盤沈下が発生した新興団地との現在とその団地が造成される前の町という現在と過去を往き来し、時には交錯するちょっと不思議な物語。
現代パートと過去パートはどうやら相似的に描かれているようだが、微妙に違ってたりちょっと意図が分からない…
過去パートはそれなりにノスタルジックだったりする形で描かれているが、現代パートが意味不明のグダグダさでますます意味不明…
全身青色だという「郊外の鳥たち」とはどうやら子供たちことだったのか、と気付いただけでもよかった…