「I love you, guys!!」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5I love you, guys!!

2023年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 MCUの中でもガーディアンズ物語には何人もの改造人間(動物)がいたりする驚き。脅威の力でノーウェアを急襲してきた金色ソブリン人のアダム・ウォーロック(ウィル・ポールター)、ガーディアンズのネビュラ(カレン・ギラン)、そして今回中心となっていたアライグマのロケット。改造、改造って、まるで石ノ森章太郎の世界だ。

 やっぱりガーディアンズの魅力の一つは音楽の使い方。70年代から90年代のポップス&ロックス。1曲目こそレディオヘッドで90年代だったが、2曲目としてかかったHEARTの「Crazy On You」に心をがっつり掴まれてしまった。その後も70年代としてアース・ウィンド&ファイアの名曲「Reasons」がかかり、ピラミッドというアイテムに繋がってるように感じさせてくれたし、終盤のブルース・スプリングスティーンには心躍らされた。ただし、1、2作目では亡き母からもらったミックステープがメインではあったが、今作ではZuneというiPodに対抗したデバイスへと移り、90年代以降の新しい曲も使われていて、オッサン世代にとってはちょっと知らない曲があったのが残念でした。

 多くの著作権を持つオルゴコープ社という巨大企業が商業主義の悪として描かれていますが、何かディズニーをそのまま自虐的に表現したものか?などと感じてしまいます。Zuneもマイクロソフトだし、伏線として親子の絆と反する虐待と確執をも感じさせつつ、こうした大企業への批判的な部分も取り入れたのでしょうかね。ディズニーといえば、ドナルドダックが出てきたのも驚きでした(実はハワード・ザ・ダック)!

 ガーディアンズ・シリーズ通して、虐待する父親、それでも父親への愛を感じさせる物語がありましたが、さらに人間(動物)の能力の理想を追い求める悪や、アメリカンドリーム失墜(個人的感想)を描ききった良作であると思いました。仲間の絆や動物愛がメインだったし、ところどころ涙してしまうジェームズ・ガン監督の集大成のような最終章。彼らが一堂に会することはもう無いのかもしれませんが、スターロードは戻ってくるので大丈夫。他のメンバーがどうなるのか心配です・・・

 1作目、2作目と満点評価してしまいましたが、これは使用曲の後押しがあったため。そして、今回は内蔵を彷彿とさせるような気味悪い部分が目立ち、グロさも過去最高となっていました。なのでちょっと減点。それでもアダム・ウォーロックや女の子の今後の活躍に期待します。ケビン・ベーコンは永遠なり。パトリック・スウェイジも!

kossy
pipiさんのコメント
2023年6月8日

納車、おめでとうございます〜♪
(と書く為にkossyさんが直近でご覧になっていた本作、観て参りましたw)

納車は何度経験してもワクワクしますね。自分の事のように嬉しいです。
お車は何になさったのですか?
(嗚呼、全然映画レビューに触れてないw
kossyさんのレビュー、すべて非常に共感です。本作はホント、選曲がいつも楽しみです♪)

pipi
AKIRAさんのコメント
2023年5月23日

共感ありがとうございます。

AKIRA