「カーンにラスボス感が足りないのは気になる」アントマン&ワスプ クアントマニア tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
カーンにラスボス感が足りないのは気になる
シンプルなストーリーをテンポよく描いていて、肩の力を抜いて楽しめる反面、良くも悪くも「クセ」がなく、胸が熱くなったのは、ダレン(モードック)の最後の活躍の場面ぐらいで、やや味気なく感じてしまった。
本作の最大の見所は、アベンジャーズの新たな敵、カーンの登場だろうが、期待した割には、サノスのような圧倒的な強さが感じられず、「本当にこれがラスボスなの?」と、肩透かしを食らったような気分になる。
ただ、エンドロール前のオマケ映像を見ると、本当は追放されたこっちの方が「良い人」で、あっちの方が「悪い奴ら」だったのかもしれないとも考えられ、そうだとすれば、ラストシーンでのポールの疑念が的中したことにもなる。
そういえば、普段のカーンは、物腰が柔らく理性的で、とても極悪のヴィランには見えなかったなと、後になって思ったりするのであった。
いずれにしても、今後、カーンが、どのようにアベンジャーズの前に立ちはだかるのかが楽しみではある。
その一方で、マルチバースの世界は、益々収拾がつかなくなってきたのではないかと、少々心配になったりするのである。
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