「宣伝物以上の驚きや意外性が乏しい」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス CinemaExpressさんの映画レビュー(感想・評価)
宣伝物以上の驚きや意外性が乏しい
ほかのマーベル映画の復習ほかMCU「ムーンナイト」まで観終わってIMAX®3D鑑賞。
MCUの世界観には毎回脱帽する。
ティザーポスターや本国(?)予告編で明かされているネタバレの興奮で終わってしまっていた。めっちゃ、楽しみにしていたのに、宣伝物以上の驚きや意外性がなかった。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の感動には到底叶わなかった。
キャプテン・カーターをきちんと実写映像で観られたことはワクワクしたけど。
単独前作の『ドクター・ストレンジ』は、MCU未見さんにも勧められる面白さがあり、実際にお勧めしていた。しかし、それを「気にするな」と言えないくらい、本作は風呂敷を広げすぎてる感がある。2017年1月からたった5年でとんでもない情報量と世界観である。
サム・ライミ監督だから、作家性なのは理解するけど残酷な展開が印象的だった。
単独前作『ドクター・ストレンジ』では3D効果を楽しめたけど、今回はあんまりだった。アトラクション的に楽しい構成だったら、4Dも行きたかったけど、今回はパス。
シャン・チーが応援で駆けつけるかと思ってた!
ミッドクレジット、ポストクレジットはつまらんかった。ソーを出してほしかった。
振り返ってみると、本編前の『ソー/ラブ&サンダー』と『トップガン マーヴェリック』に興奮を完全に持っていかれていた自分がいた。
とりあえず、
MCUを全部観ている自分は、それなりに楽しめたし、エリザベス・オルセン好きなので「ワンダ最強伝説」な本編は眼福モノ。
マルチバースという、言葉や構成技は好き、といいつつも、ライムスター宇多丸さんの過去の言葉を借りると、「パンドラの箱を開けてしまった」感は否めない。平成ライダーの全員集合で抱いた気持ちを抱かない今後を楽しみに生きていきたい!