「魔術師vs魔術師?それとも魔女?MCUの更なる扉、マルチバース。」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス アルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0魔術師vs魔術師?それとも魔女?MCUの更なる扉、マルチバース。

2022年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

難しい

初っ端から専門用語が飛び交う完全な''一見さんお断りムービー''なのは、もはや致し方無く。
元恋人への愛、息子たちへの愛、母への愛、それぞれの行き場の無い愛が、哀しくマルチバースに漂う。そして、本当の自分とは。

基本は【ドクターストレンジ】の続編だが、全体を通してストレンジとワンダが並行して進行。忙し過ぎない尺で切り替わる展開は、さすがサム・ライミ監督。ここにお得意のホラーテイストを加えて、全年齢が適度に楽しめる絶妙な怖さ。ある程度予測が出来る"ジャンプスケア"が度々あるので、鑑賞時はご注意を(笑)

ドラマ【ワンダヴィジョン】は未鑑賞。今までの流れから思い描いていたワンダとは違う一面。ここを鑑賞中に如何に理解して脳内補完するか。アベンジャーズとしてのスカーレット・ウィッチ、母としてのワンダ、ドクターストレンジへの葛藤。ドラマを観ていれば問題無いと思うのだが、観ている事前提での進行はキツかった。

だが細かく分からなくても、決して無理矢理ではなく引っ張って行ってくれる脚本に拍手。気持ち良いジェットコースターの様に、【スパイダーマン:NWH】のマルチバースから物語を繋げてくれている。

後半のマルチバースでの''イルミナティ''、ここでの登場人物にビックリ。いわゆる『非公式なアベンジャーズ』とは違う『公式なヒーロー組織』なのだが、全く想像していなかったヒーロー達に大興奮。今後のMCUへの期待が膨らみ過ぎて止まらない。

そして、アメリカ・チャベスが可愛い。海外では彼女の設定で色々とある様だが、これも一つの多様性。アメリカ・チャベスが育った環境も理由にある為至極当然で当たり前の事と思う。今後のMCUの展開への絡みが楽しみ。

IMAX3Dで鑑賞。本作はCG&VFXとの相性が抜群なので、驚く程に自然にマルチバースの世界に入り込めた。鑑賞出来る環境が近くにある方は是非!

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アル