「ホラー調の映像、ドラマ版前提のストーリー、なんでもありが怖いマルチバース設定」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス 閑さんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー調の映像、ドラマ版前提のストーリー、なんでもありが怖いマルチバース設定
今回かなりホラー調、最後に監督サム・ライミってちらっと見えて、え?スパイダーマンのサム・ライミ?って思ったけど、あの監督ホラー得意な監督なの、知らんかった。追っかけてくるスカーレット・ウィッチ怖すぎだし、死体操っちゃうドクター・ストレンジも…(笑)。映画自体はジェットコースターのようなストーリー展開・映像とドキッとさせるホラー演出で2時間が短く感じられるくらい面白かった。ただ今後のMCU展開のうえでいくつか期待と不安が…。
期待したいポイントはまずファンタスティック・フォーやX-MENの合流。前々から噂されてたけどやっとか!って感じ、俳優さんも継続(?)みたいで大期待。なにげにプロフェッサーXとスカーレット・ウィッチの邂逅、結構重要な場面では?と思ったけどあっさりしてたな…。あっさりやられちゃったし、この時空のプロフェッサーXはそこまで重要じゃないのか?なんにせよ今後に期待。
困ったとこはやっぱりドラマ版との連動。スカーレット・ウィッチの設定が完全にドラマ版前提のストーリーなのは結構困るなあ。あらすじだけ知ってたのであとは脳内保管して見てたが…。今後はドラマ版見てる前提になるならますます初心者お断りだし、自分も流石についていけなくなる。せめて見ておくべきドラマ版を1~2個に絞ったうえであらかじめ見とくようアナウンスしてくれ。
マルチバースの設定も不安要素、正直扱いようによっては何でもありだよなあ。スパイダーマンで見せた違うシリーズ作品の夢の共演みたいなファンサービスな方向に使ってくれるならうれしいんだけど。イルミナティのヒーロー達はなんか元ネタがあるんだろうか?もうちょっとカッコ良く活躍したり既存ヒーローとの絡みを期待したけど、あっさりやられちゃって設定の無駄遣い感がががが。
マルチバース設定を悪い方向に妄想膨らますなら、倒したはずのサノスが別時空から登場とか、今回闇の魔術書(名前なんだっけ?)全部焼いたけど実は1個残ってました&スカーレット・ウィッチ復活とか、今後何でもありなので無限に話が終わらない不安をかかえたままシリーズを追っかけないといけない可能性が…。アメコミっぽいといえばぽいがどこまでファンがついていくやら。