「ノンストップホラーバトルアクション炸裂。」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
ノンストップホラーバトルアクション炸裂。
※このレビューはネタバレを多く含むので作品鑑賞者のみ、お読みください。
MCU作品は全て観ています。久しぶりのサム・ライミ監督作品であり、本格的にマルチバースを扱う作品という事でとても期待していました。
感想
想像以上にサム・ライミ監督節が炸裂したホラー作品となっていてとても楽しめました。また、マルチバース展開のスピードがとても早く追いつくのに必至でもありました。
・物語構成
とにかくテンポが早く次々に新情報の開示、移動、バトルを繰り返すので物語に追いて行く事に必死でした。監督がパンフレットのインタビューでジェットコースターという表現をされていたのですが、まさに乗ったら最後まで降りる事が出来ないジェットコースタームービーになっていたと思います。
ドクターストレンジ1の続編として、モルドやクリスティーンとの心情格差を深掘りできていた点はとても楽しめました。特に別アースのクリスティーンとの別れのシーンは切なくもあり晴れやかな気持ちにもなれる素晴らしい場面だったと思います。
マルチバース展開としては、物語の主軸にアメリカ・チャベス保護作戦を置きつつ、迫り来るスカーレットウィッチとの全面戦争という見易い人物配置構造になっていたと思います。しかし、ガルガントス、多次元宇宙の移動、各多次元宇宙の説明、イルミナティの説明、ワンダの心情描写etcと次々に情報が流れ込んでくるので情報整理が出来てないというのが現状です。とても面白かったのですが、もう少し見易くなればという気持ちもありました。
・ホラー描写
数多くの傑作ホラー映画を手掛けてきたサム・ライミ監督作品なので、ホラー描写が満載で正直驚かされるシーンがかなり多くありました。いい意味でB級感のある笑えるようなホラー描写もあり終始楽しかったです。
・ワンダの物語
本作は予告の段階でヴィランが誰になるのか?と憶測が飛び交っていましたが、結論としてワンダでしたね。ワンダヴィジョンの物語で子供達を失ったワンダが取り戻そうとする物語には共感できますが、ワンダの暴走を防ごうとする人々を次々に殺していく様はとても恐ろしかったです。その点であのラストは仕方ないと思うと同時に切なくもなりました。
・噂のあのキャラ達について
やはり出てきましたね!イルミナティです。MCU世界に初登場のみなさんご存知のあのキャラクター達が別次元でも登場してくれたので素直に興奮しました。
・今後の展開
ラストのおまけ映像ではダークホールドの力に呑まれたストレンジの前に謎の新キャラ登場し、更なるマルチバースへの扉を開くという描写が描かれました。楽しみな気持ちは勿論あるのですが、今作の時点でかなり疲れたので今後の展開では更なる情報整理が求められると予想される課題点にもなったと思います。
ひとまず、今後の作品もとても楽しみにしています‼︎ラストのボケ映像は笑いましたw
総評
ご新規様完全お断りノンストップホラーバトルアクション作品。
久しぶりにサム・ライミ監督作品が観れたという事で、とても楽しめました。