劇場版「オーバーロード」聖王国編のレビュー・感想・評価
全56件中、1~20件目を表示
侵略
結局は世界統一の為の計略なのだろうか。
デミウルゴスってのが参謀だとして、彼が企てた聖王国攻略の一部始終って感じに見えた。
骸骨が語る訓示には、説得力もあるのでいい奴なのかとも思うのだけど、数千万の屍の上に君臨するアンデットの王で間違いないのだろう。
人の命にさほど興味もなく、勝手に増殖していく何かに見えるのかもしれない。
ただ、裏で全ての糸を引いてる風にも見えず、屍の王に心酔しているデミウルゴスが黒幕でいいんだろうな。
ともあれ、なんだかんだと能天気な王の会話を聞いていたら、向っ腹もたってくる。
全てを承知の上であの物言いなのだとしたら、とんだ腹黒野郎だ。善人面して…面は善人ではないな。
ガイコツだからな。
まぁ、なんせ気に食わない主人公ではある。
おそらく「世界平和」みたいなものが最終目的にあって、それに絡む犠牲は厭わず、むしろ尊い犠牲くらいに変換しているのだろう。その犠牲に微塵の興味も示さねば残忍と言ってもいいのだと思う。
洗脳されてく弓使いは、使い勝手のいい傀儡だ。前半はその境遇に同情もするが後半は気持ち悪かった。
で、ファンでもなんでもない身からすると…盛り上がりに欠ける話しだった。
戦闘シーンはエフェクトだけとかだし、魅力的なキャラがいるわけでもない。
その国に夥しい屍を築いておきながら、自分は英雄として崇められる立場を手にする極悪人の話だし。
正義という言葉が幾度となく連呼されるけど、戦争ってのは正義と正義がぶつかるから起こるわけで…。
正義の所在は立場によってコロコロ変わる。
争いの原因こそがその「正義」なのだよ。
昔、チラッとだけ漫画を読んでた事があったからNetflixで見てみたけど、なんとも後味の悪いというか、後味が不味くて何度も吐いたけどそれでも気持ち悪さがなくならない作品だった。
◾️余談
なるほどとも思うのは、分かりやすい絶対悪を表面上はクリーンな形で排除すれば大衆は歓喜し受け入れやすくなるんだなぁと言う事だ。
…2025年の今もこんなシナリオが進行しているのかしら?腑に落ちないくらいわかりやすいっちゃあ分かりやすいんだよなぁ。
殺される人達が可哀想で最後まで見れなかった
そこまで悪いことしてない人達が酷い目に会うのが辛くて最後まで見ることができませんでした。
そういう作品なのは、テレビシリーズを視聴して理解していたつもりですが、私の認識は甘かったです。
主人公達が生き残るために他者を手に掛けるなら納得できますが、それ程追い詰められてないのに次々と他人を殺していく姿に気持ちが続きませんでした。
作中世界最大のマッチポンプ開幕🤣
絶対的強者にとっては権謀術数の茶番劇でも、ソレに巻き込まれる駒役の名も知らぬモブ達にとっては、想像を絶する恐怖と絶望…まさに地獄そのモノ。
【強ければ何をしたって構わない…】
コレがこの世の真理なのだ!と嘯くアインズ様…
この価値観は、モモンガ時代…ひいては、リアル世界の人間・スズキサトル時代に生きていたディストピアなニッポンで、血反吐を吐く思いで社畜しながら…支配階級たる富裕層を羨み妬む暇すら与えられず、人生の享楽の全てを、没入型ネットゲームに捧げざるをえなかった自身の体験から来るもんなんだろうな。
魔導国に傅(かしず)き、共に苦楽を過ごす覚悟の在る者には、とろけるほど甘い蜜🍯を…
対して、
魔導国に仇為し、其処に住まう民…即ち、«家族»を傷付けるモノ共には、一族郎党総て…その末代に到る迄、【死】が安らぎと芯から思える程の鞭を振るう。
世界のほぼ全てが敵になろうとも、それをものともせず、寧ろ蹂躙する。
何故ならば、、チート級に、伝説級に、神話級に、強いから。
然し、アインズ・ウール・ゴウン魔導国陛下の真に恐ろしいところは、
それほど強いにも関わらず、アタマや心の片隅には必ず…「自分達に匹敵、あるいはそれ以上の存在がいるかもしれない」と云う不安や恐怖が常に在ること、
それ故に過度な怠慢や過剰な慢心は絶対にしない。
だから、油断もしない。
あの弱者だらけのヌルゲーな世界で、油断大敵の精神をずっと続けていられるのが、そもそも異常だわな🤣
そこら辺が…本来チート祭りならつまらなくなる筈のなろう系で、他に一線を引く要因なのだろう。
つまり、オーバーロードの本質…面白さは、絶対的強者たるナザリック勢の物語ではなく、
彼らに翻弄され、てんやわんやする弱者達の、その生き様にこそ在るわけだ。
ものの見事に術中にハマり懐柔され心酔し彼らの手駒になる者、
たとえ滅びの道…瞬殺される道だと分かっていて尚、彼らに立ち向かい、弱者の意地を魅せる者、
彼らの実力すら窺えず、自らの弱さも直視出来ず、愚鈍で愚劣な弱者にも劣る死に様を晒す者、
人間色々、人生色々である。
原作小説も、あと少しで終わりと聞く。
アインズ一行の世界征服と云う覇道も、道半ばで«オレ達の冒険はココからだ!»エンドと云うことか?
叶う事なら、、くがね先生の人生を懸けた一大叙事詩として、これから先も20年…30年と書き続けてほしいと、つい思ってしまう。
勿体無いからと。
龍王国とビーストマン達の戦争に介入したり、アークランド評議国…ツァインドルクスと決着をつけたり…
はたまた、八欲王が遺した空中王城を攻めたり…
描けるネタ…拡がった世界観は、枚挙に暇が無いだろうから。
全然グロくなかった
アニメ4期まで視聴済みで聖王国編はどんなかんじになるかは一通り知ってました。
聖王国編はグロいから、(特に聖女棍棒のとことか)アニメで出来ないのはグロさのせいではないかとかいう話を聞いてたので楽しみにしてたけど、全然グロくなかった。
不完全燃焼だったので映画見たあとに原作はどんなのか調べました。
PG12ではなくPG15にしてもっとグロくしてほしかった。
映画の内容としては良かった。
途中アインズがヤルダバオトにやられて獣人の王子を救出するっていうとこらへんから中だるみはしてた。
ナザリック劇場
アニメのみ視聴
パンドラズ・アクターが出てきてから、このアインズは本人なのか化けてるだけなのか疑心暗鬼しながら観てしまう
ストーリーは、いつものナザリック茶番劇場だったけど、魔物はなんとも思わないんだけど人の死に方はグロかったなぁカルカの死に方とか可哀想だったし、、、
あっという間に死んでいくキャラに豪華な声優陣が起用されてて、さすが劇場作品!
劇場作品てことで作画も丁寧に感じたけど、戦闘シーンは少し物足りなかったかな、、、テレビ版のシャルティア戦だったり黒い仔山羊たちだったりの圧巻さがもう少し欲しかった。
アインズは至って真面目に情報拡散したいんだろうけど、ちょいちょい挟んでくるルーンコントが裏でどこまで話してるんだろとか想像すると面白かった笑
全体的にテレビサイズでも良かったかなと思うけど新たに生まれた狂信的な雰囲気が漂うネイアは、なかなか好きなキャラだった。
クールな雰囲気が多いプレアデスの中で珍しく可愛らしいタイプのシズとの先輩後輩コンビも良かったね、この二人の掛け合いはずっと見てられる🍀
また二人で共闘する姿見てみたいなぁ
早くシリーズのを観てみたいですね!
製作費の都合か…
見終わった感想ですが、作画や演出のクオリティが近年の劇場版アニメと比較するとかなり落ちるというか、オバロのTVアニメ版と同水準の低予算なんだなと感じました。
TVアニメ版をクオリティそのまま尺だけ130分にしました、みたいな…。
最後の戦闘シーンなんかヤムチャ視点(空で光と光がぶつかり合うのを遠目で眺めるアレ)で終わりだったので劇場版なのにまじかよ…と驚愕しました。
聖王国編のお話自体は、アインズが率いるナザリック側が仕掛けた茶番ではあるわけですが、せめてラストのバトルくらいは劇場版盛りとは言わないのでTVアニメ1期のシャルティア戦くらいのクオリティでやってほしかったです。
というか視聴前は劇場版盛りなド派手な戦闘シーンは当然入っていると思っていました。劇場版なので寧ろTVアニメ版よりもすごいバトルシーンを期待するじゃないですか笑。
あと、クオリティに関しては劇場版のガンダムやSAOなどの製作費がおそらくトップクラスの層と比べるのは違うんでしょうが、原作の面白さも表現しきれてないと感じましたね。見終わった後の満足感は薄かったです。
視聴時間は132分ですが、原作は上下巻で結構な長編なので、劇場版で端折っているシーンが結構あります。
いろいろ愚痴を書いてしまいましたが、再びアニメ版オバロを見れたのは良かったと思っています。
もし、いまいちだったな…と感じた原作未読の方はぜひ原作を読んでほしいですね。
私は原作を読み直してもう一度劇場版を視聴してみるつもりです。
原作が完結したら完結編までアニメ化してほしいです。
成る程、賛否両論だわ。
入場特典が小説(前後編)だったので、3週目まで待っての鑑賞。
兎に角レメディオスが鬱陶しくて、さっさとコイツを○○してくれ!と何度思った事か(苦笑)
アインズ様に対しても不敬だったが、同じ人間なのにネイアの扱いが酷過ぎて、こんなのがリーダーとか聖騎士団の品位を疑うレベルの下品な女。
いつグシャアされるのかワクワクしていたのに、最後まで生きているのでガッカリした。
目の前でカルカが殺され、それでも妹のケラルトさえ生きていれば甦らせる事が出来ると信じていたが、終盤で生首状態の姿を見て絶望する所は胸熱でした(笑)
あれを見た瞬間『デビルマン?』と思ったのは自分だけですかね?
ストーリーはアインズが同胞を探す為の茶番劇ではあったが、シズとネイアの共闘など戦闘シーンは見応えあります。
ネイアのアインズ様への心酔っぷりに、アルベドが居なくて良かったね?と思いました。
135分、2時間超えの超大作
入場者特典があると聞いて、公開その週にいきましたがもう終わっていました。
公開最終日に行ったモノノ怪は。。。いやなんでもないw
いわゆるアニメ勢です。
ネットでは噂の名高い、カルカ聖棍棒がでてくる聖王国編。
どんなエグい表現されるのかと思ったら、結構あっさり。
最後バラバラにされて騎士(姉)が必死にパーツを集めてる姿くらいか。
もうちょっとローブルの至宝とか女王様の深堀りあって良かった気もしますが
前半で引退される方なので聖王なのにぞんざいな扱いだったんですかね?
前半はヤルタバアトの聖王国進出について
後半はネイアの成長物語。
シズ先輩との人魔を超えた、人間と悪魔の友情物語。
ネイアがアインズと過ごすことによって、徐々に彼に心酔していき
それまで信じていた自分が所属する騎士団や国の正義がなんだったのか。
狂信者がどうやって誕生するのかを見守る、ある意味ドキュメンタリーのような構成。
「助けてくれる『人間』は誰もいなかった!」
「アンデッドのアインズ様こそが弱者を助けてくれた!」
あたりは竹原ピストルのサンサーラが流れて来そうw
後半のシズ先輩と共闘する戦闘シーンも見もの。
2時間超えでたっぷり楽しめた作品でした。
他のレビューを見ていると、結構ガチ勢の人たちが酷評していて
詳しくない人やアニメも見てない人が結構楽しめてるって
本当にいい映画だったんだなぁと思いました。
さぁハヨ5期作って桜井クリフを見守らせてくださいw
アニメ本編か、映画でもせめて前後編の二部にすべき
原作未読でアニメのみの視聴です。
いつも楽しみにしていて、
今回は総集編ではなく新作ということでずっと待っていました。
原作2冊分を二時間ちょっとに凝縮するという前情報だったので不安ではありましたが、
残虐場面がありテレビ放映するのは…ということでの映画だそうですが、
(手っ取り早く興業収入と言う収益を受けたいからなのかも)
正直もっと残虐な場面を有するアニメなんていくらでもありますし、
肝心のこん棒もチラッと見えたくらいなのでそんなにかなぁといった印象。
それともこどもが人質になる方だったのか?
原作を読んでいない自分でも『めちゃくちゃ端折ってるな』とわかるくらいにあっさりしていてつまらなかった。
オーバーロードのキャラは裏設定まできちんとあるのに、全く活かし切れてない。
聖王カルカも絶世の美女なのにその描写がまるで端折られ、聖騎士団団長の妹なんてほぼ出番なくあっさり退場。
聖騎士団団長もただただうるさい。
肝心の戦闘シーンなんて、お空でピカピカしてるだけ。
原作もそうだったのか…?
アニメ1期のシャルティア戦みたいなのを期待していたのに。
絶対にアニメの全12.13話でやったらもっと濃密で面白かったはず。
4期の王国編がキャラの心情の変化などの描写が深くすごく面白かった。
それか映画でも前編後編で分けてやってくれたらもっと楽しめたのに。
序盤で『これ本当に2時間ちょいで終わるのか?』と残り時間頭の片隅にずっとあり気がかりだった。
ストーリーは良い。だかしかし………
原作は読んでおらず、アニメのみ視聴です。
なので、今回の映画の(オチなど)ストーリーは知りませんでした。
ストーリーは面白かった。
アインズの行動が全部茶番だとわかっていても面白かった。
ネイアがアインズの狂信していく様も面白かった。
だか、しかし……………カットが酷すぎる。編集が酷すぎる。
素人の自分でもわかる。酷すぎる。
これだけで面白さが半減とまではいかないが、酷すぎる。
例をあげると、アインズとの最初の謁見でネイアが何か言ったようだが、そのシーンが丸々ない。いきなり団長に怒られていて意味がわからない
自分が見逃したのか、はたまた映画館のミスかと思えるくらい、そのシーンがない。
こんな感じのシーンが多くある。
おそらく、時間の都合でカットしなければ、ならなかったのだと思うが、これは酷すぎる
これならテレビアニメでじっくりと何週かにかけてやってもらいたかった。
もしくは、前後編でもいいので劇場版として創ってほしかった。
そう思えるほど、編集が酷すぎる。
本当にもったいない。
事前に設定などの情報必須、初見は厳しい…
当方アニメ・漫画好き(グロ不得意)です。アニメ最初の2話でリタイアしましたが、オーバーロード好きの家族が見たいとのことで一緒に見ました。
結論としてはほとんどわからず、途中から聖騎士団の鎧かっこいいなど違うところに着目し始めてしまいました。グロいと聞いていましたが、そこまで感じませんでした。鬼滅とかの方がよっぽどグロイような…。
映画にしている都合上仕方ないのかもしれないですが、事が起こった背景が思った以上に全く描かれません。最初の戦争がどうなったのかもよくわからないまま、謎の幽霊船が出てくる。特にネイア・バラハに関しては思うところがあります。
アインズから貰った武器→あれだけ何しても突っかかってくる騎士団長レメディオスは何も言わなかったのか、急に色々装備してるけど。
母親→騎士だというので出てくるのかと思ったら一切出てこない、亡くなっている?
父親→冒頭出てきて恐らく亡くなっている?
いずれにせよ親との別れがが気にならないほどアインズに心酔してしまっているという表現なのでしょうか?
この情報に触れるなら幽霊船の説明、アインズの行動の理由など入れられるものもあったのではと感じます。
映画とは関係なく戸松遥さん楽しみにしていましたが、セリフ少なくてびっくりしました。
どのキャラを取っても行動の背景が不明な人が多すぎて、あまり感情移入はしませんでした。
レビューは一切見ずに書きました。これらは個人の感想です。皆様の意見もお聞きししたいです。
せめて漫画だけでも事前に読んでおくべき
聖王国編を見たあと原作小説を読み直した。
映画はよくできていたなと思った。
作者は知識経験の豊富なTRPGプレイヤーであるため、世界観構築と戦闘シーンをルールブック片手にサイコロ降ってプレイしているように描けるという稀有の才能がある。
オーバーロードはゲームマスターのリプレイ小説としての側面があり、戦闘シーンが「ゲームシステム的に」ずば抜けて説得力がある。
そのうえで主人公を邪悪なアンデットに据えたうえで「精神も邪悪なアンデットになっている」のが本作品の魅力ですね。
主人公は人間を虫けらにしか思えないし、それはたとえ「前世の人格」があっても変わらない。
ほかのアンデッドのように生者への憎しみは無いけれど、愛情もない。
主人公の愛は一緒に転移してきたNPCたちに注がれていて、他はすべて切り捨て可能。損得で考えるべきものなんですね。
こういう強烈なキャラ設定で、なおかつその部下たちはごく一部を除き邪悪側です。
デミウルゴスとかね。
そんな「ガチ悪の組織」もゲームであればアライメント(属性)の設定でしかなく、どんなに倫理に反したことをしても「役割を演じている(ロールプレイ)だけでしかない」のですが、現実化した今は洒落になりません。
あなたがヤクザゲーム「龍が如く」をプレイしていたらヤクザとしてプレイヤー転生してしまったらと考えてください。
「いや実はぼくは普通の小市民なんだよね、えへらえへら」と言ったら最後、どうなるかわからないという恐怖に震えますよね。
オバロの主人公も震えてました。少なくとも最初は。
なので日々「偉大な悪の支配者」を演じざるをえない主人公はやることなすこと滑稽になる。
そんな悲哀が読者にとって愛らしく見える。
このあたりがエンタメとして成立する最大要因なんですね。
ところがですね。
聖王国編は違う。
違うんですよ。
この映画が、ということじゃなくて。
原作からして「これまで微妙なバランスをとった愛らしさと邪悪さのハイブリッドだったオーバーロード」では無くなっているんです。
一線を越えちゃったんです。
「悪い奴らなんだけどいいところもあるみたいな幻想を抱ける余地」が綺麗に無くなってます。
ナザリックは邪悪。ガチで邪悪。アメリカ帝国におけるCIAぐらい邪悪。
そう読者の認識を改めさせる「中興の祖とでも言うべき立役者」それが聖王国編なんです。
さて。
そんな読者にとってもつらい原作なのに、映画では原作にあったコミカルもしくはエモーショナルな描写が無くなっていて、ナザリックの邪悪さと翻弄されるネイアが狂信者になってゆく過程のみにフォーカスされています。
脚本構成家たちも悩んだと思うんですよ。
「蒼の薔薇」一行たちと聖王国一行との会見がカットされてました。
シリーズ作品というのは「過去に人気のあったキャラたちで読者の興味をひきつけ、物語に新展開を与える新キャラでプロットを引っ張る」ことを鉄則としてますが、原作小説の聖王国編・上では「蒼の薔薇」プロットで客をひきつけて新キャラだけでは失われがちな吸引力を維持してました。そういう構成なんです。
聖王国編・下ではナザリック勢、特にアルベドとデミウルゴスとの茶番劇の仕込み、打ち合わせプロットが新キャラだけでは足りない吸引力を人気キャラたちで埋めるという、物語創作定番テクニックが使われてます。
硬軟織り交ぜて、ゲスい展開でウゲエってなる読者を最後まで強引にひっぱっていくのです。
まあ、そういうわけで映画は映画で原作が示したかった「ナザリックは邪悪であり、ネイア・バハラは哀れ可愛い」をきっちり描いていたから、取捨選択において間違ってないと言えます。
そしてカットされたところは「キツい展開で読者の心がへし折れないようにしたバファリンの半分は優しさみたいなモノ」だということを書いてみました。
つまり映画は原作者の優しさをカットしたのです。
理想は優しさ込みの90分映画を前後編で二本作ることだけど、映画の製作はお金がかかるし赤字だけは絶対に避けたかったのでしょうね。
二時間超えの大作なので製作費は五億円程度だと思われます。
現時点の動員が44万人、興行収入が7億1600万円を超えている数字を思うとギリギリで賭けに勝った感があります。
とはいえ、この興行収入なら「半森妖精の神人」も作ってもらえそうで何よりと思えます。おめでとうございます。これも優しさ抜きの聖王国編をちゃんと面白いと思ってくれたファンの優しさの賜物かと思うのですよ。
まあ、原作もアニメも漫画も未読でこれだけ見た人は交通事故にあったようなものかと思うんですけどね!
事前情報抜きでこの映画の本質や意図をきっちり見抜いて、なかなか面白いねと言える人って良い意味ですごいですよ。ファンでも首の皮一枚ってところです。
どうなんだろうね。
クリアファイル欲しさにムビチケを購入していて、公開初日に行って来ました。
特典が欲しかったので次週も行くつもりでしたが、特典はフリマアプリで探そうと思います。
とりあえず、デミウルゴスの無駄遣い。
アニメ版の今までの様なドキドキ感やほっと感なく、モモンが手下扱い、見ていて唯過ぎていくって感じが強かったです。
新メイドとアインズに魅了された子の交流が1番良かったかなぁと。
ダークな面が強すぎるのは好きではなく、デミアルゴスの武器で辟易してしまいました。
地上波放送が有っても見る事は無いと思います。
テレビシリーズで良かったのでは?
原作未読、テレビシリーズは視聴済です。
今までが面白かった分、期待しておりましたが
正直映画単体の内容は非常に残念なものでした。
総集編と言われた方が納得します。
人物の掘り下げが少なく、聖騎士団長はただずっと怒っているうるさい人という印象しか残らなかった…
もう少し感情移入させてくれよ…
戦闘シーンもダラダラと長く続いた場面があったので途中寝落ちしてしまいました。
この内容であれば、特典目当てでもなければ普通にVODで配信されるのを待った方が良いかと思います。
重要なテーマが表現できていない
聖王国編は魔導国と聖王国の対比がとても面白いのにそこを示す部分が全くカットされてしまっている。
本来の原作では、アインズ様は普段から「盲目的に命令に従わず、何がナザリックにとって最も利益をもたらすか、自ら考えて行動せよ」と何度も言っている。そして、自分にもしものことが起きた時に、ナザリックが機能するのか心配になったアインズ様は、アルベドとデミウルゴスに相談すると、二人は考え方の違いから一触即発の雰囲気に。そこでアインズ様は今回自分の死を演出して、実際に自分が機能しないことを想定した言わば防災訓練的なことを計画し実行に移した。自分がいなくても、何がナザリックにとって一番重要なのか考えて行動するための訓練を。
それに対して聖王国は脳筋聖騎士団長のレメディオスを筆頭に、みんな聖王女のカルカの考えや言葉を盲目的に信じている点はナザリックに近いが、カルカ自身もそのことの危険性を認識できていなかった。その結果、カルカがいなくなった後、いつまでもカルカの理想に縛られたレメディオスを中心とした聖騎士団の面々の迷走っぷりは見るに耐えないものがあった。
映画ではナザリックのパートがごっそり抜けているため、個人的には最重要なテーマと言える魔導国と聖王国の対比がなく、薄っぺらなストーリーになってしまい、すごく残念な感じでした。
バラハ嬢とシズのやり取りが、尊い「お気に入り♪」狂信者最高(笑)
原作未読、アニメ1〜4期、劇場版総集編視聴済
賛否両論入り乱れる劇場版となった今作。
まず、みんなが気にした『聖棍棒』グロさがマイルドだったのは、少し残念。聖王国の精神的支柱たる聖王女カルカを武器として惨殺するシーン早見沙織さんが演じられるとの事で、期待が高まり過ぎました。基本的なファンタジー作品は、アーサー王伝説、聖女ジャンヌ・ダルク伝説、D&D、AD&D、指輪物語、ロードス島戦記、ソードワールド、各ゲームブック、ウィザードリィ、ザナドゥ、イース、ドラゴンクエスト、リネージュ、FGO、各種アニメ作品SAO、ALO最近だと無職転生、葬送のフリーレン、ダンジョン飯なども観ているので、ほぼ原作を読まなくてもファンタジー作品のお約束は、理解出来るので、視聴で理解に苦しむシーンはなかった。
ただ、原作ファンと初見さんお断りなところはあるかな。攻城戦や聖王国兵の重装歩兵ファランクスとかニヤリとするシーンもいっぱいあるのだけど。俯瞰視点で、魔導国の茶番劇に面白さを見出だせるかがカギ。アインズの目的は、アインズウルゴーンのプレイヤーキャラクターの捜索、プレイヤーキャラクターギルドとのギルド戦を想定した魔導国勢力の拡大。
最大勢力の人間種の数を減らす事、アインズ達アンデットや非定型モンスターは、勢力的には、元々少数派、法国との戦いで、ワールドアイテムを持つ人間種がいる事がわかったので、ワールドアイテム捜索やルーン工房でマナを付与されたマジックアイテムを持つ者は、プレイヤーか血筋神人やアガネイアなど13英雄(過去に飛ばされたプレイヤー)などが、滅んだ事実があるので、何らかの条件でアインズが死ぬ可能性はある。鈴木悟自体は死亡している可能性もある。
バラハ嬢(ぼっちちゃん)を始め、キャスト陣の演技が最高過ぎる。狂信者にしてもジャンヌ的側面あるよね。神の啓示を受けて、農民兵を率いて王を冠載させる田舎娘の悲劇だからね。
IMAXで2回と舞台挨拶に行ったので、テンポは良いし、演技は、100点あげられるけど、やはり場面や話のつなぎが下手な部分があるようなので完全版やディレクターズカット版があれば良いのかも。特典が1日で無くなるのも、アニメ映画だと良くある話だけど、マニアは、特典欲しさに、6回とか観るツワモノ(異常者)がいるので、部数を考えて欲しい。
魔導王陛下こそが正義っ!
アインズ様にどんどん心酔していくネイア・バラハがとにかく可愛いだけの、いつもの天丼、茶番劇。オバロの魅力そのものですが。
鑑賞後はネイアや聖王国のその後が気になって気になって仕方がなかったです。原作買おうかな?
アニメ全視聴・原作未読勢ですが、かなりの部分がカットされているのがよくわかる感じでした。あらかじめストーリーを解説動画を観てたのである程度理解出来ましたが、、、
やはり、あくまでオバロファン向けの映画であり、新規を取り込むような映画ではありませんね。
喝采を!
これから鑑賞する方、
アインズ様(魔導王陛下)に謁見する際はぜひ、頭を下げ、アルベドの声に合わせてゆっくり顔を上げるようにしてほしい。とても楽しいです。
私がやっていると、知らない隣の人もやってくれていたのは良い思い出です。
やはり劇場版。待ちに待っただけあって最高のクオリティでした。
もっと何時間でもいいから見せてくれ!と思ったのは私だけではないはず。
ネイア・バラハに感情移入しすぎて変なテンションになりつつ帰宅しました。
アインズ様、万歳!
特典転売屋は牧場送りだ!!
壮大な茶番劇
原作は未読。
TVアニメは全視聴済です。
映画のみで観る方のためにネタバレ設定にしておきます。
TVアニメの続きなので、アニメ視聴者じゃないと面白くないと思います。
ストーリーは、もちろんオーバーロードなので、全て魔導国の自作自演です。アニメから観てる人は分かりますね。
わざと自作自演だと分かるような描写もあり、終始茶番劇です。
あと、これは原作ありきなので仕方ないのですが、この映画内で特に重要なことが起こったりしません。
ナザリック関係者に負傷者が出るとか、脅威となる存在が確認されるとか、この世界について何か分かるとか、そういったことはなく、いつも通りアインズ様が圧倒的な力を見せつけて、予定通り(一部予定以上?)の事の顛末となる、いつものオーバーロードです。
なので、特に感情を揺さぶられることもなく、淡々とアニメの続きを観ただけのような感覚です。
アニメでシャルティアと戦った時のような(どうなるんだ、これ…)という感情は一切ないです。
映像的にも息を呑むほどの圧巻のシーンみたいなのはなかったように思うし、わざわざ映画館で観なくてもいいかな?という印象でした。
面白くなかったわけではないです!
原作は知らないので、アニメとして続きを面白く観させてもらいましたし、この先も楽しみではあります。
ただし、1本の映画として考えるなら、どうかな?という気はします。
別にVOD落ちを待って家で観てもいいと思います。
アニメ、原作ファンなら観ても満足出来るかなという感じです。
全56件中、1~20件目を表示





