ロボット修理人のAi(愛)のレビュー・感想・評価
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美しいファンタジー
映画の最初に少年がゆうすげの黄色い花をつんで、湖の森の入口に供えてトンネルをくぐる。そして後半そのゆうすげの花が少女のいなくなった病室で枯れている。少年は、はじめにトンネルをくぐって伝説の老人に会う。そして老人は言う。「奇跡は、二度起こる」、そうか。摘んだ花が咲いて枯れた間に奇跡が起こる。会いたかった人とダイダラ祭りまで一緒ににいく。動かなくなったAIBOにも会えた。つまり最初の老人夫婦もガスタンクも少女もトンネルをくぐった時点で生き返ったのだ。そして少年が独りで生きていくことを決意して最後アメリカへ旅立つ。そしてエンドロールの後に本物の少女が湖から甦る。これが二度目の奇跡。子供が森の中に秘密基地をつくるとその玄関門に花を飾ることがある。ゆうすげの花は、聖なる湖に飾られたのだ。少年が呪縛から抜け出し生きる力を取り戻す映画に独特のストーリー展開で見せてくれた。
親はなくとも子は育つ
優しい心を持った少年という設定なのでしょうが冒頭で野のユリをもぎます、誰かに贈るのかと思いきや別の野に刺して立ち去ります、無意味な酷いことにしか見えません、何が言いたいか分からないショットで困惑して始まりました。同様に湖畔に野犬化したアイボが出てくるのですが森では充電できずにお終いでしょう。
主人公の不幸な過去が次第に明らかになっていきます、子殺しの母親なんて題材はニュースで耳にするがうんざり、殺されかけた幼子が成長、バイトを重ねながら独り立ちしてゆく。同じく殺された妹の幻と出会うファンタジー、榛名湖には蘇り伝説があるそうだ。ラストでは妹をロボットで復元したらしいショット。
ファンタジーと科学をアンサンブル、奇妙な男の子の物語でした。まあ、感動物語を作りたかったのでしょうが作家性が強すぎて馴染めませんでした。
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