幸せは、ここにあるのレビュー・感想・評価
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幸せは、ここにある
喜劇作家がある日ランチ権で出会った女性との出会いから友情を深めていく。その中でどんどん自分に認知症という症状がある事が分かる。
大事な家族や仕事の事を忘れてしまう中で、自分にとって忘れて起きたい出来事だけが忘れられずに残っている。そんな事もあり、実の娘達とも犬猿の仲で上手くやっていけてなかった。
チャーリーという名前がとても印象的でもしかしたら「チャーリーチャップリン」を意識しているのかなと思った。
「人生は、短くみると悲劇だが、長く見れば喜劇になる」
悲しい出来事が起きてしまった時は、そればかりになってしまう。
だけど、忘れないでいようと思い出される事は、どれも素敵なものばかりだった。
今が悲しくてやりきれなくてもきっとそればかりじゃないはず、これからもっと素敵な出会いがあって、きっとやっていけるよ!
そんなメッセージを感じました。
終活ファンタジー
レジェンド的なコメディ作家チャーリー・バーンズ(ビリークリスタル)はテレビのバラエティーショーの御意見番、若いプロデューサーや仲間に教師のように慕われているが老いが迫っている、どうやら進行性の痴ほう症を患っているらしい。妙な縁で知り合った歌手の黒人女性エマ・ペイジ(ティファニーハディッシュ)と恋人未満、友人以上の奇妙な絆が芽生えて行く。二人の出会いからチャーリーの病気や家族関係の今昔を絡ませてユーモアとペーソスに満ちた人生のエピローグへ進んでゆくハートウォームなヒューマンドラマ。
作家のアラン・ズウェイベルと主演監督のビリー・クリスタルは共にコメディ畑出身、ポップカルチャーのパイオニア、同じユダヤ人でもあり旧知の仲、劇中のバラエティーショーは実際にアランが関わった名番組サタデーナイトライブでしょう、コメデイシーンの辛辣な評価やスタッフとのやりとりも巧妙でリアルっぽい。一言でいえばアランとビリーがコメディにかける情熱とそう遠くは無い老後への不安をドラマ仕立てに表現したかったのでしょう、まるで終活ファンタジー。
バト・ミツワーが分からなかったが男子13歳、女子12歳を祝うユダヤ教の儀式だそうだ、チャーリーとエマが一線を越えないのも倫理観?、あまり宗教色は感じないがチャーリーの息子は一流の建築士、娘は数学教師と教育に長けているのはユダヤ一家らしくもある。
チャーリーは難病とされるヤコブ病らしい、介護のホントの修羅場が来る前にほのぼのシーンで幕引きだからある種ハッピーエンドにも思える・・。
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