「電子マネーはよ」キャッシュトラック Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
電子マネーはよ
ジェイソン・ステイサム
元五輪水泳飛び込みイギリス代表
2000年「スナッチ」2002年の「トランスポーター」
一気にアクション俳優としてブレイク
ガイ・リッチー監督作品出演はスナッチ以来
というわけでこれは面白そうだと
期待して観賞しに行きましたが
うーんなんというかもう少し面白く
なりようがあった気がする一作
ロサンゼルスの現金輸送専門警備会社に
就職してきたパトリック「H」
ベテラン警備員のブレットが担当した
射撃・運転等の入社試験は合格ギリギリも
持ち前の異様な雰囲気に周囲の隊員は
いぶかしげ
先日も襲撃事件で警備員が殺害された同社
そんなある日Hとブレットが乗る輸送車も
また襲撃に遭いマニュアル通り現金を
渡すはずだったがHはあっという間に
強盗団を殺害
ブレットはあの試験は何だったのかと
首をかしげます
Hは一気に車内で英雄扱い
同僚の女性にも飲みに誘われますが
そのまま彼女宅にベッドインすると
叩き起こして横領の尋問が始まり
なんじゃこりゃとなります
ここで話は遡り
突然Hの正体の話になってしまいます
まあステイサムのキャラからして
わかってましたがちょっと早すぎんか?
Hの正体は犯罪組織の「ボス」で
最初の襲撃事件で息子が巻き添えになっており
自分も撃たれた時に犯人の顔を見ており
復讐鬼となっていたのでした
まずなんで知り合いなのかわからん
FBIにリストをもらい片っ端から拷問
その中で出てきた「ガシ兄弟」の名
それは退屈な日常に飽いた元軍人の
銀行強盗集団の首謀者でした
組織の幹部はボスにこれ以上
深入りするのはまずいと言いますが
息子の仇ですから引くわけありません
警備会社側に内通者がいると
目星をつけての「潜入」だったのです
スマホで名札を隠し撮りし
なんでも調べてくれる女性に身元を
調べさせていました
この映画いちいち外側から調べてくれる
便利屋さんがホイホイ出てくるので
ここで全部調べたんじゃないのと思って
しまいますがそうでもないようで
その後ボスが潜入してるのを知らずに
ボスの幹部らが現金輸送車を襲って
しまうのですがボスが出てきて
おったまげた幹部がそのまま逃げだす
といったシーンもありました
自分はてっきりブレットが怪しいと
Hはわかってて部下に襲わせて
本性を出すか確かめようとしていた
のかと思ってましたがどうも
そうではなくたまたま襲ったら
ボスが出てきたという事だった
みたいでなんだそりゃです
つまりですよ?
この現金輸送の警備会社はほんの短期間で
3つの別々の強盗に襲われた事に
なるわけですよね?さすがにあり得ないでしょう?
199X年ですか?どこの修羅の国ですか?
その後ガシ兄弟の一味がブラックフライデーの
売上金1億5000万ドルが集まってくる警備会社
本部を襲う計画を大胆に立てるのですが
そんな危ない会社に誰がお金預けますか?
さすがにリアリティがなさすぎます
そもそもクレカとか電子マネーの売り上げが
なんで全部現金化されてんのと思ってしまいますが
まあそのへんは目をつぶりましょう
でその強盗計画実行の日
ブレットが本性を現しHに協力を持ち掛けます
結局ここでHはたぶん内通者を初めて特定できたのかな?
だったら調べてもらってたの何だったんだよ
とおもいつつ映画が盛り上がらないので
一旦協力して警備会社に入り込んで
ドンパチ開始
このへんからやたら襲撃側の一味の
普段は一般家庭の優しいパパを装っている
とことか描写しだすんですが
ステイサム大暴れアクションと考えると
焦点がぶれちゃってる気がします
刺激が足りない動機の元軍人犯罪集団
とか別に同情いらんでしょ
で最後は息子を殺した張本人が
カネを独り占めして生き残るのですが
Hが自宅を特定して射殺し復讐を成し遂げます
なんかこの映画
色々な展開の中からこれを選んだみたいな
感じのカットが多くてそれが不自然すぎた
とこがあります
原作通りHが最後死ぬ展開もあったのかも
しれないし結局HとFBIらのつながりも
よくわかんないしもう少し的を絞って作れば
ストレートなクライムアクションで
つながった気がします