「ドイツ国民に向けたホロコーストの敵討。」復讐者たち　ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー（感想・評価）

ユダヤによるドイツへの復讐。正直、映画の題材としては特に目新しさはない。
ただ、ナチスドイツものは色々見たつもりだけど、ホロコースト生存者約50名による組織NAKAMが実在していたことを、この作品を通じて初めて知った。彼らのミッションは、約束の地パレスチナに向かわず、ホロコーストの犠牲者600万人のユダヤ人虐殺に報復すべくドイツ人やナチスを殺害しようと画策。
映画を見ればその顛末は自明だが、ナチ党の党大会が開催され、大規模な空襲を受けて荒れ果て、ナチスドイツの戦争犯罪を裁くことになる地、ニュルンブルクが舞台。
復興を夢見て立ち上がる市民が力を合わせて水道事業を復活するさせる中、それを利用して無差別殺人を企む。
罪のない家族が殺された時あなたならどうする？という問いかけに、想像することすら放棄したくなる。
ただただ世界が平和であってほしい。