「昔のとは別物と思うと・・」ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
昔のとは別物と思うと・・
ドラゴンボール
1984年から少年ジャンプで連載開始
当初は冒険ものだったが
次第にバトル漫画化していき
過酷な週刊連載を次々戦っていく事で
引き延ばせる天下一武闘会方式や
強さの数値化など様々な概念で
後の漫画に大きな影響を与えた
今に至るまで一大コンテンツを持ち
海外にもファンを増やしている
自分はリアタイ世代というか
漫画でもアニメでもどっぷり
小学生時代に浸かった世代で
ジャンプ発売日の翌日皆で話題に
したり塾から早く帰って
アニメ放映を楽しみにしたり
といった思い出がある作品
昨今のリメイク作はそんなに
見てませんがまあ最近らしく
手が加わっているようで
まぁお父さんが子供と共通の
コンテンツで楽しめる時代
なんだなと思ってました
今作もどうせ昔の奴に色々
設定加わったりしてんでしょと
そんなに観に行く気無かった
んですがまぁ空いた時間に
ちょうど観れそうだったし
どうも主役級に出てきそうな
ピッコロは好きなキャラ
だったので
でどうだったかというと
トゥーンシェーダー調のタッチは
言うほど違和感無かったものの
これTVスペシャルを転用したのかな?
という位テンポが悪くキツかった
いちいちそんな説明いらんつーの
というシーンの連続でそこに時間を
割いて割いての99分ですが
そこ切り詰めたら話のボリュームは
30分1話でいけそうなくらい
話の内容はまあいつもの感じ
でしたが
昔のDBの劇場版は
「東映まんがまつり(アニメフェア)」
という他の特撮などの作品との
オムニバス形式でだいたい
45~50分くらいの尺で作られてました
一見短いようでこれがテンポよく
サクサク作られており
傑作が多かったりします
個人的には2作目の
「魔神城のねむり姫」が好き
それだけに引き延ばしてくっつけて
99分にダラダラ延ばした感じは
否めない感じです
まず個人的には前述のとおり
過去のDBとは別物になっている
のであろうと割り切って
観始めましたがまず冒頭から
今回の敵になるレッドリボン軍
のあらましを作画を書き起こして
説明されます
(この作画がまたいいんだわ)
んなことするからやっぱり
続きものなのかって印象付けられて
拍子抜けしてしまいます
この冒頭からずっと作中は
・レッドリボン軍は今どうなのか
・ゲロの孫がなぜ加担するのか
・悟空・ベジータ・ブゥは
なぜ戦わないのか
などをくどくど説明します
いや別に出てこなかったら
それでええやんと思っちゃうんですが
最近はいちいち説明が必要
なんでしょうか?
話的には天才のゲロの息子ヘドが
レッドリボン軍に騙されて
ピッコロたちを倒すよう
仕向けられるけどヘドは
悪人にはなりたくないので
人造人間のヒーローを作って
正義を主張しつつピッコロらを
倒すという感じ
ご都合的にセルの未完成版
「セルマックス」なるものまで
開発している始末
ピッコロはいち早く察知し
潜入から調査までこなしますが
全体的にコメディタッチで
緊張感はないです
あと仙豆を取りに行くとか
ドラゴンボール使って強化して
もらうとか正直どうでもいい
シーンばかりでうんざりします
悟飯とビーデル夫婦が娘の
ハンの面倒をピッコロに
投げてるのももう当たり前で
歪んだ世界です
で昔の設定からなぞったものかと
思えばやっぱりどんどん新設定
ピッコロのパワーアップや
悟飯の覚醒など盛り込まれ
ますがまぁご都合的
暇さえあれば説明的
後半はもうええってと
うんざりします
先日のガンダムと言い
過去のコンテンツを掘り返す
企画ばかりなのはわかりますが
誰向けに作ってるのか
誰向けにも中途半端じゃないか
と思ってしまう作品ばかりな
気がします
某少年探偵もねぇ・・
といった愚痴も言わず何も
考えずに見る人向けの映画
だっつー事なんでしょうね