「いい意味で「DRAGON BALL」。」ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー どーむさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で「DRAGON BALL」。
斬新な映像表現はもとより、全体を通して、とても丁寧な造り込みの映画でした。
長年のファンはもちろん、本作から初めてご覧になる方も楽しめる映画です。
その意味で、全世界のファンが楽しめる、いい意味での
「DRAGON BALL」だと感じました。間違いなく世界中でヒットすると思います。
また、もちろん、長年のファンも楽しめる、
新たな「ドラゴンボール」の世界観も表現されていました。
悟空やベジータという、原作の主人公たちを脇に追いやることで、
ドラゴンボールという作品を、ここまでヒューマニティや家族愛に
寄せられるんだなあ、というメタ的な視点でも非常に驚きました。
純粋なサイヤ人である悟空の父性については、原作でもセル戦で
ピッコロにド直球で否定されるくらい疑問視されてきたので、
あえて悟空を本筋が外したのは、本作品のテーマにもあっていた
ような気がします。
悟空やベジータの登場シーンが少なくとも、ドラマや戦闘シーンは、
表現の迫力と様々な驚きが散りばめられていて、期待以上でした。
タイトルの「Super Hero」は幾重にも伏線が張られているタイトルですが、
原作ではどうしても活躍のシーンが限られていたピッコロ(及び悟飯)の
活躍がフォーカスされているので、ここも斬新でした。
鳥山明先生の原作・脚本の上に、児玉監督のドラゴンボール愛と、
鳥山明先生への愛が重なった作品だと感じました。
Dr.スランプのようなコミカルさも散りばめられ、細かい小ネタで
笑わせに来るギミックも良かったです。
日本から世界に誇る最強コンテンツの最新作として、
完成度の高いエンタテインメントです。
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