劇場公開日 2022年7月8日

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「この映画を言葉で説明するのは簡単じゃない。 この小説を読んだり、 この映画を見たりしてほしいと思う。」こちらあみ子 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この映画を言葉で説明するのは簡単じゃない。 この小説を読んだり、 この映画を見たりしてほしいと思う。

2024年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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動画配信で映画「こちらあみ子」を見た。

2022年製作/104分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
劇場公開日:2022年7月8日

大沢一菜
井浦新
尾野真千子
奥村天晴
大関悠士
橘高亨牧
幡田美保
黒木詔子
一木良彦

映画「星の子」を見て原作者、今村夏子の别の作品も見たくなった。
見てみるとこれは「星の子」とはまったく違う映画だなと感じた。

しかし、よく考えてみると子供が主人公で、
舞台は学校と家庭という点は同じだなと思った。

広島県に住むあみ子は変わった子どもだった。
自分の感情にまっすぐで、
他人の気持ちを気にしない。

あみ子の同級生であるのり君が、
お母さんから「孝太君の妹は変な子じゃけどいじめたりしちゃいけんよって。なんか変なことしようとしたら注意してあげるんよ」と言われている。

父親と母親(井浦新、尾野真千子)とお兄ちゃんはあみ子に優しい。

あみ子の日常を淡々と描く。

ある時お兄ちゃんが唐突に不良化した。
タバコを吸う。
暴走族に入る。
家に帰らなくなる。
父親は全く注意しない。
母親も注意しない。

あみ子は小学校でも中学校でも変わらず同じような生活を続けていた。

ある日保健室で事件が起こる。

大好きなのり君に殴られてあみ子は鼻を骨折する大怪我を追う。

自宅に帰ると父親に言われる。
「あみ子、引っ越ししようか」
父親と一緒に祖母の家に引っ越しした。

数日たった日、父親に言われる、
「お父さんは家に帰らなければいけんのよ」
あみ子は祖母の家に置き去りにされた。

これは障害を持った子供の話だった。

あみ子の同級生の坊主頭(橘高亨牧)が毒舌ながらもあみ子に優しかったのは印象的だった。

この映画を言葉で説明するのは簡単じゃない。
この小説を読んだり、
この映画を見たりしてほしいと思う。

満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

ドン・チャック