「油断禁物の傑作!」こちらあみ子 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
油断禁物の傑作!
「いやぁ~、こういう映画と出会えるから、映画観るのは止められない」と思う力作。
子供の純真さをそのまんま行動・発言に出してしまう「あみ子」だが、あみ子の行動・発言が大人の心臓をえぐるような事もある。また、そうした「あみ子」に降りかかる災いのような出来事の数々にも耐えて元気に……という姿から、元気をもらえる気がする。
広島に住むランドセル背負った小学生のあみ子は、書道教室の先生をしている母親(尾野真千子)と家族を見守る父親(井浦新)、そして兄がいる。
ここで母親が「あみ子さん」と呼ぶので「実母じゃないんだ…」と思うが、母親のアゴに大きなホクロ。「尾野真千子のアゴにホクロ有ったっけ?…にしても大きすぎる?」と思っていると、カメラがしっかりズームして笑える(笑)
こうした風景を見ると「家族の楽しい物語なのだろうか?」などと思ってしまうが、トンデモナイ展開でビックリ!
油断禁物である(笑)
印象的なのは、映画開始しばらくは「小津監督好きなのかな?」と思わせるようなローアングル=あみ子目線で描かれるのだが、このあたりから気になる雰囲気。
この映画、森井勇佑という監督の作品で、長編監督デビュー作。
いきなり凄い映画を撮りあげたものだ。 傑作!
<映倫No.123025>
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