「たとえば天才バカボンのパパ、たとえばブッダのように」こちらあみ子 マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)
たとえば天才バカボンのパパ、たとえばブッダのように
あみ子は最強だ。
忖度どころか、人への気遣いがない。ひたすらに自由だ。
未来への不安がない。ただ刹那の事実に生きている。
彼女の周りが、理不尽であればあるほど、彼女の強靭な生命力が浮き出る。この映画を成り立たせているものは、彼女への、一種の憧憬だ。
発達障害を正確に描写しているか、とか、周りの大人たちの理不尽な対応を告発すべきだ、とか、それらはこの映画にとって、どうでも良いことなのだ。
あみ子とは真逆の、常識と苦悩にまみれた私にとって、彼女のおかしみと正直さが爽快であれば良い。
この映画は、あみ子というファンタジーなのだ。
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