「余韻が残る作品。」逆光 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻が残る作品。
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東京の大学に通う晃が大学の先輩、吉岡を連れて尾道に帰省する。そこに地元に残るフミエとみっこが加わり、4人の夏休みの一コマが描かれている。
吉岡 大学6年生で斜に構えている。
晃 4年生で留年決定。吉岡のことを慕う。
フミエ 地元で看護士をしている。田舎で鬱屈した生活しながらも周りの観察眼はするどい。
みっこ いわゆる不思議ちゃん。体は簡単に許すが口は堅い。自分の感情に素直に生きている。
晃の吉岡に対する思いを知りながらも、知らないフリをしつつ、尾道をまったり満喫しながら、吉岡は夏祭りの一晩の思い出もちゃっかりこなし、晃を翻弄する。
フミエは世話好きな肝っ玉母さんになるだろうなぁなんて思いながら、晃は東京に戻ったら吉岡のような大学で沈没した5年生になり、そして6年生になり・・・と想像してしまう。
三島由紀夫のことを崇拝する人たち、東西冷戦や核問題、70年代の時代考証もしっかりしてるし、着ている服や音楽もその当時を忠実に再現している。若い監督がそれだけの再現できたのはしっかり調べたからではないだろうか。
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