ベイビーわるきゅーれのレビュー・感想・評価
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これが邦画アクションミニシアターの回答である
2022年劇場鑑賞1本目 秀作 66点
昨年ノーマークで年末Twitterにて高評価を受け、早速鑑賞
甘辛が絶妙でアクションもミニシアターの域では無かった
主演の子のメイド喫茶の衣装と言動がただ可愛かった、行ってみたくなった。
邦画で拳銃ってどこかリアリティが無いから逆にこのタッチが自然に溶け込んでいて不自然さを感じなかった
続編制作しているとのことなので、期待してます
是非
こう言う作品を沢山の映画館でやって下さい。
期待したほどでは無かったけど、監督の将来性は感じますね
かっこいい女性アクション×日常生活の緩い描写で、独自性があったのは良かったです
が、期待したほどでは無かったなと
ロングランになってるからどんだけ面白いのかと思いましたが、シネマロサでしかやってなくて拡大上映した他の劇場はとっくに終わってるから、シネマロサと配給会社の関係性でなんか有るんでしょうね
インディーズ映画だと思えば発見
メジャー映画だと思えばよくて平均点ですね
とはいえ、監督さんのセンスや将来性は感じました
これを上回る作品はいずれ撮れると思います
欠点を言えば、日常生活の緩い描写がダラダラ会話劇で全部冗長ということでしょうか
メイドカフェ、エージェントとの喫茶店、家……ほとんどに不要で無駄な会話があります
死体処理業者と黒髪ロン毛の会話なんてほぼ不要ですからね
きっと監督はこの会話を面白いと思ってるのでしょうが、それが寒いですね
「クセがすごい」
「今時言う人いるんだ」
例えばこういう会話がただの引用より一歩先にいってると思って書いてるんだと思うんですけど、古くなった流行語を今さらいじってる時点でそもそもダサいんですよ
映画なんて撮影から公開まで時間が1年2年掛かるんだから、よりダサくより古くなります
これらの無駄なセリフを日常生活的なリアリティと感じる人もいると思うんですが、無くても話は前に進むから、そのほうが同じ95分でももっと面白い展開を増やせるから、こういうセリフを書かないほうがいいと思います
無駄なセリフは一切無い、それが映画的なリアリティです
撮影後に気付いたら、編集でバッサリ切れるようになればさらに前進できると思います
如何せん、脚本や編集をやりたがる監督に限って、無駄なセリフを書きたがるし、無駄なシーンや画を入れたがるものなんですけどね
ついでに言うと、途中で『3週間前』に戻る構成でしたけど、それも必要無いですよね
時間を逆戻ししたことで理解出来るようになる謎も無かったし、普通に時系列順に並べる編集で構成したほうが良かったと思います
その辺も監督自ら編集するのは止めたほうがいいと思った理由ですね
自分が書いた脚本を自分で演出して自分で編集していると、自分で自分の欠点を客観視できないんですよね
ミスがそのまま全部見過ごされていますよね
あと、金髪少女が日常生活で他人となじめない、うまくなじめる黒髪ロン毛とケンカになる、そして仲直りする、という、この作品で唯一ドラマとカタルシスがあるパートの描き方が雑過ぎです
金髪少女が何故急に自分から謝れたのか、そのキッカケが、変化点が描かれていないし、だから、見終わっても何の感動も得られません
仲直りするのもクライマックス前の日常パートじゃなくて、クライマックスにひとりでアジトに乗り込んで死にそうになってる黒髪ロン毛を、金髪少女が遅れて助けに行くことで、それで仲直りするほうが絶対面白いのに、そのへんの構成も下手だから勿体ないです
日常パートのクライマックス、アクションのクライマックスと、小さい山が2つになっているのは大きい山を1つだけにしないと
もっと面白くなる余地に気付かないと
ついでに言うと、黒髪ロン毛が最初にヤクザ女に殺されなくて生きたままアパートに放置されたのも謎でした
殺すわけにはいかないんでしょうけど、ご都合で主人公の片割れを生かしちゃ興醒めです
それとヤクザのボスも雑に殺しましたけど、あれで笑いにはなるけど物語全体の緊張感が無くなるんですよね
主人公たちを狙うヤクザたちがボスですらあんなに弱いなら、絶対に主人公たちが負けるわけ無いと思うんですよ
そんな、確実に主人公側が勝ちそうな物語を観客が面白いと思うのか?
1人だけ強かったヤクザも、金髪少女も苦戦していたのに、ダラッと勝ちましたけど、あれも気持ち悪い描き方でしたね
金髪少女が機転を利かせて罠を張っていたとか、新たな武器を手にしたとか、そういう知的なアイデアで腕力の差を逆転した、とかそういう展開が普通はあるものですけど、それが無くて気付いたら何故か形勢逆転しているという……
その辺、監督はもうちょっと考えた方がいいですね
自分が好きだからアクション映画を作る、だけではそろそろ行き詰まります
そんな感じでしょうか
まぁ、結構良くできててセンスも感じるのに、脚本の構成やセリフや編集などでダメなポイントも散見されてるから、逆にそれが直れば伸びしろですね
それが将来性を感じた根拠です
あと、インディーズでアクション撮れる監督って競合が少なくて需要があるでしょうしね
ゆる〜いのに激辛アクションムービー!
評判が良いのでまだ上映している隣の県まで遠征して鑑賞。
オープニングのアクションから度肝を抜かれました!
あの狭いコンビニ通路で激しい激しい!!
まひろ役の伊澤彩織さんってスタントパフォーマーさんなんですね。るろ剣等でスタントダブルをされているとか。さすがでした。
ちさと役の高石あかりさんは舞台版の鬼滅で禰豆子をやっていたのか!だから一瞬の禰豆子だったのね(笑)。
二人のゆる〜い会話は今ドキ女子高生だしその日常がリアルで面白いんだけどアクションになると想像以上にキレッキレになるそのギャップがまさにこの映画のキモですね。
SNSでじわじわと広まって公開初日から半年近く経ってもまだやってるのは本当にすごいこと。
バイオレンスアクションがお好きなら見逃さないで!
続編の製作もすでに決まってるようだしこれがシリーズ化されればどんどん洗練されていくんだろうなぁ。
荒削りなところがちょっと気になっちゃったけどこの手の作品ではそこがいいんでしょうね。洗練されちゃう前から押さえておきましょう。
ゆるキャン。の子達がメチャ強だったらこうなりそう。
卒業を機にバイトをしながら殺し屋家業も並行することを命令された女子高生殺し屋のちさととまひろの数週間の話。
漫画やアニメが原作と思うほどちひろとまひろが、めちゃくちゃ2次元のキャラっぽくて、実写だけとアニメを見てるかと思った。2人の共同生活のシーンが特に(鬼滅の舞台で禰豆子やってるからか途中ちくわかじってて禰豆子だったし笑)。
その可愛い感じとアクションのギャップが最高なわけない!しかもまひろ役の女優さんもう動きでこれ中の人(スタントウーマン)だなってわかるアクション。
その他細かいシーンでいいなって思う箇所が多々。「これからは女性が活躍する時代だ」とか言いながら形だけで行動が伴ってないヤクザの組長に、1つ300円のサンドイッチを見てお金持ちというメイド喫茶の女の子に、「エンドロールを飛ばすな」とボヤくまひろ、何気ないシーンがとっても好きだった。
設定に惹かれて見たけど・・・
突然すごい傑作が湧いて出ることってあるよね
これはスゴイ。
アクションのレベルが高いから、脚本がしょぼくても観られると思うの。
脚本がスゴイから、アクションしょぼくても観られると思うの。
なのに両方スゴイから、もうスゴイ。
アクションは伊澤彩織のキレがすごいね。『《RE:BORN》っぽい』と思って観てたんだけど、《RE:BORN》の研修生オーディションに受かってトレーニング始めてるらしいから、その影響かな。
高石あかりはガンアクションが中心だけど動き早くてしっかりしてた。相当、練習してるんだろうな。
話は「女子高生が殺し屋で、殺しに関するところ以外は普通だったら」っていう設定で描かれてて、「こんなこと言いそう」「こんなことやりそう」っていうシーンが溢れてる。
すごくぶっ飛んだエピソードが多くて、遊んでるシーンも多いんだけど、まとまってる。キャラ設定がしっかりしてるのかな。
一応、殺し屋女子高生二人の対立と、成長に伴う和解っていうストーリーの基本線もあるのね。
敵役のヤクザもぶっ飛んだ設定になってるんだけど、そこきっちり描いてるね。団子屋の「200万円」のシーンで『こいつ……ヤバい』ってやってるから、メイドカフェでキレても納得感がある。
死体の始末屋とのやり取りも面白いの。違う分野だったら普通にありそうな会話なんだけど、殺し屋と始末屋の会話だからシュール。
コンビニの面接してたら突然殺し合いが始まるオープニングも良かった。
「さすがにこれ『妄想でした』ってやんなにと収まんないだろ」と思ってたら妄想で、普通の話になるのかと思ったら殺し屋設定は本当だったっていうのも良かった。
これだけレベルの高い内容を、そこまで有名でない俳優でやってきて、傑作にしてるのすごい。
監督・脚本の阪本裕吾さんの作品は今後も観ようと思います。
マンゴーは目の前
元JK殺し屋コンビちさととまひろは、高校卒業を機に自立のため2人で生活し始める。
殺し屋として殺ししかしてこなかった2人とって、バイトも自炊も初めてでなかなか上手くいかない。
そんな2人の、殺しては食って寝る非日常な日常 in 鶯谷。
本来『ある用務員』を観てから観るべきなのだろうけど、あまりにも話題になっているので年内に観なくてはと思いようやく鑑賞。
黄龍の村→国岡→そして、ベイわる!
邦画好きとしては外せない、師走一本目やいかに?
想像の100倍ゆるゆるふわふわの殺し屋映画。
社会不適合な2人が初めて触れる外の世界。
倫理観のストッパー外れてる阪元ワールド、最高です!
夕飯食べてたら急に殺しのスイッチ入ったり、殺しまくってたら急に甘え始めたり。
アクションは今年観た3本の中でも1番レベルが高かった。
噂に聞いていた伊澤さんのアクションは言うまでもない。
特にクライマックスのアクションは段違い。
アクションでここまで感動したの初めてかもしれない。
高石さんのマシンガンも結構好き。
とにかくキャラクター造形が相変わらず素晴らしい。
コミュ症で人前ではボソボソ喋るまひろ、それとは対照的に無駄に明るくハキハキ喋るちさと。
冗談も通じない完全な悪役だけど、なんだか憎めないヤクザ。
見栄張って実は弱いやつに、黙ってたけど1番強かったやつ。
この不条理な世界の、愛おしくてちょっとウザい彼女たちの攻防、ギャップに目が離せない。
金はあるのになんで働かなきゃいけないの?
彼女たちは街の掃除屋であり、心の掃除屋。
ゆるさに癒されるのは勿論のこと、ざまぁみやがれと撃ち殺していくちさとに勇気をもらい、周りの輪に入れないまひろに共感する。
あんな2人も頑張ってるから、自分も頑張ろうと。
冷蔵庫のショートケーキが待っている。
パパッと終わらして帰ろうぜ。生き延びような!
・野原ひろしの名言
・お釣り200万円
・仁義オムライス♡
・ドルチェ&ガッバーナの香水のせいだよ💢‼️
ネタが多すぎて笑いすぎてもう覚えてない笑
クセがすごいんじゃ………………………………
THE END
2人のことが「忘れらんねえよ!」
評判良くてずっと気になってはいたものの行きそびれてて、近くに限定上映で来てくれたので滑り込みギリギリセーフで間に合いました。高評価も納得!めっちゃ面白かった!
高校卒業を機にルームシェアしながらバイトして社会に適応することを組織から命じられたうら若き殺し屋コンビ。ゆるだる今時女子ちさととコミュ症で引きこもりがちなまひる。ただ殺しの仕事は見事なコンビプレイで依頼も引っ切り無し。ただし何故2人が裏社会のしかも殺し屋稼業に手を染めているかについては全くもって説明なし。なんてワクワクする設定!最高か!
登場人物の圧倒的クセの強さも申し分なし。2人のゴロゴロまったり生活に癒され、コンプラネオヤクザ浜岡一派にジワる。そして死体処理班の田坂さん。あんたええ仕事するわ。そら小言も増えるよな、頭ドーンってされたら。分かるで、いや、分からんけど(笑)
終盤のアクションシーンはテンポ良くやたら長引かせることもなくめっちゃ見応えあった。普段のこじらせ生活とのギャップが更にいい。伊澤彩織は完全にレベルが違いますね。アクションめちゃめちゃかっこよかったです。
そして今作最大の教訓を挙げるとしたらおつりはおいくら万円ですを言う相手はしっかり選ぶということ。大阪人このやり取り染み付いてるからな~ほんま気を付けます。
国岡を観たあとなので。。
今年は千葉真一他界と伊澤彩織爆誕の年と記憶しよう。
人も殺すし、食も進む。
いわずもがな、カワイイティーンの殺し屋二人が
血まみれ、薬莢まみれのハードアクションを、
骨と骨ののぶつかる音が響くような血みどろの肉弾戦を繰り広げる本作。
そういう時、作中であまり食は進まないものだ。
そもそも緊張感が途切れるようなお食事シーンこそ抑えめで
美味しそうに撮ったり、食べたりしやしない。
けれど本作、食べ物がよく出てくるのである。
おでん、焼き肉、オムライス、クリームソーダ、ナポリタン、パン、ショートケーキ。
しかもこれが実に美味しそうな具合に見えるのだから、どういうことだ。
いや、あえて手を抜かず美味しそうに撮っているとさえ思うのだからスゴイ。
さっきまでの凄惨さは何だったんだ、というくらいに、
このほっこり感との緩急の差が、とにかく激しい。
そしてこの差こそが見どころである、
不思議ちゃん系バイオレンスアクションが本作だった。
しかもこの緩に急がどちらもウソっぽくないからまいった。
もう途中から、作品中の登場人物ではなく、日々、鍛錬、撮影されている演者の方の日常を見ているような気さえしてくるナチュラルさ。
いや、本当に強いからこそああもリラックスできるのかも、と過ればもう、
始終しかめっ面で神経尖らせているコワモテが、ビビり過ぎで弱っちく見えてくる。
困ったもんだ。
ということで尺短めの本作。
この後、主人公らがどうなったのか、どうなるのか、
日常をもっと追いたい気分になった。
総じて活躍をもっと観たい。続編希望なのである。
格闘シーンの素晴らしさ
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