劇場公開日 2021年7月30日

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「アクションシーンは見ものです!カッコ良い!」ベイビーわるきゅーれ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アクションシーンは見ものです!カッコ良い!

2021年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

阪元監督の前作「ある用務員」は、かなり惜しい印象だったのですが、本作はキャラクターの色付けをはっきりしてくれたのと、ややこしいシリアス話じゃなく殺し屋女子のシスターフッドかつバディ物としてシンプルになっているので、とてもスッキリして楽しめました。設定されているギャップでもう笑えちゃえますからこれまた良いですね。

とは言っても本作の目玉はアクションだと思いました。これは見る価値ありますよ!ガンアクションではなく格闘アクションの方です。カンフーモノのような派手さは無いのですが、本物の闘い感あふれてます。うーむ、ボクシングにおけるインファイトと申しましょうか?めちゃくちゃ近い間合いでの打ち合い(もしくはナイフアクション)なんですが、まー綿密な殺陣です。すごく入り組んだ殺陣なんです。見入りますよ。立ち技格闘技に対するサブミッション系の格闘技みたいな殺陣ですね。
オープニングからそのアクションは炸裂しますから、どうぞ上映開始から気合を入れて観てほしいですね。と言うことで伊澤さん、お見事です。

ストーリーの方もなかなか面白いですが、結構女子二人の心情メインの進行なので、その点はちと辛かったかなぁって思います。心情の揺れがあまり伝わってこないんですよね。ストーリー部分の作り込みももうちょっと欲しかったなぁ。そうすれば、クライマックスのカタルシスをもっと得られた気がします。基本、同じような人種ばっかり出てきているのでアクセントもあまり無く冗長的に感じる面もありました。

でも、かなり楽しめました。面白かったです。

バリカタ