劇場公開日 2021年7月30日

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「打撃の速度と重さが作り出すド迫力」ベイビーわるきゅーれ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0打撃の速度と重さが作り出すド迫力

2021年7月30日
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鑑賞方法:映画館

様々な殺し屋が襲ってくる中、恩人の娘を守るために戦う用務員を描いた映画「ある用務員」。そこで特に印象に残ったのが女子高校生2人組の殺し屋だった。イマドキな会話をしつつ、高速でコンビネーションのいいアクションを繰り広げていたのを覚えている。
本作に出てくる女子2人組の殺し屋は、「ある用務員」に出ていたのとは違う(役名が違う)が、イメージはあのときのまま。あの映画からインスパイアされたサイドストーリー的な感覚だ。
殺し屋の仕事の合間に、2人が同居して殺し屋稼業と別にバイトを探そうとする話が挟み込まれる。妙な会話、若干聞き取りづらいセリフ(コミュ障だから)…。正直、アクションに期待して観にきたのに、普段の2人の生活を楽しみながら鑑賞するとは思わなかった。何ひとつ顔色を変えずに人を殺していく2人のギャップはいい。
意外と笑えるシーンも多かった。死体処理担当者との会話とか、なんで私がやったってわかったんだよ?の答えとか、ヤクザとメイドカフェとか。ラバーガール2人との絡みとか。侮れない。
そして、お目当てにしていたアクションはやはりすごすぎた。スタントもやっている伊澤彩織のアクションは日本映画界ではちょっと頭抜けているんじゃないか。クライマックスのアクションの相手役・三元雅芸もすごかったけど。スピード感たっぷりで、しかも打撃に重みがある。舞台挨拶で言ってたけど、少し本当に当ててるからこその迫力なんだろう。
あれ、これ続編行けるな。無理かな。いや、なんとかがんばれ!

kenshuchu