「静かで瑞々しい水彩画のような映画」かそけきサンカヨウ 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
静かで瑞々しい水彩画のような映画
静かな映画。両親の離婚によって、産みの母と幼くして別れ、父子家庭で育った女子高生。父親の再婚によって、継母、継子と暮らすようになる。心臓病をもつ男子高生に恋をして、産みの母に会う。
静かに流れる中で、味わいあるセリフは今泉力哉ならではの脚本。今泉監督がSNSで、映画の中で、主人公はそれほど変化しなくてもいいようなことを言っていたのを思い出した。
この映画の中で、主人公はずっと変わらないありのままを生きていて、まっすぐなままであるし、生きづらさもあるけれど、瑞々しい絵に昇華されるような感じがして、きれいな映画。
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