「映画人にとって簡単に越えられそうで越えられない壁」屋敷女 ノーカット完全版 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
映画人にとって簡単に越えられそうで越えられない壁
邦題から、悪霊とか悪魔とか出てくるのかと思ったらスプラッターじゃないか
なんで屋敷と女をひっつけたんだ
原題は“À l'intérieur”
フランス語だからよくわからないが
英題が“Inside”
内部とか人の腹の中という意味ですよ
屋敷とか屋敷の中でいいのに
腹の中の赤ちゃんは的外れだと思うけど
フランス人ってラテン系で極端だから
残酷なのはとことん、いく所まで行っちゃう
切ったり刺したり
血がドバァ
嫌いじゃないです
引き裂かれた腹の造形がチープなのは目をつぶりましょう
十分グロいから
結末もいい
終わり方もスッキリしている
ノーカット完全版でありながら83分
最近のダラダラ長い映画よりずっといい
シャマランの“オールド/OLD”なんて爪の垢を煎じて飲ませてやりたいよ
あんな一発ネタでつまらん結末まで描く必要なんてないよね
ストーリーも単純
役者もそんなに有名じゃない
役者も少なくて済むし、予算もたいしていらない
才能のみの作品です
インディーズ映画のお手本のような作品ですが
生半可な才能では越えられない金字塔です
本物は違う
世の若手映画関係者や学生達が手を出したくなるけれど、壁は遥かに高い
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