劇場公開日 2021年7月16日

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「しまった・・・笑い損ねた。ピーターとマリオじゃなかったのか!」ファイナル・プラン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0しまった・・・笑い損ねた。ピーターとマリオじゃなかったのか!

2021年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 原題Honest Thief。直訳すると「正直な泥棒」となり、まるで日本昔話に登場しそうなタイトルになってしまう。なんとも穏やかなタイトル・・・どことなくアクション映画を感じさせないな出会いのシーンからスタートだった。

 結局、アクションは控え目ながらの心理劇といったリーアム・ニーソン映画でしたけど、彼も元はアクション系じゃなかったのだし、原点復帰も考えたのだろうか。『スターウォーズ』や『96時間』シリーズからファンになった方には物足りないのも理解できる。

 元海兵隊の地雷処理班だという設定のリーアム兄さんも撮影時には68歳くらい。走る姿がちょっと痛々しかったりするのです。個人的に走る姿に老いを感じてしまう俳優はジャッキー・チェン、キアヌ・リーヴス、サミュエル・L・ジャクソンあたりだったのですが、ここで兄さんも加わってしまいました。

 心理戦だったのは、恋人のアニーが大学院で心理学を学びカウンセラーになることも伏線だったのだろうし、彼女自身がトムを赦すかどうかにも注目してしまいます。ストーリー全体の構図はよくあるものの、過去の罪を清算する心理やFBI捜査官が大金に目がくらみ犯罪を犯してしまう過程、相棒が徐々に正気を取り戻していく過程、同僚の捜査官マイヤーズ(ジェフリー・ドノバン)がトムによって心を動かされていく過程など、脚本の中の感情線が見事に練られていました。ただ、わからなかったのは相棒が死をも覚悟したはずなのにICレコーダーを体に貼り付けていた心理だろうか。このラモン捜査官(アンソニー・ラモス)の妻は実際の婚約者だとか・・・そんなトリビアも見つけました。

 出演者で嬉しかったのは『ターミネーター2』のT-1000役ロバート・パトリックを見れたこと。数年前に見た映画でも老いを感じたけど、さらに老けてしまってた。走る姿といえばやっぱりT-1000の彼だ。撃たれても撃たれても液体金属で修復し、立ち上がるんじゃないかと想像してしまいました。

kossy
LaLaさんのコメント
2023年10月14日

kossyさん

こんばんは(^^)/
いつも、後から すみません(^^ゞ
見逃していたので
レビューしてしまいました☆彡

正直者な泥棒さん
リーアムさんもお年を感じられるように
なりましたね。
ロバート・パトリックさんも・・・
自分もですが(笑)(^^ゞ

>アクションは控え目ながらの心理劇
そうでしたね(´▽`)

kossyさんのレビュー
いろいろ教えられます。
それでは・・
嬉しいレビューをありがとうございました☆彡

LaLa
グレシャムの法則さんのコメント
2021年8月3日

強かった敵役が老けて弱々しくなったのを見るのは望外に切なかったり、寂しかったりしますよね。
昔、良く喧嘩してた上司が腰が曲がったわけでもないのに妙に小さく丸っこく見えた、なんてこともありました。
ロッキーの敵役、ドルフ・ラングレンあたりはどうでしょう。
クリードの時は、穏やかにいい老け方をしてるように思えました。

グレシャムの法則