「爆薬より毒薬」ファイナル・プラン Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
爆薬より毒薬
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「爆ぜろ!」の煽り文句に痺れて、観賞。爆薬マークが10も20も付くストーリー展開かと予想して、見出しました。
しかし、私の心に付いたのは毒薬マーク。ここまで道に外れたFBIって、さすがに作り過ぎではないですか? と言うより、人は自分の欲望を満たすためならば、上役と同僚を殺害し、自首した強盗犯も、証拠を握る女性まで殺害しようと考えるような生き物?
そんな訳で、この作品の主役の一人は、間違いなくFBI捜査官のジョン。彼の極悪な魂によって筋書きは、暗黒のハードボイルドの方向に大きく傾いていった。
倉庫、街路、ホテル、病院を巡るカーアクション込みの追跡とすれ違いが、緻密な緊迫感を超盛り上げてくれました。
もちろんリーアム・ニーソンの渋さと、カッコ良さと生真面目さで、全てが浄化された訳ですが…。
「正直な泥棒」と言う原題通り、何とも優しい主役を見事に演じていました。
彼女との出会いシーンは、この先始まるのはサスペンス含みのラブストーリーかと勘違いしたぐらい、可愛らしかった。
FBI上司のショーンも、作品的には大きな存在でした。「悪」ならば、たとえ同僚だろうが、上役だろうが捻り潰しそうな、有無を言わせない迫力。巧みな演出によって、彼は離婚の取り分で引き取った犬には甘かった。
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