「真琴好きには本当に辛い映画だと思う」劇場版 Free! the Final Stroke 後編 ツリコさんの映画レビュー(感想・評価)
真琴好きには本当に辛い映画だと思う
私はFree!をリアルタイムに追ってきたファンでした。
ずっと皆の成長を見守ってきて、勇気をもらって一緒に成長してきました。
大好きです。
でもそんな大事なアニメの最後がこんな映画で終わりなの?ショックで立ち直れません。
結局、Free!は遥と凛の物語であり、2人が行き着く未来、その場所に真琴の居場所が無いように感じました。
「そんなことないよ?」と思える人は真琴のファンではないと思います。
真琴は遥の気持ちが自分に向いてないのを気付いていて、自分も一緒に泳ぎたかったとか色々な気持ちに誰にも言わずに蓋をしました。
前回の映画で選手をサポートする立場に回った真琴が泳ぎの練習を怠ってなかった、これは今回の映画に繋がるのかと期待しましたが全くありませんでした。
この件も遥は知らないし、特に興味も無いでしょう。
凛へのことばっかりで、真琴はすでに遥の中にはいないように思います。
前回謎だって言われていた真琴の神社からお祭りのシーン、金魚が出てきて不吉だって言われていましたが全然だから安心してください。
寧ろ、遥が真琴と渚を守るために(2人からもらったお守りを持って)先輩をぶっ倒すシーンに繋がるのに、何故あんな書かれ方?
しかも渚がミサンガを作るに至るためのシールだったの?渚の心情に変わっていったんだけど、渚は良いように捉えた過去で、真琴には金魚まで連想するくらいあまり良く無い印象の過去だったの?
また、アルベルトが抱えている問題は遙の存在だけで拭えきれることではないと思います。
金持ちになれば水槽にイケメンをぶち込んで水族館みたいに鑑賞しても許される、そんなクソみたいなジジイの元でこれからもアルベルトは遥とまた泳ぐためにやっていかなくちゃいけません。人権もクソも無い。
金城に関しても、彼は性格がぶっきらぼうなだけで、本当に良い子でした。
優しいし男前な性格なのに、それがあんまり周りに伝わらないし、作中1、2を争うくらい悲しみを背負ってるのに、彼も真琴同様救われませんでした。
金城に関しては、もう遥を救うための便利なキャラが欲しかったのかな?そもそもそのキャラを救うためには出して無いんだろう、と振り切ってますが……
ただ、真琴には遥が必要なのに、遥には真琴は必要無い。そう言われてしまった映画でした。
正直宗介達の方が真琴をよく見てくれてたよ。
遥と凛はもう周りを巻き込まないで、勝手にしてください。
最初に郁也も遥ばっかりで日和を蔑ろにするキャラ(過去宗介を蔑ろにしてた凛みたいに)だと思ってましたが、それは違いました。
特別なシーンはありませんでしたが、郁也は日和を大事にちゃんと思ってました。そこは謝ります。
ただ、尺の関係でこんなひっちゃかめっちゃかな映画なら、最後謎の女の子のシーンはいらない。
真琴や上記の人物が少しでも救われるところにでも当ててほしかった。
こんな終わりかた、流石にひど過ぎる。
真琴ファンはトラウマだと思う。
鈴木達央さんには橘真琴を演じてくれてありがとうございますとお礼を言いたいです。
あなたの熱演がなければここまで熱く必死にアニメや映画を追うことはありませんでした。
本当にお疲れ様でした。
まこちゃんって元々ははるちゃんと離れたくなくて水泳続けてるよね?
中学でそれ指摘されて、自分がどうしたいかを決めるようにしたんでしょ?
それに子どもに水泳教えたいという夢を持ったんだから、遥のことばかりの寄生虫から蝶に進化したとして捉えるべき。
いつまでも幼虫の遥と凛が子どもすぎるだけで、一番速く成長遂げたと思う。
つまりまこちゃんの良さに気づくのも時間の問題やろ。最終的に2人を引き合わせるために働きかけたのまこちゃんなわけだし。