「死なないということは」SEOBOK ソボク ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
死なないということは
まあまあ面白かったかな。
不死ということはどんなことなのかちょっと考えさせられた。
まあ、死なないなんてことはないので考えても仕方ないんだけどね。
ただ、会話として印象的だったものがいくつかあってそれはれで良かったかな。
例えば人が死ななくなったら、欲望に限りがなくなり人類は滅亡する。というくだり。
なんか逆説的ですごいって思ったけど、よくよく考えるとそうなんだろうか?と思う。
死なないということは、人として時間に制限がなくなるわけでそのうちやればイイかな?と
思い行動することがなくなったり、長く生きることで経験値が高くなり、何かをすることに新鮮味は
なくなるわけで人は生きることに楽しみを見つけられなくなるのではないかな?やがて300年くらい生きたら生きる気力がなくなり肉体は死ななくても精神の死が訪れて滅亡するのではないかと。
また、生きたいのか死ぬのが怖いのかわからないというセリフ。
これはそう感じる人は多いのではないだろうか?今人生終わってもいいけど
死んだらどうなるのかわからない恐怖で死ねないという人も多いのかなと思った。
あとソボクがいった、あなたには生きる価値がありますか?というセリフ。
これはソボクが寿命が短い主人公に、そんな特別な待遇をしてまであなたを生かすことで
どんな価値があるのか?という問い。
なかなか強烈な一言。世の中生きたくても生きられない人がたくさんいる中で、あなただけが
特別に生かされるだけの価値があるのか?と問われてYESと言える人はそうそういないだろう。
それでも優先される命はあるのだろう。
などなど印象的なセリフが多かったかな。
まあ、スーパーパワーを持っているのでもっと大暴れさせてスッキリさせて欲しかった
感じもあるけど。