親愛なる君へのレビュー・感想・評価
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主人公の泣き顔がとにかく魅力的だった 悲しくて優しくて切なくてもど...
主人公の泣き顔がとにかく魅力的だった
悲しくて優しくて切なくてもどかしくて、、、
そんな映画でした
いい映画を有難うと言いたいです!
snowwhite
たった今
映画館と美術館に行くのが大好き!
亡くなった同性パートナーの家族(母と子供)の面倒を見る主人公。母が急死し主人公に殺人の疑いがかかる。
彼はいい人なのか殺人者なのか?全く分からぬまま時系列バラバラに1つずつ真実が明らかにされていく。真実が明らかになる度、観客の想像を越えるので目が離せなかったです。
本当に良くできた脚本でした。サスペンスのようであり、愛の物語でもあり泣けました。いい映画(脚本)を有難うと言いたいです。
#97 日本や欧米では作れないテーマ
感情の起伏を画面に表しているような、全編とても静かな作品。
何故彼が他人の世話をしているのか当初分からなかったが、だんだん理由が明らかになり、お終い近くでようやく感情が高ぶる姿が見れる。
主人公の気持ちを考えると、色々やりきれない気持ちになり、この世に残る偏見を今すぐ取っ払ってあげたくなる。
その点一緒に暮らしていた恋人の母親は、彼のことを素直に認められて偉いよね。
息子や年老いた恋人の母親の看病や、不動産の権利の奪い合いとか、日本や欧米では設定が成立しないから作れない作品だと思う。
大きくなっても主人公のことを親と呼べるように息子が育つと良いな。
良い人の話だった
ゲイのパートナーの母と息子の面倒を見ると約束し、亡くなった後も約束を守ってたが、母が急死し、薬物が検出された事から、殺人の疑いをかけられるという話。
子供を守るために罪を認めるのだが、それじゃいかんだろと思ってたら、子供が薬について母(子供の祖母)に頼まれ、違法鎮痛剤を多量に飲ませた事を検察官に告げ、ホッとした。
いくらゲイのパートナーの頼みとはいえ他人の母親や息子の面倒をみれるのか、主人公の家庭環境も描くとわかりやすかったかも。
家族を守りたいのはわかるが、子供の母親が出てこない不自然さが拭えないと感じた。
脚本の妙か、徐々に真相がわかってくるストーリーは素晴らしかった。
罪悪感で溺れそうな自分自身へ。
冒頭、そこには殺人罪で裁判にかけられるジエンイーの姿。一見誠実そうな彼は誰をどのように殺したと問われているのか。遡ってその年の正月。ひとつ屋根の下に集う家主で糖尿病を患う老女シウユー。その息子リーガン。リーガンの甥っ子で9才のヨウユー。そしてジエンイー。なぜ他人のジエンイーがここに居るのか。なぜ家事をし、シウユーの介護を引き受け、金銭的にも支えているのか。
散りばめられた謎。そして嘘。はびこる偏見と差別。消化不良な箇所もありますが、最後まで丁寧に描いている印象でした。
結局これはジエンイーの贖罪の物語。シウユーに対して。ヨウユーに対して。そしてパートナーであったリーウェイに対して。その妻に対して。深い罪悪感で溺れそうになりながら尽くし続ける。体の抑圧は解放できても心はそうはいかない。こんなに自分自身を許せない人生が続くのか。こんな状態ではきっとヨウユーの本物のパパ2号にはなれない。
ジエンイーとヨウユーによる告白によってひとつの家族に終わりが訪れる。きっと無理矢理引き離された訳ではない。こうすることが最善だろうと私も思った。この方がいい関係性が築けるような気がする。
上手い。
パートナーを失った主人公が、亡きパートナーの家族を守る話(たまたまそれがゲイのカップルだと)
静かな演技に説得力がある。
役者がよい!
まったく描かれてない別れた奥さんの事私も気になったけど、、、、描いたらたぶん映画かなり長くなってしまう。この話は死んだ彼氏の母と子供、そして主人公の愛と苦悩の話だからこれでいいんじゃないかと思う。
警察の当たりが強いのも時代のせい(ちょいと前の設定)かもね。
映画って難しいよね、
決まった時間のなかで何処を端折るか。
またいつか同じ家へ…
愛するパートナーの忘れ形見の少年と、
パートナーの年老いた実母の世話をする男性。
もし私が女性だったら
同じ質問をしますか?
の言葉が胸に刺さる…
この偏見がなくなる日なんて来ない気がする…
後ろ向きな意見だけど…
綺麗事抜きに考えて、そう思う。
お互いを想い合い
深い絆で結ばれている二人。
血の繋がりはなくても
二人は家族だった。
いつかまた同じ家に帰れる日が来ることを心から願う。
遠く離れていても心が繋がっていればいい…
のかもしれないけど、
やっぱりそばにいたい、触れたい。
泣いてたら、抱きしめて慰めたい…よね。
最後の歌は
パパ2号への愛と応援が詰まってる。
どうか
またいつか
二人が同じ家に帰れますように…。
中身無し映画
全く中身がなく登場人物設定が薄過ぎ。
映画のはじめの設定を思いついてこれ行けるじゃんって始まったは良いが、その先を思いつかないで進んだ様な映画。
主人公に全く感情移入出来ないし、自分勝手過ぎるだろ。母親の話にしても介護の話?何言いたいの?もっと主人公を憎むべきでは。悪役になってる伯父さんが1番まともに見えるのは失敗だよ。子供の母親どこ行ったんだよ。普通の母親なら父親がゲイなら引き取るって話にならないか?ならないならそこ描かないと。ラストの泣かせどころの子供、いきなりそんな才能見せられても泣けないよ。ご都合だから全く面白くない。
眠くてしょうがなく、終わったら無性にムカついた。出来が悪くてムカつくのは駄作の証拠。
愛なのか、贖罪なのか?進むほどに入り込めない
本作の舞台は同性婚が認められる前だそうなので、この時の台湾の同性愛者に対する意識ってどうなんでしょうね?まだ混沌としている時代なのかな?中国は同性愛は病気って認識を持つ親が多いし、国としても存在すら認めていないから(ドキュメンタリー映画で描いてました)台湾も偏見は強かったのかなぁ?その辺りを踏まえるとジェンニーの世間に相対する強さは「愛情」の具現化だと思います。
ただ、その愛情は誰に向かっているのか?というのが物語が進んでいくほどにわからなくなってくるんですね。深読みしすぎているのか、僕がひねくれているからなのか?この演出の仕方だと「贖罪」としての行動として見えてしまったのです。愛するが故の嫉妬発言が悲しい事故の原因と考え、ヨンユーから母を奪った罪滅ぼしとして、母がわり父がわりをしていたようにしか見えなくなってしまったのです。ヨンユーや義母への愛じゃないんじゃない?贖罪きっかけなんじゃ?って。
ですから親愛なる君の「君」はヨンユーではなく、亡きパートナーなのでは?と。そうするとヨンユーとのエピソードがどんどんと薄っぺらに感じていってしまうんですよね。さらに結末としてもかなりあっさりですし、警察への自供に関してもやっぱり「贖罪」としか見えないんですよね。
勝手な思い込みですが、この映画はジェンニーとヨンユーの間の愛情であり、時代に抗ってそれを全うしようとする物語なんじゃぁないかなぁ?と思うのですが、そうは見えなかったのです。その要因はやっぱり、演出の仕方ですし、話の持って生き方を失敗している気がします。肝心な二人のエピソードも弱いですしね。
あくまで、僕個人の感想ですが、ちょいと期待はずれだったなー。
心が震える
心が震えるという表現があるが、まさにその表現がぴったりくる作品だ。林健一(莫子儀)のやさしさに最初から最後まで心が震えぱなしだった。
留置場のシーンから始まり、不穏な空気が醸し出される。うまく謎解きのような要素もからめながら、緻密で練りに練られた脚本によって作られた完璧な映画だ。
年寄りあるあるじゃ済まないよ
亡くなった同性パートナーの9歳の息子を養子にしたピアノ講師が、その子の祖母を殺害した罪に問われる話。
裁判に掛けられるところから振り替えりみせて行く。
婆さんが他界し、次男が金庫を開けると家の相続者か亡くなった長男の9歳の息子になっていたことから、彼を養子とした主人公による婆さん殺害を疑うと共に、9歳の甥っ子の親権がどうとか騒ぎ始め巻き起こっていく。
人間ドラマではあるけれど、真実をなかなかみせず、サスペンス的に展開していくので、やるせなさと共にモヤモヤ感が募って行きなかなか上手いなと感じる。
舞台は台湾だけど、会話の描写から中華人民共和国の家族ですかね?
徐々にみえてくる真実は、ある程度早い段階で読めたけど、何とも悲しくやり切れず。
ただ、最後は台湾の刑罰や親権に関する制度が判らないのもあって良くわからず。
ちょっと消化不良だった。
【どこまで深く人を愛せるか】
もしかしたら、同性愛者であることを隠して、子供も産まれ、何ら変哲のない家族として生活している人は多いのかもしれない。
このノン・バイナリーの主人公ジエンイーを中心に展開する物語は、様々な状況が絡み合って複雑で切ない。
だが、“暖かく”複雑で切ないのだ。
養子になったヨウユーの気持ちの揺らぎ。
義理の母シウユーの苦悩と変化。
冒頭に述べたところに戻るが、ジエンイーのリーウェイに対する後悔と、誓い。
これらが、事件を通じて明らかになっていく。
台湾の自然も、物語を包み込むようで良い。
ノン・バイナリーのジェラシーは多くの人と同じで、だが、人を愛する深さは深いのかもしれないと考えたりするし、この作品は、人のこうした気持ちの揺らぎや変化にフォーカスを当てた佳作だと思う。
実は、ノン・バイナリーだとか考えないで人の物語として観る作品のような気がする。
【”パパ2号から”息子”へ。”息子”のノートに書かれた真実の言葉。そして”息子”から彼に贈られたピアノ曲と、メッセージが沁みてしまった作品。二人が”テント”から台湾山脈を眺めるシーンも印象的である。】
ー 岳人であれば、死地を共に潜り抜けた友は、一生の友になる事は知っている筈。
哀しいけれど、その逆も同様で、”一生の心の友”になるのである・・。ー
◆感想
・冒頭、ジエンイーは刑務所に入っており、裁判所で裁判官から尋問を受けている。
暗転・・。
・老婦・シウユーとその孫、ヨウユーの面倒を一人で見る青年ジエンイー。
正月の御馳走を作るも、中国から一時帰国しているシウユーの息子リーガンを含めた3人は卓を囲むが、ジエンイーは独り上階の部屋に上がっていく・・。
ー 何かが、ジエンイーをこの家に留めている事が、類推できる。そして、徐々に明らかになるジエンイーと彼らの関係性。物語は静やかに進む。ー
・老婦・シウユーは糖尿病を患っており、その影響で片足が壊死し始めている。
苦痛に悲鳴を上げるシウユーに対し、ジエンイーは献身的に介護する。
だが、シウユーはジエンイーに対し、下僕の様に接する。
”あの出来事は、忘れない・・”と言う言葉と共に・・。
・幼きヨウユーの両親はいない・・。
ー この後、徐々に明らかになるジエンイーとシウユーの長男リエンイーとの関係性と、彼らの間に起こってしまった事が描かれる。
台湾は、平地のイメージがあるが、劇中描かれているように、雲海を下に見下ろす山々がそびえる国なのである。ー
□リエンイーの末期の言葉”ヨウユーを頼む・・”と言う言葉を、自らの愚かしき行為のためリエンイーの家庭を崩壊させてしまった事に悔いを持つジエンイーの、健気な姿が切ない・・・。
・ヨウユーが、ジエンイーが”痛み止め”のために、身体の関係を持った男から手に入れた非合法のクスリ(アヘンかなあ・・。)を老婆・シウユーの願いで何粒も飲ませてしまう・・。
ー ジエンイーが、ヨウユー及び愛した男の家族を守るために、罪を被ろうとする姿・・。ー
・ピアノ教師でもある、ジエンイーが作曲中にヨウユーに”ここは翼が良いよ”と言われるシーンの、ラストとの連関性も良い。
そして、ジエンイーがゲイである事や、検察にシウユーの死との関連性を問われている事実が公表された時の、世間の静だが、ジエンイーへの見方が微妙に変わる描き方も上手い。
・そして、ジエンイーはヨウユーに隠していたヨウユーの父リエンイーとの関係性を、ヨウユーのノートに記す、”パパ2号より”と言う言葉と共に・・。
<ジエンイーの全ての疑惑が晴れるも、養子にしていたヨウユーは、中国に住むリーガンに引き取られている。
ある日、ヨウユーから届いたモノ。そこには、ヨウユーが奏でる拙いが美しいピアノ曲と、ヨウユーが”パパ2号”を励ます言葉であった。
じんわりと、心に響くラストシーンであった。>
パートナーと、その息子との愛の話し。
ゲイのパートナーが亡くなり、愛する人の母親と息子の面倒をみる、家族の人生物語。
スタートから彼は警察に逮捕されてしまうが、その理由が後半徐々に明かされていく。
善人である彼が何故
真実は。
なんとも切ない映画でした。
愛する人と、お子さんが居る方には是非観て欲しい。
全23件中、1~20件目を表示