淀川アジール さどヤンの生活と意見

劇場公開日:

淀川アジール さどヤンの生活と意見

解説

大阪淀川河川敷の掘っ立て小屋で20年間暮らしている男性、さどヤンのミニマムでシンプルな生活を漫画を交えてユーモラスに描いたドキュメンタリー。2001年から河川敷に小さな小屋を作り、そこに暮らすさどヤン。アルミ缶集めや清掃の仕事に行き、必要なものは自分で作る。世間から見ればただのホームレスかもしれないが、余計なものは持たずに、一貫してきれいな、こじらせない生き方を続けている。人や物や動物までもが彼のもとに集まってくるが、さどヤンの視線は常に変わらず、同じ方向を見つめている。3年の撮影期間中、台風による高潮で何もかも流されるなど予測のつかないアクシデントが起こるが、さどヤンは何事もなかったかのように小屋を作り始める。さどヤンの生き方を通して、混迷の時代に生きるヒントを探っていく。

2020年製作/73分/日本
配給:風楽創作事務所
劇場公開日:2021年6月26日

スタッフ・キャスト

監督
企画
大黒堂ミロ
撮影
田中幸夫
編集
田中幸夫
作画
大黒堂ミロ
デザイン
大黒堂ミロ
助監督
北川のん
技術統括
北川のん
音効
吉田一郎
石川泰三
朗読
ナオユキ
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フォトギャラリー

映画レビュー

3.0【淀川河川敷に暮らすホームレスのさどヤンの生き方を追ったドキュメンタリー。決して真似をする気はないけれど、一つの筋の通った生き方であるとは思ったな。】

2024年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ー 一人の70歳になる淀川河川敷に暮らすホームレスの生き方を追ったドキュメンタリー映画。-

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・大きな蜆を取って来たり、アルミ缶集めから時代を語ったり、今までのホームレス生活で経験した事件をアニメーションで、エピソードとして語ってくれる。
 ナカナカ面白い。

・アルミ缶をおばちゃん達が集める話や、タクシー運転手も集める話を聞いていると、ホームレスの生活と、フツーの生活の違いって何だろうと、少し思ったかな。

・それにしても、さどヤンはいつも酒を飲んでいるし、煙草も吹かしている。金があるのかな、人生の達人だから色々な方法で調達するのかな。

・一番思ったのは、さどヤンの日誌の字が綺麗な事である。喋りも知性を感じる。この作品では、彼の生い立ちには一切触れないが、何となく昔は先生か、教授かなと思ったな。話も理路整然としているし、小ぎれいだし。
 彼の魅力からか、彼の掘っ立て小屋は、多くの人のたまり場にもなっている。

・台風で掘っ立て小屋を飛ばされても”仕方ない”と言って、自分で材料を集めて器用に小屋を作り直している。サバイバル能力はバッチリだね。

<決して、さどヤンの生き方を真似しようとは思わないけれども、一つの筋の通った生き方であるとは思ったな。
 ナカナカなドキュメンタリー映画でありました。>

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