スーパーノヴァのレビュー・感想・評価
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人生のしまい方
ロードムービーのスタイルで、パートナーとの繋がりを深めていくスタイル。
セリフのニュアンス・表情・仕草などから、会話に潜む裏の意味を読みとっていく必要があり、観客にとっては少々ハードルの高い作り。
ゲイについては自然なこととして、誰も咎めない姿勢が貫かれていてよかった。
つまりこれは性別に関係ない、パートナーとの人生のしまい方の話だ。
相手を思う故に、片や病気が進行して意識あるうちに自死を選びたがり、片や意識のない生ける屍となったパートナーを死ぬまで面倒みるという決意を選ぶと主張する。
映画の中に、どちらが正しいという答えはなく。
何を選んでも愛なのだというメッセージが詰まっていた。
タイトルは、身や心が塵になっても、「超新星(スーパーノヴァ)」のように、最後の瞬間に輝きを放つ鮮烈な愛のある生き様(死に様)でいたい、という意味なのだろう。と思った。
ロケ地、音楽、名演技
滲み出る想いも、湖水地方の雄大な景色も美しい
うーーん… 物足りなかった
こっち系は苦手だけどみた
どんなに大切な人でも同性でも異性でも永遠は無いという酷な現実。主人公のピアニストがどんな演奏してくれるんだろうとただそれだけを期待して見ていたけど待って待って待たされてラスト10分でやっと弾いてくれた。
目新しさはないね
失うのが悲しいなら、それは良きものだったのさ
表面をなぞっただけのおきれいな映画
カップルの片方の痴呆症が進行している、その時に双方に生じる葛藤を描くんだ、というのは事前に明かされているこの映画の主題であった。
実際に観たら、事前情報以上の掘り下げがなかった。あの展開はありふれている。タスカー(患者)が、それを支えるサム(パートナー)が、時間をかけてどのように葛藤し、ぶつかり、あのような結論に至ったか、これがドキュメンタリーでなく作られた物語であるなら、もっと掘り下げるべきだった。美しい絵面と俳優の演技に委ねすぎだ。
深みの足りないひとつには、回想シーンを使わず、長セリフで説明をさせることも避けた撮り方があるだろう。彼らが作家として、ピアニストとして、これまでどのような人生を送ってきたか。どのような価値観の人物か。短くない時間にどのようにパートナー関係を構築してきたか。もしもっと描かれていたなら、彼らが葛藤から決断に至る過程を、鑑賞者も想像しやすかっただろう。
重要な主題でしたが、制作者には覚悟が足りなかったと思う。ゲイカップルであるということを殊更強調しなかったのはよかったです。
病気だと認めているのに薬は…
不治の病を患う小説家と、彼と20年来共に暮らす最愛のパートナーのピアニストの話。
人生の後半に差し掛かり、終末期を考える様になる年配カップルに降り懸かった難題を描いた恋愛物語ですね。
愛犬ルビーちゃんを連れてキャンピングカーでサムの姉家族宅へ向うところから話が進行して行く中で、徐々に病気のことを絡ませて見せて行く展開。
重々しい空気感という作品ではないけれど、淡々としたみせ方で明るさをあまり感じられず、互いのことを思うが故の、勝手な考えで巻き起こる拗らせを解いていく様はつまらなくはないし、共感出来ない訳でもないけれど、恋愛映画として如何にも、という感じがしてあまり自分にはハマらなかった。
「不治の病」というのも、間違いではないけれどハードル上げちゃっていたかも。
それと、とりあえず、性的マイノリティーと言われる方々の行きづらさみたいなものがあるのかな〜と思っていたが、姉家族も友人達も普通に接していて、そういうメッセージ性みたいなものはなく、車中の会話でほんのちょっと述べるのみ。
個人的にはそれを全面に主張してこられるのはあまり好みじゃないので良かったけれど、それならそんな会話もいらないのにと中途半端にも感じた。
恋愛映画好きな人がみたら面白いのかもしれないけれど…。
納得いかない
母を1人で必死に介護してました。
この彼のように進行がゆっくりであれば本人が色々考えることもできるでしょう。でも人によって進行のスピードは違います。この映画を見て、尊厳死を語るのは早過ぎる。もっともっと認知症について学んでからでなければ、意見を言うのははばかられます。
認知症になっても生きる意欲が強い人もいます。家族は本人がそれを望むなら身体介護はもちろん、心の介護もすることになります。醜態を晒すのが嫌?でも、それも人生です。
はっきり言って映画では全く認知症や介護の大変な部分は映されず、また、本人の意思すら美しいようにまとめられていましたけど、全く同意出来ません。
醜態晒しても、人に迷惑かけても、強い生への執着があることも人間として美しいことだと思います。
セリフが少ない
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