スーパーノヴァのレビュー・感想・評価
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普通
普通な作品
それ以上でもそれ以下でもない
良くなるチャンスはいくつかあったと思う
例えばイギリスの湖水地方(?)の風景の美しさとか
印象的な音楽を使って場面を盛り上げるとか
なんかそうゆうのがなかったかな
悪くはないんだけど月並みで良くもない印象
まぁ、ドラマを盛り上げる為には他の要素が邪魔になる時もあるだろうから
別になくてもいいんだけど
それにしては今度は話が弱い
今時ゲイカップルなんて珍しくもないので特に意識せずただカップルとだけ思ってた
男女でもあるようなすれ違い、やってくる離別に対して打つ手がない様子など
演技もよく、話が盛り上がっていくのだが
結果を出さない感じだったね
それはいいんだけど一回仕切り直してまで入れる必要のあるピアノだったかな?
何て言うか、もうひと山来ないとちょっと月並みで終わってしまうよね
ま、それも悪くはないんだけど
俺は何か新しいものを付け加えて欲しかったかな
個人的には最後の旅行としてもっと旅で引っ張っても良かったんじゃないか?
って思ったな
ロードムービー好きだからかも知れないけどw
前半観てどこかに旅行行きたくなっちゃった
結果的にはそんな感情を呼び起こしてくれた作品でした
滲み出る想いも、湖水地方の雄大な景色も美しい
君が僕を知ってる
芸術家同士(音楽家と作家)の中年のゲイカップル。作家のタスカーがアルツハイマー病となり、近い将来サムに迷惑をかけることや自分の哀れな姿を最愛の人に晒すこと案じていた。サムは薬で進行を抑えながら、最後の時までパートナーを支える心づもりでいる。二人の出会いの場でもあった湖水地方にキヤンピングカーで出かける。サムの演奏会の予定にあわせ、サムの姉夫婦の家に寄るなど、時間の余裕を持って出掛けた二人旅。旅の計画はタスカーが立て、運転はサム。
天文観測は二人の趣味。望遠鏡を出して新しい星を発見したいというサム。タスカーはサムの姪っ娘に恒星の最後の話をする。星のかけらはめぐりめぐって人の身体の一部になると。
映画の冒頭、星座(オリオン座?)と明るい大きな恒星が現れ、次第に無数の星が満天の空を埋め尽くすと、明るい大きな恒星はいつの間にか消えていた。
旅の出だしはドノヴァンやデヴィッドボウイの挿入曲にきれいな景色や森林のシーンで、大自然でのキャンプを二人で楽しむノリだったけど。コリン・ファースとスタンリー・トゥッチによるヒューマンドラマ。
最後はタスカーが好きだけど、なかなかサムは演奏してくれないと言ったクラシック曲をグランドピアノで演奏するサムの映像で終わる。うーん、どっちにしても、残される方がつらいのは確か。遺書がわりの録音テープを聞くのが早いか遅いかは問題ではない。でも、安楽死のための麻酔薬(バルビツール系)のバイアルを見てしまったら、ショックだね。
でも、このおじさんカップルはお互いをよく知り尽くしているので、ウソをついてもすぐわかるし、どんなことを考えるかも大体わかってしまうのが、つらいけど、何十年一緒に暮らしても肝腎のことはわかってない夫婦よりずっとしあわせなんじゃないだろうかとおもった。
決意の重み
20年来のパートナーであるピアニストのサムと作家のタスカー
タスカーは若年性認知症を患い、日常にもその影響を濃くし始めている
キャンピングカーでイギリスのハイランドを目指しながら、サムの家族や友人たちに会いつつ旅するふたり
愛するが故のそれぞれの想いが物語を紡いでいく
物語自体は淡々と進んでいくが、2人の俳優が見事に色を付けていく
ただ、LGBTQで描くことの意味は特に感じられなかった
異性愛者でも同性愛者でもこの物語の本質が大きく変わるようには思えなかったから
でも、この2人、と考えるとこの設定にも意味があるのかもしれない
自らのこの先を知り、自らを失っていくことに耐えられないと思うタスカーの決断
自分を分からなくなっても、支えていきたいと思うサムの決断
2人の想いは変わったわけではないのに、お互いを想っているのに、タスカーの病が2人を引き裂いてしまう
逝かせるのも愛なのだろうと思う
でもその時が来たら、それを受け入れるのは決して容易なことではない
そして、自分が自分でいられるうちに、自分で決められるうちに、自分で動けるうちに、そう願うかもしれない
たとえ愛する人を深く哀しませることになろうとも
2人の激しい衝突の翌朝
サムの一言、その決断が重く響く
let me go with you(字幕は「ずっと一緒だ」だったかな)
熟年夫婦
の様な二人が、片方の認知症悪化を目の前にしてお互いを思いやり、悩む。思い出を辿り、懐かしい人達に会って、思い出を残そうとする。最後は認知症を患ったタスカーが、自殺をする事を考えるが、もうサムに知られてしまう。最後に二人は…。
タイトルなし(ネタバレ)
スーパーノヴァとは、恒星の死による大規模爆発現象のことで、以前、SF映画でも同タイトルの映画がありましたね。
ピアニストのサム(コリン・ファース)と作家のタスカー(スタンリー・トゥッチ)は20年来のパートナー。
しかし、タスカーが認知症を患って執筆から遠ざかり、サムも演奏活動から遠ざかっていた。
そんなある日、サムのもとに演奏依頼が届く。
場所は、サムの実家の近く。
いい機会だからと、ふたりはキャンピングカーで旅に出ることにした・・・
といったところからはじまる物語で、ダブルベッドで眠っていたふたりの画から始まり、映画はすぐにキャンピングカーの運転席と助手席へと移ります。
ふたりの職業、タスカーの認知症、久々の演奏依頼、サムの実家への立ち寄りなどの事情は、道中でふたりの言葉や態度で少しずつ明かされることになります。
この道中芝居がややまだるっこしく感じられるかもしれません。
途中立ち寄ったダイナーでみせるタスカーのちょっとお茶目で意地悪な言動(ふたりを知らないウエイトレスに対して「(サムを指して)彼のファンで、声をかけづらいなら、僕からサインを頼んであげようか」という)のようなコミカルなシーンがもう少しあれば良かったのですが・・・
サムの実家への立ち寄りは、タスカーがサムの姉とかねてから計画していたもの。
サムの姉が実家を処分するので、その「さよならパーティ」。
サムには知らされておらず、びっくりパーティでもあります。
サムが少年時代に寝た狭いベッドで、ふたりが狭苦しく寝るあたり、もう少しコミカルでもよかったかも。
その後、サムはタスカーの秘密の計画を知ります。
うーむ、やっぱり、話はそっちの方に流れていくのか・・・
なにせ、タイトルがタイトルだけに、死については意識せざるを得ません。
新しく購入した森の中の別荘で、サムとタスカーがお互いの心情を吐露するのが映画のクライマックス。
ふたりの想い、切ない・・・
映画は、決着地点をあいまいに観客に委ねたまま、久しぶりに弾くサムのピアノの切ない旋律を残して終わりますが(曲は、エルガーの「愛の挨拶」)、エンドクレジットで確認すると、このピアノ、コリン・ファースが実際に弾いているのですね。
英国の地方ロケも美しく、名優ふたりの演技も見どころがあるのですが、映画としては少し食い足りない感じがしました。
短編小説か、舞台劇で観る方がいいような感じでした。
うーーん… 物足りなかった
タイトルなし(ネタバレ)
積まれた石垣や湖水、建物、美しいロードムービーとして楽しめる。
認知症の描写はほぼ無い上に病人は苦しみはスルーすると既に決めてしまっているので全体に薄味で、映画として引っ掛かる所はなかった。
久しぶりの演奏会直前なのに緊迫感無いね…と思っていたらボタンを外したままのカジュアルスタイルでの演奏。悲嘆を胸に奏でるのだから襟元は留めておいた方が良いような。あまりにも甘やかな選曲にも納得できず。
まだ幼い義理の姪に「星は命を終える時爆発する。粉々に吹き飛んだ星の欠片は宇宙を旅し、辿り着いた先で姿を変え新しい命として生きる。君の耳も星のかけらだよ」と教えるシーンは良かった。彼女は今はまだ幼くてわからない。でも何年か何十年か生きた後に理解するだろう。
ゲイカップルなのでDNAを分けた子供は作れないけれど、自分を構成する元素を音楽や言葉の形で託し、未来へ運んでもらう事はできる。
すっかりおばあさんになった姪が耳に手をやりながら、(私が少女だった頃側でチカチカと光を送ってきた星がいたな)と思い出して微笑む一瞬もあるかもしれない。
こっち系は苦手だけどみた
どんなに大切な人でも同性でも異性でも永遠は無いという酷な現実。主人公のピアニストがどんな演奏してくれるんだろうとただそれだけを期待して見ていたけど待って待って待たされてラスト10分でやっと弾いてくれた。
目新しさはないね
2人の掛け合いは魅力的
C.ファース演じるサムとS.トゥッチ演じるタスカーの夫婦愛の話である。
病名は確か作品では明かされてなかったと思うがタスカーは不治の病を患い記憶も次第に薄れていきあとは死期を待つ状態となる。
そんな中2人はサムの故郷に旅をし、サムの親族達と触れ合いながら苦しいひと時を少しでも紛らわしながら前向きに過ごそうとする。
そんな中終盤にはタスカーが記憶もなくなり体も自由に動かせなくなり全てをサムに任せっきりな生活を送るこの先の事を見据え、それらを拒絶し自殺する決断をしていることをサムは知る事となる。
もちろんサムはタスカーの決断を最初は否定するも否定し言い争う時間すら無駄に感じこの一瞬一瞬を大切にしようとしながら作品は終わる。
ファースとトゥッチの掛け合いは非常に美しくそして繊細さも見せてくれ非常に魅了された。
LGBT作品ではあるが自然な感じがあり比較的ポプュラーに見られる作品にも思える。
ストーリーは正直あまり理解が追いつかなかったかな。タスカーが病気でサムの故郷を訪れるストーリーではあるがそれ以上になにか展開が待ってるわけではない。
彼らの会話劇が中心になるのだが、彼らの人物像だったり背景が丁寧に描かれているわけでもない。
残り少ない時間を愛し合う者同士が過ごす淡いストーリー以上のものは無く少し退屈さを感じてしまった。
主役の2人の演技を楽しむ事においては十二分に楽しむ事ができた。
彼らのファンには勧めることのできる作品ではある。
失うのが悲しいなら、それは良きものだったのさ
表面をなぞっただけのおきれいな映画
カップルの片方の痴呆症が進行している、その時に双方に生じる葛藤を描くんだ、というのは事前に明かされているこの映画の主題であった。
実際に観たら、事前情報以上の掘り下げがなかった。あの展開はありふれている。タスカー(患者)が、それを支えるサム(パートナー)が、時間をかけてどのように葛藤し、ぶつかり、あのような結論に至ったか、これがドキュメンタリーでなく作られた物語であるなら、もっと掘り下げるべきだった。美しい絵面と俳優の演技に委ねすぎだ。
深みの足りないひとつには、回想シーンを使わず、長セリフで説明をさせることも避けた撮り方があるだろう。彼らが作家として、ピアニストとして、これまでどのような人生を送ってきたか。どのような価値観の人物か。短くない時間にどのようにパートナー関係を構築してきたか。もしもっと描かれていたなら、彼らが葛藤から決断に至る過程を、鑑賞者も想像しやすかっただろう。
重要な主題でしたが、制作者には覚悟が足りなかったと思う。ゲイカップルであるということを殊更強調しなかったのはよかったです。
病気だと認めているのに薬は…
不治の病を患う小説家と、彼と20年来共に暮らす最愛のパートナーのピアニストの話。
人生の後半に差し掛かり、終末期を考える様になる年配カップルに降り懸かった難題を描いた恋愛物語ですね。
愛犬ルビーちゃんを連れてキャンピングカーでサムの姉家族宅へ向うところから話が進行して行く中で、徐々に病気のことを絡ませて見せて行く展開。
重々しい空気感という作品ではないけれど、淡々としたみせ方で明るさをあまり感じられず、互いのことを思うが故の、勝手な考えで巻き起こる拗らせを解いていく様はつまらなくはないし、共感出来ない訳でもないけれど、恋愛映画として如何にも、という感じがしてあまり自分にはハマらなかった。
「不治の病」というのも、間違いではないけれどハードル上げちゃっていたかも。
それと、とりあえず、性的マイノリティーと言われる方々の行きづらさみたいなものがあるのかな〜と思っていたが、姉家族も友人達も普通に接していて、そういうメッセージ性みたいなものはなく、車中の会話でほんのちょっと述べるのみ。
個人的にはそれを全面に主張してこられるのはあまり好みじゃないので良かったけれど、それならそんな会話もいらないのにと中途半端にも感じた。
恋愛映画好きな人がみたら面白いのかもしれないけれど…。
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