劇場公開日 2021年9月23日

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MINAMATA ミナマタのレビュー・感想・評価

全221件中、41~60件目を表示

5.0不条理と存在意義は対なのかもしれない。

2022年1月4日
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これが社会問題を映画にするということだと思う。

社会派などという耳障りの良い言葉ではなく。感動お涙や共感できるか出来ないでもなく、ただただ訴えてくる真実を物語にすることで伝わる強さ。

音楽と映像が非常に良く、言葉にならないところを上手く伝え、映画というその役割を遺憾なく果たしている。あそこで「Forever Young」を流すのは、本当に坂本龍一さんは天才的な人だね。泣かずにいれるわけがない。

演者さんもとても良く、本気で50年以上年取り組んだ内容だと、もはや誰が出ている、上手く演じてるかではなく、演者が演者に見えない時が一番素晴らしいんだと。

企業が地域や人を助ける。それは事実。だから、少しの有害は黙認しろ!ではなく、問題があるなら、開示してそれらも共に解決する道を探ることがなぜこの現代でも尚、出来ないのか、助けるのも助けられるのも人なのに。いつどこで逆転してもおかしくないということが理解できないのが、不思議でならない。資本主義は人を人で無くしてしまう。

人は自分以外の人の苦しみを何度も何度も聞かされないと理解できない。その他人ごとだと思ってるその人が企業の下支えになってるとわかってるはずなのに。

この映画は何度も何度も取り上げてほしい。

不条理な美しさでさえも、生命には感動する。

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大粒 まろん

3.0ユージン・スミスの写真はやはり感動的だ

2021年12月19日
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ストーリー的には事実をベースにしているため想定通り。ラストシーンは素晴らしいが。

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あっちゃんのパパと

3.0史実としては興味深かった

2021年12月19日
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史実としては興味深かった

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あすきち

映画『MINAMATA』に違法作品の疑い

2021年12月8日
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 患者の苦しみを伝えるにも、美しい自然に恵まれた水俣の光と風を描写するにも、公害企業を糾弾するにも、もっと「芸術的」かつ「合法的」な方法があったのではないかと思われます。水俣市の固有名詞とチッソ株式会社の法人名やロゴをあげたうえで、故意にかつ執拗に「ねつ造シーン」(全く根拠のないつくり話し)と「やらせシーン」(何かをヒントにしたと思われるつくり話し)を連発するこの作品は、歴史を改ざんするものです。この映画には違法作品の疑いがあります。後世に残すことも許されないでしょう。

「つくり話」(ねつ造シーン・やらせシーン)は少なくとも次の六か所に出て来ます。それらは物語の核心をなしています。

  (1)ユージンとアイリーン・スミスが水俣に来た 1971年9月には、チッソが廃液をどこにも流さなくなって、3年以上経っていましたから、映画で廃液を太いパイプからどぼどぼと流すシーンは「やらせ」です。事実と大きく異なっています。
 チッソ株式会社水俣工場がパイプを使って廃液を流したのはそれより 10年以上前の 1958~1959年でした。1958年に筆者(当時は水俣第一小学校六年)は、そのパイプ(排水管)を近くから何度か見ました。1959年に水俣工場は排水管を撤去し、アセトアルデヒドの製造を 1968年5月18日(土)に停止するまで、メチル水銀排水を工場の側溝を通して(パイプを使わないで)水俣湾に流しました。ユージンとアイリーン・スミスが水俣に来た 1971年9月には、チッソ水俣工場がメチル水銀排水をどこにも流さなくなってすでに 3年以上が経っていました。

(2) 劇中、チッソ水俣工場の構内でチッソの社長がチッソのロゴのついたヘルメットを被り、 5万ドル入りの封筒を、同じくチッソのロゴのついたヘルメットを被るユージン・スミスに手渡し、すべてのネガを渡して「帰れ」と言って帰国するよう持ちかけます。ユージンが「くそくらえ」と断る。そのようなシーンが出て来ます。それも観客に感情を移入させるようにするための根拠のない「ねつ造」です。多くの観客は騙(だま)されるでしょう。
 チッソ水俣工場は、ユージンを構内に入れていません。工場の来場者記録にも「ユージン・スミス」の名はないでしょう。そもそも、当時の社長(嶋田賢一)も会長(江頭豊)も、水俣にはいませんでした。水俣に東京から来るときは地方紙に「〇〇社長、来水!」と載りました。

(3) 劇中、ユージンの仕事場が放火されるシーンが出て来ます。これも観客に感情を移入させるための根拠のない「ねつ造」です。多くの観客は騙されるでしょう。
 当時水俣でどのような小さな火事があろうと、それは町中に知れ渡り、地方紙にも載りました。ユージンの仕事場が放火されたシーンも根拠のない「ねつ造」です。水俣の消防署にも警察署にもそのような出動記録はありません。

(4) 劇中、チッソの附属病院でセキュリティ・チェックが行われ、ユージンらが警備員の目を盗んでコンクリートの階段を駆け降りる。下の部屋で機密資料を発見するというシーンが出て来ます。それも観客に感情を移入させるようにするための「やらせ」です。ほとんどの観客は騙されるでしょう。
 ユージンとアイリーン・スミスが水俣に来た 1971年9月には、附属病院(木造平屋でコンクリートの階段などもない)は廃院となっていてすでに存在していませんでした。

(5) 1972年1月7日(金)、ユージンが千葉県市原市五井にあるチッソ五井工場に行ったとき、川本輝夫率いる水俣からの患者を含む交渉団約 20名がチッソ五井工場の事務所から退去を拒みました。ユージンも当時の妻アイリーン・スミスもその中にいました。チッソ本社は五井工場に指示して、これを「住居侵入罪」の現行犯の疑いで場外へ排除するように従業員数十名を動員させました。激しいもみあいの中でそれを撮影しようとしたユージンは倒れ込んで怪我を負いました。
 現場の音声記録や写真が残されていますが、それらは「住居侵入事件」の瞬間をとらえた直接証拠(5W1H)とはなり得ても「傷害事件」の瞬間をとらえた直接証拠(5W1H)とまではなりにくく、仮にユージンらが「傷害罪」でチッソを告訴すると、チッソは「住居侵入罪」でユージンらを告訴したでしょう。千葉地検の判断としては、「住居侵入事件」も「傷害事件」も、嫌疑不十分の不起訴となりました。双方(交渉団と従業員)から千円の科料に処された人さえ一人も出なかったのですから、あったのは「自損的な怪我」だけとなりました。
 ユージンは沖縄戦で負った傷の後遺症のため、痛み止めとしてウィスキーが欠かせませんでした(朝日 2021年10月7日)。サントリーレッド(39度 640ml)を毎日半分空けていて、絶えず酒気を帯びていたようです。口の中には日本軍による砲弾の破片があったようですから、五井工場で倒れ込んで口から出血したことはあり得たと思われます。
 現在でも、新聞などで一方的に「暴行事件」などとする記述を見かけますが、チッソの従業員の中にも交渉団の中にも「罪人」はいないとして確定したことを、どちらかの一方に肩入れして、「住居侵入事件」や「暴行事件」であったとして報道することは許されないでしょう。また、アイリーン・スミスは 2020年に熊本学園大学に提出した『 W.ユージン・スミスとの日々:回想』と題する一文(同大学が公開)の中で「チッソの暴力団から傷害を受けた」などと述べていますが、当時のチッソの従業員は単に自らと家族の生活のために就労していただけでしょう。その中に暴力団のような反社会的勢力はいませんでした。
 映画のシーンは、さながら暴力団による傷害事件であったかのように描かれていました。ほとんどの観客は騙されたでしょう。
 劇中、写真家としては重要な手のひらを靴でぎりぎりとつぶされて怪我をするシーンが出て来ますが、ユージンは手のひらを怪我していません(ユージンの診断書)。

(6) 劇中、ユージンの最高傑作の一つとなった「患者の少女と彼女を入浴させる母親の写真」を撮るとき、怪我で手には包帯が巻かれており、シャッターを直接切ることができなかったというシーンが出て来ます。それも観客に感情を移入させるようにするための「やらせ」です。ほとんどの観客は騙されたでしょう。
 怪我は 1972年1月7日であり、その写真は前年の 1971年12月24日に撮影されました。

 この映画『MINAMATA』は、次のように社会を深刻に分断させたのではないかと筆者は感じております。

1. 政府と熊本県
 水俣でメチル水銀公害が発生した当時「無作為」によって被害を拡大させた「加害者」のほうである。現在も裁判で被害者と争う被告。自らの責任をなるべく小さく見せるために、「あれは水俣の水俣病」として封殺したい。『MINAMATA』はあってよい映画である。熊本県は、水俣市で行われた先行上映会(2021年9月18日 観衆約 1,000人)を後援した。

2. 水俣市
 映画『MINAMATA』は制作の意図が不明である。そもそも「MINAMATA」は公法人・水俣市の「固有名詞」である。そのタイトルを聞いただけでも水俣を負のイメージで貶(おとし)めかねない。『MINAMATA』はあってはならない映画である。水俣市で行われた前記先行上映会の後援を拒否した。

3. 入浴した娘と母
 証明写真や風景写真とは異なって、人を被写体とする芸術写真においては、撮影者であったユージン(故人)とアイリーン・スミスだけでなく、被写体(娘と母)にもその思想・感情の「表現者」として「著作権」(「著作者人格権」と「著作財産権」)が生じる。
 当時、両親は娘の日々の成長の記念として撮ってもらっただけである。ユージンとアイリーン・スミスの英語版の写真集『MINAMATA』(1975年)がアメリカで刊行されたとき、両親は、写真集は水俣で起きたことを世界に伝える「公益」のためであると知らされ、その刊行を事後に許諾して感謝の意を表明した。ユージンとアイリーン・スミスはその出版の直後に離婚した(1975年)。
 入浴シーンの娘は 1977年に逝去した。ユージンは 1978年にアメリカで逝去した。その後三一書房から日本語版の写真集『MINAMATA』が二度刊行されたが(1980年、1991年)、親であれば、亡くなった娘をもう「さらし者」にしたくない。これは通常の日本人の「死者に対する畏敬の思い」である。映画『MINAMATA』にも登場させてもらいたくなかった(朝日2021年10月16日)。
 娘がもつ書籍等の「頒布権」や映画等の「上映権」などの「著作財産権」は死後七十年間 2047年12月31日まで私権として現在も存続している。(著作財産権は私権であるが、侵害すると最高で懲役十年と一千万円の罰金が併科され、法人にあっては最高で三億円の罰金が科される。)その権利は存命する父親などの近親者に相続されている。存命する母親にはその「著作財産権」だけでなく、「著作者人格権」も存続している。著作権は「ベルヌ条約」等によって世界のほとんどの国で有効である。アイリーン・スミスは「私は封印を解いた」などと言っているが(朝日ディジタル2021年10月16日)、私権は誰にも勝手に侵害できないので、アイリーン・スミスは封印を解いてなどいない。

4. チッソ株式会社
 チッソとしては、患者に補償しながら事業を継続して来た。その子会社である JNC株式会社水俣事業所も世代はすっかり替わっていて、地域の高等学校などを卒業した若い人たちが希望をもって働く重要な職場となっている。映画『MINAMATA』は、社長がユージン・スミスに大金を渡してネガを取り戻そうとするシーンや放火のシーンなど、「ねつ造シーン」や「やらせシーン」が出て来るから許されない。『MINAMATA』は法律上も倫理上もあってはならない映画である。

5. 原告(被害者)の代理人・弁護士
 原告(被害者)は、これまで真摯に生きてきた。被害者の中に法廷でどんなに小さなことでも「偽証」をした人はいない。高齢化した水俣の語り部も若いころからこれまで少しでも「つくり話」をした人はいない。それは、過去五十年以上これまで一貫していた。被害者の弁護士としては、これまで被害者から「情緒的な逸話」をよく聞き取り、その中から「事実」を抽出して真摯に裁判に臨んできた。裁判所も(最高裁まで)そのような被害者を何とか救済しようとしてきた。
 しかし、水俣で開催された映画『MINAMATA』の先行上映会(2021年9月18日)では、多くの原告(被害者)が、「大金入りの封筒」や「放火」や「手の怪我」などの「ねつ造シーン」や「やらせシーン」でジョニー・デップが被告(チッソ)を打ち負かす映画を観て、一般大衆と一緒に手放しで喜んでそれに「加担」した。それをメディアも報道した。
 しかし、原告(被害者)は、今後法廷では「あの映画は、ホントはウソ混じり」で、あの時は、それはそれとして喜んだが、これからこの法廷で証言する「コレは、ホントはウソ混じりでないホント」だと主張するしかない。その行為全体が信義誠実を貫くための「禁反言の原則」(Estoppel)に反する。
 原告(被害者)の代理人・弁護士としては、途方もない窮地に立たされてしまった。これでは被告(チッソ)に謝るしかないではないか。『MINAMATA』はあってはならない映画である。

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入口紀男

3.5ジョニーディップの力で世界に広めて欲しい

2021年11月24日
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悲しい

怖い

難しい

楽しむ映画ではないので観るか迷ったが、ジョニーディップの視点が気になり鑑賞しました。
カメラマンを通して見た水俣、美しい風景と公害に苦しむ人々。誰のために、何の為に障害を持ち生きていかなけれはならないのか、写真でしか見ていなかったので、映画で見て悲しくなります。
映画に出演されたのは、本当に障害を持った方々だと思いますが、本人も家族も勇気が必要だったでしょうし、当時はもっと大変だったでしょう。
私は農家をしているためチッソ(株)の製品は使用せざるを得なく、毎年複雑な気持ちで使っています。未だに解決されていない事実、早く解決して欲しいものです。
華氏119の中でも紹介されていたアメリカの水道施設問題、政権が変わったから良い方向に変わっていて欲しい。

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Kama

4.5エドワードに会いたくなる映画

2021年11月22日
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上映最終週と聞いて、仕事帰りに飛び込んだ。
ジョニデのいつもの物憂げな表情は健在でした。(しかしアメリカの方のアルコール依存は、ストレス社会の反映でしょうか?半端なく飲まれてますねー)

この映画では真っ直ぐな不器用な性格が、ストレートに伝わるキャラクターをよく演じてました。
ユージンさんというカメラマンさんのことはあまり知らなかったけれど、日本の恥部とも言える公害をありのままに世界に発信した功績は素晴らしいと思います。

多分外国で撮ったとおもわれますが、異国風の水俣湾も素晴らしかった。

高度経済成長期の日本。公をまだまだ信頼し、無邪気に仕事中毒でいられた時代のノスタルジアはさておいて、ここらで立ち止まり環境汚染について、考えてみるのも今の時代が要請していることではないかなと思いませんか?

ジョニデの出世作「シザー・ハンズ」のエドワードは愛らしく、素直に人間を受け入れて毎クリスマスに雪をふらしています。貴方の愛する人を、こんな人間が生み出した汚染された環境のもとに、置いておきたくはないはず。そっとエドワードも祈ってると思いますよ

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ソルト

5.0日本の映画制作者では描けなかった作品

2021年11月18日
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映画タイトルと同じ水俣病は、自分の住む新潟県でも、ほぼ同時期に発生し、新潟水俣病として、日本の四大公害被害の一つに数えられている。
中学時代、社会科の担当教師が新潟水俣病の住民訴訟に携わった時の経験を話してくれたが、映画を見ながら、それを思い出し、よりリアリティが感じられた。
実際にユージン・スミスという、日本人とは違う視点が存在していたが、この作品も海外制作と言う事で、事実を何の忖度も無く客観的な視点で、そして映画としてのエンターテインメント性も失わずに描かれている。
多分、日本では描けなかったであろう、過去の過ちを知るためにも、絶対、見るべき映画。

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デイビット・ジャガー

4.5史実に基づく

2021年11月12日
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泣ける

悲しい

難しい

シアターキノ最終日
滑り込み笑

映画館で観れて良かった!

ジョニーデップかなり実物に近づけて役作り、素晴らしい。

ジョニーデップ太ったなぁと数年前から思っていたが、この為だったのか!
と納得。

水俣病は学生時代必ず習う出来事で、テストの試験にも出たりしたので、日本国民はみんな知っている。

こんなに奮闘してくれた写真家が居たなんて

主人公ユージンスミスは、戦場カメラの仕事をしていて、その時のフラッシュバックに悩まされ、アルコールないと生きていけない。
死ぬ事ばかり考えていた時に水俣病を世界に発信するべく熊本へ

当時の映像と、本当の写真が出て来て、尚良かった。

エンドロールも世界で起こった歴史的写真達で、観ている私達へ訴えかける。

アイリーン役の美波良かった
ユージンスミス役のジョニーデップが、アイリーンの言うことを聞くシーンが面白くて良かった😊

青木柚君も良かったなぁ
一瞬、柚君?と見違えるほど、役になってました。歯は入れたのかなぁ?指は手はどうしたら、あの指に?

ビルナイ、加瀬亮、國村隼、浅野忠信、真田広之、脇を固める役者達ももちろん良かった!

追記
ユージンスミスのジョニーデップが、言葉が通じない日本人夫婦(浅野忠信夫婦役)の家に行き、もてなしを受ける時の笑顔が、言葉が通じない日本人に向ける外国人の笑顔まんまで、すごくリアルだった。そこにちょっと感動。映画だけどリアル

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アプソ

5.0凄い。

2021年11月11日
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近隣では公開終了ギリギリ、神奈川県では最後の一館。
なんとか間に合って観賞。
いやー物凄く重厚な作品。
ジョニー・デップの新たな一面も見れた。
しかも史実に基づいた実話。
物語後半、ユージン撮る写真に魂が宿り出す辺りからは、とても胸が熱くなった。
良作。
公開終了に間に合って良かった。

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キチ

4.0知らなければならないこと、考えなければならないこと

2021年11月8日
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水俣病という公害病があったことは
知ってはいたが、

何も知らなかったんだなと気づいた。
当事者や当該国の人間じゃない視点から見て
他の人の視点を通してみることで冷静に見つめられる事実というものがある

写真はそういったものに気付かされる

写真家として、ジャーナリストとして
彼の伝えたことは、とても価値があるのだろう

公害の問題は複雑で

様々な人々の
様々な事情や、利益、損害、被害、時代背景
複雑に混ざり合って、絡まり合って今もまだ、きっと絡まったまま
解決はしていないし
そもそも、起こってしまった事実は完全なる解決はないのだろう
そもそも何をもって解決というのか…

起きてしまった事実、起こしてしまった事実、
結果的に良かれと思ってやっていたことが、巡り巡って
どこかに不利益を生んでしまったり
誰かに取り返しのつかない影響を与えてしまったり…

ことの重大さに気がついた時はもう遅い

ただ、取り返しはつかないけど
そこからどう行動するかによって、そのさきは変わってくれる

事実は事実として見つめるしかない
原因を突き止めたのなら、
同じような事態を起こさないように対策を練るしかない
将来、次世代の為にも
私たちは、知っておかなければならないことや
考えて行動しなければならないことが
環境、公害に関してだけでなく山ほどあるのだろうなと。

そして、ジョニー・デップの多才さには毎度驚かされる。

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nana

3.5スクリーンから写し出される緊張感

2021年11月8日
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怖い

若い人ほどこのミナマタと言うおぞましい事件、人災、環境問題を知る機会が少ないので、現在進行形として学校の教材にすべき作品に感じました。
ユージンの晩年のドキュメンタリーを見ているようで、緊張感のある作風でした。
國村さん演じるの社長の表情はとにかくリアルで惹き付けられました。
ジョニーが主人公ではあったものの、最後にお風呂に入りながらカメラに写し出された母と子の物語でもあったように思う。

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monkey

4.5ジョニデはいない

2021年11月3日
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アメリカ人写真家
ユージン・スミスのフォトエッセイを元に
水俣病を題材に映画化された真実に基づく作品

今作にはあのハンサムでオシャレなジョニー・デップはいない。
ユージンのファンであったジョニーが自ら映画化を切望し、制作・主演した今作は、彼の遺作となった写真集
『MINAMATA 』がいかにして作られたのかが描かれていて、ドキュメンタリーの要素もある。

ニューヨークの片隅で飲んだくれて過ごし、別れた子供達に幾ばくかのお金を残すために、商売道具のカメラや機材を売り払うまでに落ちぶれていた、かつては名声を得たカメラマン。ユージン。
LIFE誌での厄介者であり、唯一無二の高潔なカメラマン。

彼が水俣で起こっている事の重大さを世界へ知らしめたいと突き動かされ、熊本県で過ごした3年間。

どのシーンも彼の瞳のファインダーを通すと美しくて愛おしい世界に映る。

胎児性水俣病のために生まれつき目も見えず、耳も聞こえず、話すことも笑う事も出来ない少女、アキコを「1時間だけ見ていて」と託され、戸惑いながら慣れない手つきで彼女を膝に抱き、子守唄のように口ずさむ

ボブディランのForever Young

神様が君を祝福し、いつも見守ってくれますように…

君が星へと続くハシゴを作り、
その一段一段を登っていけますように…

とてもとても美しいシーンで涙が出ました。

1枚の写真に計り知れない思いを費やし、
撮る側の責任を果たそうと、真摯に向き合うカメラマン。

ユージンが世界に発信した数々の写真によって世論が動き
大企業が動いた。

未だに解決を見ない公害問題を題材にしているだけにテーマは重い。エンドロールでは世界中の公害問題を取り上げ、声を上げる事の大切さを語っている。

ジョニーデップは演じるというより
ユージンだった。

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しゅな

3.5無知の知

2021年10月28日
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71年生まれの私にとって「水俣病」は、恥ずかしながら社会科の教科書による知識に止まっている。それも、四大工業地帯のカウンターのように教えられた四大公害病(「水俣病(熊本)」「イタイイタイ病(富山)」「四日市ぜんそく(三重)」「第二水俣病(新潟)」)を、試験のための暗記が勉強という教育だった気がする。
実際に水俣病発症が認識され始めたのは1952年からだったと言われるが、そのことが認定されたのは20年後になる。そのことに大きな影響を与えたのがまさにこの映画で語られるユージン・スミスの写真であった。
町山智浩さんの解説によれば、映画の中で語られる当時の衝撃的なエピソードが、どれも「映画的な表現」に見えるが、実際にどれもこれもきちんと事実に基づいているらしい。エンタメのために偏ったり、感動を煽ろうと変な作りこみをしていないという信頼感は大きい。
撮影地は日本でなくセルビアだったらしいが出演は日本の役者が中心で、海外の監督作品にも多く出演する真田さん、國村さん、加瀬さん、浅野さんなど信頼のメンバーに、アイリーン役の美波さん、アキコの母役の岩瀬晶子さんなどの演技も素晴らしい。

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TWDera

5.0物語に留まる話ではない。

2021年10月27日
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登場人物含め、事実に基づいた話し。

教科書で学んだ4大公害は、
まだ終わっていないこと、そして、現場で何が起こっていたのか、大変勉強になる作品。
さらに知識を得ようという良いきっかけになった。

脚本、演出、音楽は素晴らしく、胸を打つものだった。
実際どうなのかはわからないが、大きく脚色はされていないのではないかと感じるリアルさがあった。

エンドロールでは曲も相まって涙が出たが、
クレジットを観て納得。さすが坂本龍一…。。

ただ、エンドロール前の、他公害紹介で
政府や企業による人災として3.11の福島原発が出ていたが
あれは天災なのでは…?
個人的には並べられるのが納得いかなかった。

本編から逸れるが、、
ジョニーデップが日本の役者と絡んでいるのを見るとなんだか不思議な、嬉しいような気持ちだった。
アルコールに依存し、呂律が回らずふらふらと話す演技は、パイレーツを感じてしまったが、、

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ちか

3.5経済成長の功罪

2021年10月27日
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「水俣病」、正直当事者ではない自分は教科書のひとつの歴史としてしか捉えていなかった。
しかし世界中には今もなおそういった公害に苦しめられている、と戦っている人たちがいる。その現実を改めて知り、考えさせてくれる映画。

それは人々が豊かになろうと選んだ経済発展の代償であり、SDGsが求められる現代に背負わなければいけない十字架である。

同時にジャーナリズムの存在意義も描いている。
社会問題という負の現実を伝えるためには、真面目さだけではなく人の目を惹きつける美しさも必要になってくる。1枚の写真が世の中を動かし変えることができる。

目先の注目や利益のために権力との癒着や捏造が横行するメディア業界において、信念を持って真実を追求する大切さを教えてくれる。

なによりこの映画も人の心に届くための映像美が素晴らしい。カメラワークが巧みで、ボケやなめ、手ぶれを上手く活かしたカット割が印象的だ。

ストーリーはシンプルだが、苦悩する主人公の感情にフォーカスを当てた展開となっている。
ただその分ちょっと回りくどく感じたが、ジョニー・デップをはじめ世界で活躍する俳優陣の確かな演技で惹きつける。

この行き過ぎた資本主義と持続可能な世の中を叫ばれる今つくられたことが意義ある作品。

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もの語りたがり屋

5.0映画館で観て良かった

2021年10月24日
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悲しい

怖い

難しい

なんと言っても観終わった後の余韻が凄い。心から見るべき映画を見せてもらったなと思えました。
題材的にも周りのお客さんの年齢が高かったのですが、若い世代にこそ観てほしい作品。
ジョニーデップの自然体の演技に鳥肌立ちます。と言うより日本人俳優の中にジョニデがいる...といった非現実感の中に自然体の演技が映えて凄くよかった。
水俣病の現状をよく理解していなかったし、地元の方や被害を受けた方の中には映画に否定的な気持ちの方もいらしたそうですが、個人的にはこの規模の映画にして見せてくれたことに感動しました。
映像が暗く内容が重いので苦手な方もいるかも。でもユージンのいい加減さと良い塩梅で中和されて話が進んでいくので、なにかわからないけどとんでもないものを見せられているような感覚で最後まで集中して観ることができた。
被害を受けた方々の気持ちや事件のことを理解するにはこの映画では全く足りないけれどもっと日本人として目を向けなきゃいけないことがたくさんあるなとかなりのショックを受けることができました。
お茶の間だったらながら見したり途中で目を離してたかもしれないと思うと映画館でしっかり観て本当によかったです。

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Cuw

4.0自分の国のことなのに、よく知らなくて恥ずかしいと思った…

2021年10月24日
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悲しい

知的

難しい

 ユージーン・スミスのことは全然知らなかったが、日本とは縁があったそうで、水俣だけでなく、沖縄戦や日立製作所でも来日したらしい。何よりも、あれだけ妨害されたにも関わらず、あきらめずに撮り続けてくれたことは、ありがたくてありがたくてたまらなかった。あの暗室小屋を焼かれた後、住民の前で家族の時間を撮らせてほしいと申し出た時、はじめは誰の手も上がらず落胆したところ、一人また一人と手が上がったシーンは、思わず涙がこぼれた。ジョニー・デップが、老け役を見事に演じていた。ミナマタの写真集を見てみたいと思った。

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瑞

3.5地名なのに良くも悪くも印象が悪い

2021年10月23日
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悲しい

怖い

難しい

昭和時代、アメリカの写真家男が水俣に写真を撮りにくる話。
病気の描写はあまり凄惨すぎず、映画としての内容もしっかりとしている。

良い点
・SDGsやESGに関心が高まってる今に
・写真家男の性格
・きれいめな照明

悪い点
・読みが甘い。やりとりは小まめに。
・何が起きているのかよくわからない箇所が所々ある
・社長や社員は何故無事なのか
・最後のプロパガンダのようなものが余計(-0.5)。あくまで作品内で主張するのがよい。

その他点
・美人で浮きがち
・エンディングに写真あり

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猪古都

4.5衝撃的な内容で心にずっしりくる

2021年10月21日
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ジョニーデップの演技は最高すぎるほど最高で🥲

実際に日本で起きた世界的事件だから日本人なら観なきゃいけない作品だけど‼️

心が本当に苦しくなるし社会では教えてくれてないこんな事があったのかと衝撃をうける😭

社会の勉強教材として採用してほしいほどの作品‼️

一つ残念なのはこれはハリウッド映画…なぜ日本がこうゆう映画を作らない🤬

内容のないような映画を作らず…見習うべき…

素晴らしかったし…今も苦しんでる人がいると…ほんとに心が苦しい

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djibuki

4.5ミナマタは今も世界中で続いている。

2021年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

産業革命以降、ずっと自然を犠牲にして利潤を追求してきた、今もしている問題。人間も自然の一部なのに未だに現在進行中です。鑑賞後もいろいろ考えたりして、予想以上にインパクト大でした。ミナマタという言葉だけ聞くと時代を感じますが。。 特に、私はこの映画の中で企業の過ちを訴えている犠牲者や一般の人々の感情や行動の表現にグッと来ました。何も知らされて来なかった一般の労働者や家族のことはどうしようもなく悲しい。そういうところが無理なく描かれていたと思います。 全員無名役者の出演でも良かったかもと思いました。

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